ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン862】 馳走麺 狸穴 (東京・池袋) 濃厚つけ麺

【ハラハラドキドキの行列に連結・・・・】

 連結した行列がもめとる・・・・。何やら店に向かって若者が叫ぶ・・・。

 「食ったらさっさと出ろよ!サラリーマンつるんで食ってんじゃねー!」

 どうやらなかなか順番が回ってこないのにイラだってるようす。店内に聞こえてないのがまだ救われる。しかし、その直後に並んでいる別の若者サラリーマン二人組は、ばつが悪そう・・・。叫ぶ若者の隣には女性がいたのだが、これまた一転して、そこそこ落ち着きのある可愛いひとだったけど・・・。ま、ちょうど良いタイミングでその若者と女性は店内に誘導されたので一安心・・・・・。若者が店内に完全に吸い込まれていったその瞬間・・・

 「お前に言われたくねーよ」 「お前が恥ずかしいんだよ」

 ・・・・と行列のあちこちで声がしたのがまた笑った。しかし運が悪いことに、アタクシは、後ほどそのやかましい若者の隣に通されたのだった。これから、思いっきり、写真とったり、人形置いたりしようと思っているのに、何といわれるか心配〜。 因みに、後で知ったが、確かに若者の怒りはごもっともだったらしい。一人の猫舌さんの完食事を全員でまってたらしいから・・。メグジロウだったら残してもいいから終わりにしてと言われそう(笑)。大人がいつも正しいとは言い切れないと思う・・・・。


   



【食していくほどに、印象がゆっくりと変わっていく濃厚つけダレに魅了】

 どうも他客は食券を買って店員に渡してから行列していたのだったらしい。そんな説明POPがあったのか不明だけど、着席してから食券渡したから、オペレーションを狂わしたか????だったらすまぬと素直に謝りながら結構まったぞ、10分以上!配膳が完了です。さて、その味はというと・・・・


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「良くあるようで、引き算と足し算・・・・いや掛け算がうまく調和してますやん!」


1)モミジ抑えめでも・・・しっかり動物系の濃厚もありますやん

  さてこのつけ汁は最初は、「泡ばっかりやん」という感じで・・・・冒頭のように実はいろいろあった事もあって下げ気味で味わいました。しかしやはり名前の通りに濃厚さをとても感じましたし、何よりも魚介メインな味わい一辺倒でないところが気に入りました。「動物系主導??」と感じ始めて気がつくのは・・・「トロみが濃厚と標準の中間というか・・・常識的濃厚!」であります。 これは・・・・モミジの量をやや押さえ気味にしたのか、入れなかったのかどちらか? 池袋と言えば、西口にちょうど豚魚のトロミがええ感じの名店があることですし・・・・駅をはさんで良い対立図になってます。ともあれ、動物系のコク豊か!魚介の香ばしさ・・・・それに醤油ダレ系のカエシの風合いも影で支えているかの芳しい余韻もありまして、ナイスであります。

2)前半は辛さ主体に引っ張りますね!

  動物系と魚介系のバランスのよさ、そして香ばしさに浸っているところから段々と・・・・このつけダレの核心を感じます。 それが「旨辛さ」かと・・・・。魚介のアミノ酸や、動物系のコクが、醤油と塩等の合わさったカエシと結びつき・・・・・、そしてエッジング一味唐辛子系でスパット立体図を表すような・・・。食べて行くと段々と辛さが板に突くように慣れて来る。そしてまた、別の味が・・・・ふわっと挨拶をしてくる。


3)後半は酸味が前に出てきてグイグイ時間差効果で食わせる

  挨拶をしてくるのは「酸味」ですな。軽い感じのする酸味でして、つけダレの成分と強く結びついて金属的なニュアンスは欠片もありません。主役でないながらも、もり立て役として必ず必要と思われるような立ち位置でして、とても華やかな酸味なのです。この時点では、安易にゆず皮を投入しなかったことを評価したいと思います。それは、後から分かることですが・・・。

 
 ※味のまとめ:引き算の潔さを「とろみ」で、影の演出を「酸味」で、主演と助演を「塩」と「一味」で表した一杯。





【たくさん食べたい男性、食べやすさを求める女性、受入れ間口の広い麺です】

 さて一方の麺ですが、なかなか丼で配されるとそのボリューミーな姿は圧巻です。褐色のそれを少したぐって味わいます。その感想はというと・・・・、

「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「素朴な風合いのようで・・・・ぐいぐい&するすると食えるので、女性でも楽勝!」


