ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2339】 つけめん さなだ (埼玉・新三郷) つけめん 〜いつまでも斬新なる程良し濃厚豚魚!

<懐かしいまたおま系を求めて>


 一転して肌寒い雨の休日に、なんだか温かいものを食べたくなった・・・・。身もそうだけど、心も温まりたいと思うよな気分で、訪問する店をガサガサ探し出しますが、とりあえず外環の下道を車で流すことにします。戸田あたりで少し混んできて、川口手前でまた少し混んできて、草加を過ぎた頃に運転疲れを感じてしまい、それでも頑張って三郷まで・・・。大型駐車場のあるコンビニで休憩中に、今回の訪問店舗を決めました。「つけめん さなだ」さん。元六厘舎の店長さんの開業とな。前から行きたいと引っかかっておりました。ちなみに、元気がよければ、今回本当に狙っていた店は、道の駅にあるお店でした(ハードル高いのでやめた)。


   



 それにしてもコインPがなかなか見つからず、現地に着いても苦労しました。なとか見つけ出して、テクテクと雨の中を店まで戻ってみると、軽い行列が発生しとりますがな。雨降ってるのに好きだね・・・・。


   



【さらり感が冴える濃厚豚魚!魚介出汁の甘みに豚骨がシルキーに混じるハーモナイズ!】


 店主が六厘舎ご出身と聞くと・・・あの大崎六厘舎の三味線BGMが流れるのか?思いつつ、入店するとそんなことはありませんでした。あれは当時とても急かされてるような気がして、慌てて食ってたような記憶がしますが、こちらはゆったりとした雰囲気です。Lの字カウンター席もそこそこの大きさですが、テーブル席が多めに取られていて、カップルやご家族でも有効的に活用できる店箱ですね。




 さてその一杯が配膳されますが、まさに期待通りの麺顔です。往年の六厘舎を彷彿とさせる豚骨魚介。そのつけダレはパンチというより、しなやかさが前面に出たような仕上がりで、東京駅の「朝つけ」よりは少し濃ゆい程度のマイルド濃厚といったイメージ。そして実際に味合うと、今の私の年代でも重く感じることのない、豚骨の煮出しで芳醇と感じます。





 表面に魚粉が広がり、確かに魚介で甘さが広がるけれど、粉粉とした貼り着きを喉には一切感じない。甘みは醤油ダレと深く結びついて、甘みとともに醤油ダレの風合いも感じ取れて、そこがまたうまし!甘さに香ばしさが加わったと言ってもいいかもしれませんね。それと一味の溶け込みが、微妙にカエシの輪郭を補強しているようです。






 左隣の方は、ここに酢(グレープフルーツ酢)を投入されておられましたので、私も終盤に少しばかり足しましたが、酢は天才。酸味というよりスッキリ味が加わったようなフィーリングでして、そのままグビグビと飲み干してしまいそうになってしまいます。






【王道のクッシリ風合いとハードなモチモチ感!タレの絡みも程よく!】


 言わずと知れた「浅草開花楼」の極太麺。麺釜と同サイズの大きな茹でザルで、4〜5人分程度の麺を、泳がせながら一気に茹で上げるようです。なので、券売機を手渡してから、アイドリングと実際の茹で上げ時間を鑑みると、20分は最低見ておいた方が良いかもしれません。ランチタイムの前後なら。






 落ち着いた茶褐色で加水がやや高め?中加水といったような風貌??。表面の光沢がつるつる滑ることを予想させますし、全粒粉が少し見え隠れする部分もあり、とても素朴な面持ちも保ちます。前歯で千切るとモチっと弾む部分もありますが、全体的には引き締まりがあります。ハードなモチモチ感と言ったところか。夏場とは言え、冷え冷え過ぎない温度感も、風合いを味あうには丁度良いかも。奥歯へ運びこんで束になったそれをプレスすると、一層にグルテンの風合いを感じます。





 つるつる過ぎない地肌感かと。つけダレが抜け過ぎず、適当に絡むと言うか、貼りつくような感じ。なので口当たりも良くて、舌触りから喉奥を駆け抜けるシルエット感もなかなか良い感じです。





【王道のバラ肉に鶏挽肉?が混じりあう演出がナイス!】


 バラ肉スライスを、麺に絡まりやすいようにか、さらに半分にカットした形状。つけダレと同じ醤油タレの漬け込みが深く、また脂身の多目バランスが甘さを高めます。薬味のネギとも良く絡み、単体で食ってもよし、麺に絡めて一緒に食ってもよし、特筆するところというよりも、バランスが良いオーディナリーなクオリティと言えましょう。





 また関心したのは、少し底に鶏肉のミンチみたいなのがしのんでいて、これが食べているうちに攪拌されて、麺に貼りついたりして楽しいし、上手い!(次回はこれを増量したい!・・・鶏ほぐしというのか?)


 メンマは、細めでやや長いタイプか。コリコリしていてなかなかうまし。そうえば、右隣の方がメンマの追加を別皿で注文しておられましたが、なかなか面白い盛り方が目を引きました。レビュアー・ブロガーなら、それとビールを合わせて写真に撮っておきたいかも(次回はそうしたい!・・・富士盛メンマというらしい?)。



【スープ割:ブーメラン方式/選べる割り出汁】


 カウンターには、給仕口になる場所があり、そこにファミレスなどでよく見かけるスープストッカーみたいなのが置かれてます。きっとこれが「割スープ」なのかと見ておりました。その横には、本格的なカツヲブシ削り器が置かれ、スタフが合間を見て手で削っておられます。割スープは、なんと二種類あって、「柚子」か「鰹」のどちらかを選べる仕組みになっております。カツヲブシ削りを見てしまってはね・・・当然「鰹」を選びます。





 確かに落ち着く味わい・・・・手で削ったあのカツヲブシが、そのまま追加で入り込んでいたりして、淡くなったというより、和風に上手にまとまったという感じ。とても上品な味わいに思えて、最後の満足感アップには一役買っています。これはうまいかも!




 総じまして、「いつまでも斬新なる程良し濃厚豚魚!」と言う感覚でスタンダードの美しきキレを堪能した次第。昔・・・というほど過去でもないけど、当時はすごくヘビーでインパクトあった濃厚豚魚。これも、やや時代に合わせたいい感じの仕上がり感といったところか。「またおま」と揶揄され過ぎてたピークも過ぎたことだし、これからまた新しく見直されるという予感。いいものはいい。この味をこれからも信じて守り続けつつ、進化も続けてくださいまし!そう頻繁にはこれませんが、またロングドライブがてら・・・寄らせてもらいます。ということで・・・・なので詠います!



   懐かしき
   豚魚の香りを
   求めては



   激しき雨も
   楽しきリズム



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


   


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