ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1829】 丸長 荻窪本店 (東京・荻窪) つけそば

 久しぶりに、雨の降る週末に「丸長荻窪本店」にやって参りました。春が近くなったと思えば朝から冷たい雨・・・。こういうときにこを行列店にいってさくっと食えるだろうかと思っての訪問。狙い通りに、行列は2〜3名という少なめ状態でした。しかし、並び方が以前からこういう形だったっけ??としばらく訪問インターバルがあったものですから不思議がっていたのですが、完璧にこの入り口は裏口ですよね〜。ガラッと引き戸を開けると、いきなり何かを取り出そうとしていたご店主と目が合い、驚きで声を上げそうになる。













【店:裏口から厨房を通り抜けて入店! 混雑と混乱でもハラハラせず落ち着いて待つ】


 そこは厨房の中!私の直前の行列客が向こう岸のカウンターに座っているのが見えたので、合点がいき厨房を渡ってテーブル席へ。カウンターが埋まっているのはわかるが、カウンターもテーブルも食後の皿が散乱していて、回転が悪いのを露呈してます。しかし無理もない、老夫婦が二人三脚で営業している中で行列をさばいているのですから・・・。後から後から、あちこちのテーブルに後客が座りだして、一体これからどうなることやらと、実はハラハラしてしてしまう。ああ、いいか・・・少しばかり順序が間違ってもと覚悟です。


 しかしここは、一気に大量に作って、一気に配膳して、一気に残った皿を片付けて、一気に次の客注文をとって回るという方式みたい。驚くべきことに、野放図にあちこちに野放図に座った客の順番を何気にチェックしている!おばちゃんナイスやん!!内心ハラハラしていた私の方が未熟。常連さんが多かったらしく、待つことを覚悟してみなビールを注文するという余裕ぶりです。待つのもこちらの味わいというか流儀と割り切ってるらしく、リピーターはこの待ち時間を楽しむがごとくビールをやるようだわ。だんだんんとこちらの店でお「過ごし方」を掴みかけたかも・・・。途中、向かいの相席のビールが倒れて溢れるなどのアクシデントもありましたが、なんだかんだで、20分程度待って、ようやく配膳が完了です。前回は汁系だったので、今回はもう一つの看板「つけそば」。いざ対麺です。












【つけダレ:レトロとジャンキーが入り混じる甘こく醤油ダレ】


 まず、「つけだれの器が小さくて可愛い・・・」のです。長年使い込まれたか、「丸長」という文字がどこか誇らしげです。一方の麺と比較して、足りるかなと少々不安を覚えます。味わってみると・・・・これがまた、面白いように独特!古参の店だから、もっとレトロでしっくりとしたものを連想してたのですが、意外とスパイシーです。








 最初は、何かの焦げが散らばっているのか?と思ってしまいましたが、黒胡椒の細かい欠片でしょうか?苦味に近い香ばしさを薄っぺらくかましてまして、一見ないかの焦げが散りばめられたと錯覚します。まずこいつが食欲をそそる役割を果たして、次へ次へ誘そう味わい。そして意外とややオイリーです。私、勝手に中野大勝軒のようなもっとシャバッとしたものを期待していたのですが、香味油が少し主張しており、これがまた胡椒と相互して響き渡る味わい。このオイル感で甘さと酸っぱさをジワジワと感じます。そして最後に醤油のまったりとした味わいと香りがしっとりと染み渡るような感覚・・・。ジャンキーな口当たりを冒頭で感じますが、徐々に甘いコクの醤油だれの味わいが滲む。意外とクセになってしまう面白い味わいです。












【麺:柔らかくモチモチ〜としたレトロニュアンスな和み麺】


 並でもそこそこボリュームを感じますね〜。並サイズでしたが、予想では200gをゆうに超えます。薄い灰褐色が混じったような薄い茶色と黄色の中間色で、刻み海苔の色合いとマッチする印象。2〜3本手繰ってそのまま味わおうとしますが、かなり長めであることと、柔らかいこともあって、ビヨーーーンとしてなかなか全体を表そうとしない。







 前歯でちぎるとすごく水分を感じるようなスパスパとした感覚。表面は水っぽくスツルツと滑りの良さを予感させます。奥歯に運び込んではプレスをかけると、とても柔らかい!密度感は低めですが、弾力がとてもあるにもかかわらず、淡く千切れる印象が強いです。少しづつでないと、つけだれの器が小さいので少しだけ苦労します。ただ、これまで食ってきたつけ麺系の中ではトップクラスの柔らかな一方で、だらしないという印象が一切なく、作り込みはしっかりとしている印象。縦伸びするような弾力感がすばらしいです。水切りも良かった!この点もだらしなく感じさせないポイントかもしれません。













【具:茶碗から溢れ出そうな・・・いろいろなもの!?】


 なかなか小さいサイズのものがいろいろありそうで、はっきりとは分からなかったんだけど、よく考えるとよくあるものばかりです。メンマと刻みチャーシュー(崩れた欠片)、そしてネギとブラックペッパー??。麺を投入すると絡みやすいのが計算かも・・・。でも、チャーシュー食った感は薄く、チャーシュー追加がよろしいかも。730円という低めの設定なのでそれもありかと。肉の欠片とぷかぷかと多く浮かぶネギたち。そして胡椒がちりばめららた海。価格相応かと。








 さて最後に、「スープ割」ですが、テーブル席からではよく分からず、少しドギマギしてしまいました。カウンター席なら、声をかければいいですが、テーブル席では勝手が違うのか? 客さばきで四苦八苦の老夫婦に、テーブル客の割りスープまで直ぐに気が回るはずはなし。どうするんだろう・・・としばらく他客の行動を観察していると、テーブル席からおわんを持って立ち上がり、カウンター奥へ歩んで行き、厨房の袖からからコールするらしい。すると店主がやってきておわんの中に直接、スープを投入してくれます。寸胴へ柄杓を沈めて持ち上げ、私の器に直接投入してくれます。はじめは器を返却台へと返しに行ったのか?と勘違いしてましが、郷にってその通りに従った次第。味わいとしては、味変化が劇的に変わるもなく、淡くて飲みやすくなるのですが、熱々の温度感が蘇ってそっちの方がありがたかったりする。







 総じまして、「じっくりと落ち着き待つのも味わいのうち〜、これも荻窪の味」といった感想ですね〜。荻窪と言えば、春木屋と春木家、丸信や丸福など、本家総本家が多い街ですが、ここ丸長も古参のいい味を出していますよ。いや本当に。バイトも入れず、流行にも流されず、ただ短い昼間だけの営業時間でできるだけのことを、淡々と重ねている・・・・。という憧れに近いシンプルさをとても感じます。比較的、ご年配方が多い客層にも、「ここの中華そばだけ食ってればそれでいい」みたいな割り切りすら感じますもん。いつまでも、お元気で営業を続けていただきたい次第です。食べる方は、急かさず、じっくりと待ちますから・・・・。なので詠います!




   混み合うも
   何かの縁の
   集まりと


   割り切り任す
   名店仕切り




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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