【カップルにモテモテですやん・・・・】
それにしても昼下がりとはいえ、満席で相変わらず人気です。店前で仕方なく待っていると、男性客二人組みが出てきて、入れ替わりでアタクシが入店し食券を購入し、さらに店内で待ちます。 そして気づいたのですが、ここでも恋人たちの坩堝です。アタクシ以外、全員が男女のカップルですがな・・・・・。まーそれはそれで、こちらも慣れっこですわい。しかし問題は、後客もカップルばかりでして、直後のカップルは、店内の待ちの間、じゃれあい抱きつき状態ですわ(笑)。 目のやり場に困っているアタクシは、さしずめ空気のような存在感でありましょう。 とっとと食って帰りたい気分で、つけ麺を食いましたわ。
【濃厚だけじゃないちょっとした工夫でグイグイ食わせますな・・・】
早く帰りたいな〜というときに限って、なかなか配膳されないものですが、こちらは事前にオーダー確認してフォーキャスト生産をしてくれますので、極太つけ麺が着席と同時にどえらい早さで配膳が進むのです。こういうところ・・・・・さげモードだったアタクシの感性にビビビーとくるのだよな〜♪ 気を取り直してつけダレチェックに入ります。するとイメージは以下の通り・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「こってり動物系のトロミがハンパじゃないね!だけどそう重く感じず、酸味でグビグビ飲み干せますやん!」
1)魚介のすり潰しとこってりモミジが見事
一口すする前のタレの滴のタレ具合で・・・嬉しくなるような濃厚ぶりが分かりますね〜。これこれ!この濃さとこってりさを求めて来とるねん!と心で喚起を上げます。そしてすすり上げるとそれは・・・・西新井で食した豚魚に確かに系譜を感じますがな・・・。この動物系の豊かさは、まぎれもなくモミジのねばりであり、ドロドロ寸前の濃厚さです。さらに今回は、魚介のすり潰しが漂っているかのごとく・・・その成分が見て取れて、さらに濃厚に感じさせますもんな・・・。動物系と魚介系のコクというか旨味を濃厚に感じます。
2)じんわりと忍び寄るような酸味がええねん
それだけやったら普通の豚魚つけダレなんやけど、特徴としては・・・・「酸味!」。あとから忍び寄るような距離感が堪らんねん! 酸味が前に出過ぎると、どこかしら金属的なぴりぴりする感じが微かにするのが多いのだけど、こちらのはそんなことが微塵もないです。何の酢かは不明(そこまで分かったら神)。きっとフルーツ酢とか、梅酢とか甘み系なのでしょうね・・・。
3)エッジングはカエシと一味で柔らかく・・・
エッジングは、なにも酢だけではありません。辛味も考えてますね。一味が僅かに入っているので、ピチリ!とした味の輪郭をハッキリさせてくれます。さらに、個人的には・・・・水菜の苦さもたまに感じることができて、それも良かったかなと・・・。恐らくさらに、醤油ダレも投入されていることだと思いますが、いかにも良くある濃厚豚魚を、飽きさせないように、味の輪郭をよく工夫していると思いますね。
※味のまとめ:動物:魚介=5:5なれど、ほどよい酸味とピリッと一味で、すっきり食わせるね!
