このGWは、びっちりと「八王子系ラーメン」の研究に没頭いたしました。
まったくこの年齢にして、アホなことを敢行いたしました。
家族には感謝(・・・つーか、感知していないのだが:笑)。
・・・・などと考えつつ、丁度お昼過ぎに到着したのですが、お店はすぐに発見できました。なぜって?それは店のまえの路駐。クルマがそこだけ不自然に止まっているからですよ(笑)。それだけ人気度が伺えます。でも皆さん気をつけましょうね。因に、ラーメン店と、お客と、警察の取り締まりの格闘を大阪で体験したことがあります。大阪・高井田系ラーメン店「住吉」での体験ですが、興味があったら一度覗いてください。
http://d.hatena.ne.jp/TOMASSOON/20100921/1285019963
【スープ:やさしさ+じんわりと来る・・・濃い醤油】
<優しめな醤油ダレ・・・仄かに甘みを感じるカエシ感がナイス!>
という事もあって、やはり今回はチャリでのロングラン訪問をして良かった!お天気がよくチャリのペダルも軽かったのもあり、配膳の瞬間には気持ちが軽くなるほどの明るさを麺顔に感じます。もはや何度目か分からなくなった八王子系の麺顔は、今回は一番気軽に感じるライト感があるように思えたのです。ライトと言ってもそこは、醤油のキッパリした性格がのぞかせるスープでして、醤油感にフォーカスしたならば、塩気の味わいの奥に甘みを感じるといった感覚か・・・。乾物系の味わいがシッカリと滲み出ていると感じましたし、やや粗めに刻まれたタマネギの甘みも、いつも以上にさわやかな甘みに貢献しているものと思われます。
「八王子ラーメン」という表の看板が、どこか誇らしげ。黄色の看板に赤い文字というのは、それだけでラーメンの旨さを脳に感じさせますな。八王子系に濃い味わいをイメージに抱いている方がおられるとしたら、最初はこの一杯がおすすめかもしれません。店によっては、味薄めというオプションも聞いてくれるのですが、デフォルトで一般的な優しさがあるとしたら、この一杯がおすすめのような気がします。パンチがあるようで、どこか優しく、キレイな感じもいたしますので。塩気が醤油にダイレクトに響くのではなく、なんとなく乾物に響いて非常にナチュラルな塩気と感じますので。
<ラードも心持ち控えめで八王子初体験の方でもスルスル飲める動物感>
しっかりと表層のラード感も感じますが、層は比較的薄め。胃腸にも優しいかと思われます。ベースの豚鶏の煮出し感もマイルドですし、野菜の甘みの多少感じるようなナチュラル感も感じます。なので、八王子系初めてという方でもスルスルと一気に飲み干せるようなスムースなキャラクターです。淡麗・・・・という偉ぶった感覚ではなく、大衆系の気軽さ。タマタマなのか、女性客もそこそこ・・・地元のオヤジ達にまぎれて食されておられましたが、このスープ感ならそれも分かるな。
セットメニューも見逃せないですね!ラーメンと餃子とライスで、750円。嗚呼、都心だったら900円は下らないだろうな・・・。しかも、餃子もそこそこデカいやん!そんなセットメニューに吸い寄せられる八王子根城なおじさん達は、店先で路駐してまでも食いたいのだろうな。ここ、通いたくなる何かがあるもんね。
【麺:カタメ系エキストリームしていないところに余裕を感じます】
最近食べ続けて来た中では、一番デフォルト茹で上げが柔かめでありました。とはいっても、柔麺では決してございませず、この辺りの八王子系の中だけの話です。配膳の瞬間は、理想的なアルデンテ丁度越えたような茹で上げでして、これまでの「クシリ」とした歯応えより、「クッチリ」とした感覚でして、茹での変化分を感じる。
それはそうと、ここでも大きなゆで釜に平ザルが目に入る。この麺に対するスタイルもどこか八王子系の中では共通的です。平ザルで湯切りする仕草が実にどのご店主も格好がよく、見ているだけで旨そうに感じるから不思議なもんですな。
<バクバクと汁の劇的な吸い込みではなく、さっぱり目なスープとの絡みが上品>
そんな今回の茹で上げでしたので、後からバクバクと汁を吸い込み褐色に染まって行く・・・・という変化は少ない目でありました。いやその分すでに完成系に近い茹で上げでありましたので、スルスルスル〜っといきなり旨さの最高点でございます。麺だけ妙に滑りがよいためか食い進めてしまい、スープとメンマが最後に残るという自体に(笑)。その分、メンマに気分を集中して味わったりしてね。ま、全体的にコシがしなやかでありまして、上品なスベリを体感したという感じでしょうか。
【具:ワンコインで精一杯の誠実さを感じるレベルです】
<おお、ワンコインならではの身の丈サイズのチャーシュー>
ワンコインですが、残念感ない出来映えでることは確かでしょう。何回も言うが、この品質でワンコインは都心ではありえんな・・・。肉としては、わりと小ぶりではあったけれど、昔に食べたラーメンに乗っかってた腕肉のようなフレーバーを感じたのは私だけか。肉繊維と漬け込みタレの風味ニュアンスというか、大衆的というか懐古的な肉味を思い出してしまった。
<筋が細かいクチュリとした柔らかメンマ>
一番最後にメンマを残してしまったという為体、集中して食うと、なかなかきめ細かくて、柔らかめであったことに後から気ずく。この点もいつも以上に食べやすさを感じますな。シャリシャリというより、クリュリとした歯応えがあり、渋めのコリコリ系とは或る意味対極的な仕上がり具合。でもそういうのが食べやすく、どんなお酒にでも合いそうと思える品質感があります。
総じまして・・・・一旦、私の今回突如敢行した「プチ八王子系シリーズ」の幕をおろしたい次第。実は、八王子市内中心部に限定しないなら、他にも周辺(日野、高尾など)に訪問したい八王子系はまだあるのです。しかし・・・切りがないのでこの点はご容赦いただきたい。というか、「そろそろ他の味も食いたい」というのが本音でして(爆)。ラーメンラバーの諸先輩には、塩だけを追求するとか、味噌のみを食い続けるなど、計り知れない愛情を注ぐ方がおられるけど、改めて「すげー!」と思いましたよ(笑)。ということで、関西から中央線沿線に引越し、その界隈のラーメンを食うにあたり、一度はやってみたかった個人的企画に個人的に満足しております。なので詠います!
遠くとも
なぜか食いたい
常習性
人気の度合い
路駐の数だけ
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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