1)素朴な中太やや縮れが風格感じます

  実物はもっと褐色に感じたと思います。その褐色が素朴と映り、また微妙に・・・ゆるくウェーブがかっているのが、剛麺たるしつけというか存在感を感じるものです。こんな麺が、並盛り〜大盛り〜特盛りまで同一価格780円とは・・・・誠に恐れ入るのであります。恐らくこれもここのセールスポイントの一つでして、近隣に有名店がバシバシ建っているのにここだけ行列が発生・・・・という意味が分かると思います。質実麺が大サービス!


2)タレのからみ良く、表面が一層滑るね

この麺は、何もつけないで味見ですすったときよりも、タレにつけると10倍滑らかにすべりますな〜。いやはや、タレによく馴染みます。多少ぺったりと舌にはりついたその性格が、スープとびたっと引き合ってガラスコーティングかのごとくの高速なすべりを演出しますがな・・・・。その格差に驚きなのです。


3)二段クッションのような歯ごたえ??

 その滑る麺を前歯をピッケルの如く差し込んで動きを固定し、徐々に圧をかけて引きちぎります。すると・・・・前半はややもち肌のような比例的に加わる圧力を感じますが、中心部のある地点で一気に圧力が高まります。ま、圧力といっても固いわけでもなく、クッシリとした歯応えには違いないのですが、そのクッシリ度合いに2つの確度があるという感じっすかね〜。そして、風味もそこそこありますし〜、これは特盛りでガッツリ食おうという若者で溢れるわけですわな・・。


 ※麺のまとめ:ボリュームサービスある麺にしては実に質実!歯応えも楽しめるが、個人的にはスベリのすばらしさをアピールしたい!






【大人しげな具ですが、欠点もない質実さです】

1)チャーシュー

  ブロックタイプのゴロゴロっとしたのが、3〜4つほどありましたかな・・・・。三枚肉に相当する部位と、ロースのような繊維質の部位があったと記憶。つけダレにすでに投入されており、それをサルベージしてホグホグといただきました。 文句のつけいるところなしの味わいながら・・・・・少しすくない?小さい?との思いがあり・・・。でも、麺サービスは破格ですからな、あれもこれもと求めすぎても気の毒。価格相応ともうせましょう。旨し!


2)メンマ

 基本的にすべてつけダレに投入されとります。濃厚つけダレですからな・・・・・、はっきり言ってメンマあったっけ?という感想・・・。歯応えだけ何かあったなという感じですが、細めの柔らか系半分、コリっと半分な口当たり。しかし、見方を変えればタレとの一体感はあったといえるわけで・・・・・・、評価は一定にとどめておきますね。


3)ナルト・薬味等

  ・・・・・・・特筆することないな(汗)。これも評価は一定にとどめておきます。


 ※具のまとめ: つけダレ個性と共生するシナジーなチャーシュー!そして具たち!





【スープ割〜呼んで器を返すタイプのサービス】

  これがまた・・・・・侮れないスープ割りでした。まぁ、予測可能な、節系端麗出汁で割ったものなのですが、ジンワリ辛さが程よい濃度になっとります。 この店の主張するスープ割りの濃さを感じ取りますが、わりとしっかり味です。 しかし、酸味が主張したつけダレが薄まったかと思うと・・・・・柚子が主張してきて酸味が明るくスッキリ!(^-^)/となるのです。 華やかな酸味と申しましょうか・・・・。これこそ、最後に「のませる」旨さですな。




 総じまして、最初の入店間際でドタバタあったものの、その計算高いつけダレと、分かりやすい極太麺の旨さにて、尻上がりな印象で気持ちよく帰ったというだけの話です。 さてさて、食事中のことですが、例の若者はアタクシとは反対側の女性と話すのに夢中で、一切気付かれずに落ち着いて食事に集中できました。やはりつれの女性の方が食べるの遅いので、進度をあわせながら、麺をすすっては一休みするなど・・・。見かけと発言と行動にいろいろギャップがあるものです。丁度店前の行列が途切れたところも見計らってのこともあって・・・。それぞれに、言い分があると思ったこの夜でした。なので詠います。



  ヤイヤイと
  狐と狸の
  小競り合い


  旨さで黙らす
  馳走麺かな


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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