【コッテリつけダレに、引き締まった麺というのが実に気持ちいいコラボレーションを感じます!】
一方の麺ですが、旨いというのとあわせて「気持ちいい」とすら思いますね〜。何もつけずにずるずると何本でもいけてしまいそうです。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「いや実に、冷たく〆られた麺が好印象!密度が高い麺でっせ!!」
1)ビチッと〆られた中太ストレート麺
一瞥して、中からやや多加水な中太麺とわかるそのストレート麺。奇麗な明るい黄色系の色合いがまた妙に旨そうです。そして張りを感じさせるようなツヤもいいですね〜。などと思いながら、2〜3本何もつけずにたぐって素で食いますと・・・・。「冷水で締められた冷たさと引き締まり度」が如実に感じることができて、あ〜!これナイス!と、もう冒頭から心を奪われますがな・・・。
2)表面の薄皮一枚程度の柔らかさが・・・緩やかな滑り
見た目、パッツンパッツンな麺かなと思っていたのですが、にゅるにゅるにゅる〜とゆったりと滑らかに滑り落ちてゆきます。表面のザラザラ感はないのですが、ほんの薄〜いヌメリの層が一枚あるかのように、すべりが良い! いや・・・ゆったりとしたスベリが良い!と言う感じがいたしますな・・・。かん水控えめな感じがそのように思わせるのでしょうな・・・。
3)モチモチと言うよりちょいとハードプリプリ麺?
一方歯ごたえですが、やや多加水傾向?と思ってモチモチ感を期待したものの、ちと違う感覚ですな〜。もう少し、「カッツリ」とした感じがあるといいましょうか・・・・、言わばちょいと「ハードばプリプリ」感覚と申しておきましょう。前歯の千切りはスパスパと切れるのですが、反発がちょい強め。奥歯のすり潰しに至っては、アルデンテを越えて茹でて一気に冷やしたときにできる・・・強反発を覚えます。ともあれ、全体的に気持ちのよい、強めの反発なので、個人的には好きです。
※麺のまとめ:温度と歯応えがとても重要ということを再認識させる麺の仕上がり!ピッチリとした質実さが快感!
【椿といえば・・・・アンデスの豚!】
1)チャーシュー
西新井の本店で食したあの豚です。こってりつけダレの中にあって、すこし酸味のようなハーブ香がする、「さわやかな豚」です。さわやか??というのは語弊あるかもですが、脂も程よくのった三枚肉でして、そのままでもよし、つけダレに投入してもよしで、柔らかさも申し分なしです。チャーシューって、醤油系の甘辛い味もええけど、塩豚系もええやん!と心から思えるね〜。
2)海苔
豚の上にちょこっとのっけるように配置された海苔ですが、そこそこ肉厚な海苔でして、タレに投入しても溶けて頼りなくなりにくい部類です。このつけ麺がデフォで800円するので、海苔追加をためらってしまったのですが、次回は追加決定!
3)メンマ
つけダレの中にすでに投入されてますが、正直申してあまり存在感はなかったかなと・・・・・。少しコリっとした歯応えがありましたが、全体的に細めなサイズですね・・・。
※具のまとめ:アンデス豚につきますね。お土産で一本1500円だそうです。年末、御節ように購入したろかしら?
【スープ割は備え付けポットで・・・・】
最後に、スープ割りで少し驚きます。大抵の場合、やや透明で淡い節系の出汁がドボドボと出て来ると思いきや・・・、結構茶色の濃いめのスープがでてきます。割スープだけでも、ゴクゴクと美味しく頂けてしまうかも? ともかく多少入れ過ぎても淡くもったいない味わいになるということはないので、ここは思い切って入れてしまってもOKですわ! 元のつけダレと大きく方向が変わるというわけではありませんが、少し動物系がゆるくなって飲みやすく美味しくいただけると思いますので・・・。
総じまして、周りにあてられながらも、質実な一杯を食って満足で帰ったよ〜というだけの話ですな。 しかしこの3〜4年ですっかりつけ麺が定着化したとはいえ、アタクシの若いときなんぞは、デートでラーメンなんてそうそう食べなかったなと・・・。人口が減りつつある日本の中で、ラーメンの裾野は拡大しているのですね。外食が伸び悩んでいる中で、めずらしい成長業界だと改めて思い知りました。最近はカラオケボックスの中のメニューにも、つけ麺なんてありますからね(笑)。 ま、若い人も大好きなつけ麺、これからの動向にも期待大です。なので詠います!
春近し
恋人たちも
はばからぬ
ねっとりクニリと
混じるつけ麺
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。