暖かくなったり、寒くなったり、そしてまた暖かくなったり・・・。毎年、今年の春は変ですねと、エレベータでたまたま一緒になった偉い方と、毒にも薬にもならない話をして固い空気感を和らげたりいたします。それにしても、エレベーターの中って、目のやり場に少し気を使ったりしませんか? エレベータの階を表すシグナルに目をやったり、自分の足元をただ見つめていたり。時にはわざわざスマホをいじり出してメールのチェックをしたりなどいろいろと・・・・。
それにしても最近スパムメールが多い
フィルターをまめにかけていても、結局また来るのだ。こういういたちごっこは、いつまで続くのだろうね。誰がこんなのに引っかかるのだ?と考えたりもするけど、そういう気の毒な方がおられるから、こういうのがビジネスとして続くのでしょうね。自分は大丈夫と思ってたかをくくってはいけないと、兜の緒を締めるのであります。そういえば、最近その手のメール題名も、業務連絡チックに書かれるから、ときどき手が滑りそうにもなりますしね。注意注意!!
・・・などと考えながら、久しぶりに大田区へ!外出ついでに大井町で途中下車して、塩スープエナジー補給をさせていただきました。大井町はすごく個性的な一杯を提供する店が多くて実は、ラーヲタとしては実に魅力的な街。中でも手打ち風のピロピロ麺を出す店が好きなのですが、若いご夫婦が質実なる一杯を提供するとの情報をキャッチしたため、いつも大井町に降り立つ方向とは反対方向へと歩を進めます。それは「焔」さん。新しい店でオヤジ泣かせの定番風な塩を
食うと連想すると、無意識に小走りになったりもする(笑)。先客3名ばかりなところに着席完了しまして、さびしくもない丁度寛げる雰囲気がナイス。
【スープ:優しさの麺顔にハッキリとした塩味・・・・それがまた丁寧なり】
<やさしくもハッキリとした塩だれ感覚>
最近開店したばかりのこの・・・初々しい雰囲気がまたよいね。ご夫婦のオペレーションもまずまずで気持ちよいし、また若い方が頑張っている姿はやはり応援したい気持ちにもなる。配膳されたその一杯は、「焔」という・・なんだか火焔地獄を連想しがちだが、真逆な「穏やかさ」が漂う雰囲気を醸し出します。麺顔は、実にシンプルな構成で、薬味とメンマと大きめのチャーシュー肉のみ。葱に変わりに水菜というのがまた雰囲気を優しげにしているようです。
スープカラーは、清湯系の若干濁ったというようなタイプで、私の好きそうな淡麗な雰囲気がビンビン伝わる。そんな気分でレンゲで一口まずはすすってみるのだが、やはりやさしいタッチで迫る。と、その瞬間に割とハッキリとした塩味がぶわっと広がる。二口三口と味わい続けると、なるほど塩味の結びつきをメインにしたテイストで勝負!というのが分かりますな。
<魚介というより「節」が上品な豚コク混じる>
塩の味が、ベーススープの節系アミノ酸にしっとりと結びついたよう。魚介の煮干系なものとは少し距離を置く感じで、昆布とか貝類の方が相性が良いのではと思えるクリアータイプな味わい。それは、淡麗系にシャープ!というよりも、味の輪郭が丸いというか、「まろやか」という感覚かも。そのまろやかさに「塩っけ」が乗っかったというような構成を感じますな。
豚コクもそれなりに感じる。豚骨を丁寧に煮出したというより、豚肉で取ったスープのような豚の上澄み感が漂う。その上にラードでコクをプラスしたかのような構成を俄に感じる。コトコトと長時間かけて上手に煮出したのかもしれませんが、誠に豚のコクがスッキリと仕上がっているのがナイス。だからこそ、塩の力が上手い具合に全面に押しでてもバランスが崩れないというような感覚であります。
【麺:リズミカルな歯応えがまた上品にも思える・・・クツクツ麺!】
<カツリカツリと歯応え楽しい細麺ストレート>
また麺が良い。かなり私の好みに合っている。というのは、中加水でやや低めかと思わせるような麺の密度感が高いタイプ。そして角麺なため、箸でつまんでみると奇麗に麺と麺がキレイなストライプを形成し、揃うというような感覚になる。それを前歯で千切りだすと、カツリカツリと、小気味良い抵抗感を感じることができる。
そして食べ続けると、だんだんと汁を吸い込み、カツリカツリが、「クツクツクツクツ・・・・」とやや抵抗感に柔らかみを覚えだす。色合いも白く、妙なかん水多さの心配は無さそうだ。奥歯に運び込んですり潰して、今度は「クシリクシリ」とまた違った歯応えを感じ、それを楽しむ。そんな繰り返しが非常に快感でありまして、故に丁度このタイプの麺が私の好みなのだと再認識させられるのであります。
<ヌメリ感覚なくさらさらとした滑り心地>
湯切りが丁寧と申しましょうか、残念感あるヌメリとは無縁であります。多加水太麺なら、そういうのもにゅるりんとして楽しい場面もあるのだけど。この麺の抵抗感・・・というかスベリは、「さらさら」というのがイメージにピッタリとくるのだと個人的に勝手に解釈している。汁を吸いやすいのかもしれません。なので麺の大盛りという設定はなく、「替え玉」という選択肢を用意してあるわけだけど、麺の残念感を残したく無い思いが、ビンビンに伝わる感じです。
【具:炙りが効いて香ばしく、一手間が嬉しい ^_^ 】
この店名の意味はここにあったの??? と邪推する次第だけど、肉はやはり「炙る」のが一番かもしれんね・・・。肉の片面をハンディーバーナーで炙るのだけど、裏面と表麺とでは随分と食ったあとの心の風景が違うと思える。焦げ麺は芳ばしく、鼻腔に感じる風合いにまた食欲をかき立てられる。裏面はノーマルだけど、手切り包丁のあとが残っていて、手作り感を感じさせながら、赤身の繊維質の旨味を楽しませてくれる。塩味に非常にあるタイプで、漬け込みダレの影響を殆ど受けていないのかとすら錯覚。
総じまして、本格的というか春の盛りの暖かい夜にふらっと訪ねた大井町の塩に酔ったという話。ああ、こういう定番のような上品な塩は、やはり良いね!動物系のコッテリ感や、パンチ系の塩も魅力は分かるが毎日ではどうも疲れそう。こういう上品さなら、毎日でも食えると思うのだが・・・。まだまだ、メニューがシンプルで「塩」と「醤油」と少しばかりのトッピングのみ。むやみにメニューが多いのもそれはそれで問題が多いけど、直球勝負といった姿勢は、応援したくもなる。頑張ってほしいものであります。なので詠います!
柔らかく
薫風感じる
大井町
和らぐスープに
凛とした塩
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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