丁度昨年の今頃は、新居に引越しと、新しい仕事へのプレッシャーに苛まれていて、全く長期休暇を休んだような気分では無かったと記憶しています。肉体的と精神的に疲れただけのGWでした。しっかし、今年はうってかわって・・・・、極めてマイペース!この極端な変化ぶりは私の人生の中でも珍しいほど、静かに長く物事を考える時間を与えてくれました。思いっきり飲んだくれて、思いっきり好きな事をして、思いっきり考え事をして、思いっきり家族と団欒もしたと思います。そして、ぼやーっと今はこう感じています。
ジタバタせず、仕事の事を思いっきり忘れてみて、逆に整理できていないことが分かって来た!
日頃のメールの洪水から解き放たれて、もう一度立ち向かう気持ちになれそうであります。あと・・・・露天風呂など入ってもう少しゆっくりできれば完璧である(笑)。
・・・などと考えていたら、ちょっと訪問時間が早かったか。少し道に迷って、なぜか「麺処あずき」さんの目の前を通ってしまった。女将さんが甲斐甲斐しく開店準備をしていて、「さあいらっしゃい」状態。おそらくこの時点で目が合っていたら、当初の訪問目的を貫く自信はあったかなかったか・・・定かではありません。ま、そのままこのお店を目指して歩き続けましたが、「ちょっと、ここまで来てもったいないかな?」と思ってしまったとうのが正直なところであります。
開店時間ピタリに到着すると、もう地元ファンが着席なさっていて、慣れた注文の仕方を飛ばしておられます。地元の工務店関係者らしき方々や、何の業種かしらんが街の社長さん風な男性。そしてちょいヤンキーなカップルなど・・・・老若男女広く愛され、根付いているのが伺えますな。などと考えながら、ちょっと気温も高かったので、つけ麺の注文が多かったな・・・、そうするとそれが気になる。八王子系のつけ麺!すごく迷ったけど、今回の八王子ツアーは、定番で通したいと決めてラーメンをオーダーいたします。
【スープ:キリリ&シャープに感じる醤油スープに脱帽!ちょっぴり濃いめな醤油がサラリ!】
<キリリとした醤油感覚!微かに感じる醤油酸味>
配膳の瞬間、幾度と体感するこの定番な期待感!玉ねぎ微塵を座布団に海苔が上向きに傾き鎮座いたしまする。そして次に目にするのはスープカラーの具合。なるほど!ラード感が結構はっきりとしていて、ピカピカな表層です。そして透けて見える醤油スープは・・・ちょいと濃いめなカエシ感!いかにも醤油のラーメンという感覚が、どこか男気を感じさせますやん!これだけで期待が高まるとは、もはや偏愛を通り越した変態です。ま、一連の観察をいたしまして啜り出すのですが、これがまたナイス!
醤油ダレがキッパリとしているといった第一印象でして、塩気を醤油成分そのものに感じるというか・・・。非常に粘度少なくサラサラしたスープなのですが、醤油をじっとりと感じ取ることができます。発酵の加減が楽しめるというか、その後味に醤油独特の酸味すら覚えるのですが・・・いかに。しかも、濃いめな味わいなのに、喉が渇きすぎるという感覚も少なくて、これはぐびぐびと一気に行けてしまいます。
<ラードがシャープに決まりコク豊か!節や乾物の貢献ナイス>
非常に動物系のコクも豊かと感じるのは、やはりラードがシャープに決まっているのも影響していると感じる。ラード自体には高品質を感じるし、熱を逃がさないという貢献度も高い。豚鶏のコクをアクセラレートしているようですし、そういう点が食べ応えに通じると思います。
塩加減は、醤油だれメインといったところですが、実は他にもエッジングがあると思える。それは、節とか乾物の結びつきでしょうか。醤油の塩加減が、節とか昆布等の乾物と結びついていて、ここにもシャープに感じる要素を認めてしまうのだよな・・・。それを玉ねぎ微塵を奥歯で潰して噛むようにスープを飲むとこれまたニュアンスが微妙にフレッシュに感じる。なかなか、ココに来ては八王子系が食べ慣れて来たと実感するところもあるのですが、これは自己欺瞞か自己陶酔か。おそらくどちらもでしょうな(笑)。
【麺:極細ストレートの八王子系なりの世界観!加水低めで汁に染めつつ頂く】
<極細ストレートがクシリ!やや加水低めが定番か!>
嗚呼・・・やはり、この醤油スープには、細麺ストレートで加水が低めなのが一番合う!と心底思えます。大抵、多かれ少なかれ、この系統のお店では、このエッセンスは外していないのではないだろうか。こちらもデフォルトの茹で加減でも、しっかりとコシを感じさせてくれる茹で上げコントロールです。芯は見えるか見えないくらいなのに、食って見ると微妙な芯あるしっかりした腰つきを感じる。
前歯の当たりもスパスパと切れるようで微妙な圧のワンテンポがあり、クシ?という感覚がある。奥歯に送り込み本格的に咀嚼を始めると、改めて加水低めの個性を感じる。風味を感じるようでいて、そして醤油ダレの香ばしさで食欲がまた涌き起る。
<徐々に汁を吸い出し褐色が増し、加えてしなやか>
しかも、加水の低さゆえ、時間が立つと汁を吸い込み出す。それが徐々に麺自体を褐色に染め上げ、見た目にも増々アピールしてくるではないか!箸で引き上げる姿は、最初と最後でちょっと個性が変わってくる。麺自体はスープに馴染み味わい深くなる一方で、歯応えと腰つきがよりしなやかになっていくよう。細麺なので時間の影響度は高いと思うけど、短時間でサクサクっと食う博多系とも違って、こういう変化をこそ楽しみたいというスタイリッシュさを感じてしまいます。
【具:都心でこの価格帯でデフォルトでこの肉はないだろうね・・・】
<お値打ち!大ぶり肉厚チャーシュー!>
チャーシューが丁寧で、かつ大きめ&肉厚に感じます。550円の一品にのっかるチャーシューとしては凄く高品質。東京都内では、この価格ではお目にかかれないと思うのですが。筋肉質の部分も柔らかで、醤油スープの熱影響をうけて脂部分も甘く感じる。これはご飯が進む系な一度食い出すと止まらないような感覚ある味付け。チャーシュー皿450円という思い切った価格帯の納得感はありますな。
<醤油が染みて妙に旨しなメンマ>
特別ピックアップするつもりは無かったのだが、腹が減ってたのもあったが、妙にメンマが旨く感じたのだが・・・。この醤油ダレに凄く合っているというか、味わいとしてご飯と頂きたいと思えたし、またコリコリ感がややソフトで細めの短冊なんとがまたいい。このサイズ感もなぜか気に入った次第。
総じまして、キリリと引き締まった醤油感があり、何故か全体的に男気を感じてしまった。なんでかな?と後になって考えてみたけど、近隣の「麺処 あずき」と無意識に比較してしまっているからだろうか。同じ八王子系の中にも、非常に風味が繊細で女性的なものとして捉えてしまう「あずき」さんもいいね!相対比較はすべきでない。されど、同じキャンバスに描くにしても、画家によって個性がでるのは必然で、同じカテゴリーの限られた世界の中でもそれは当てはまると思うのよね・・・。なので、それぞれの変化を楽しむことが出来るのであります。ずーっと、全く同じような醤油ラーメンを食べ続けても飽きない理由は、そこにあると思います。嗚呼、旨かった。今度はいつ来れるだろうか。と考えながら・・・・なので詠います!
味濃いめ
それが男気
醤油ダレ
されどグビグビ
箸も止まらず
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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