ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン930】 漢珍亭 (東京・荻窪) ラーメン

【コレ食ったわけ:西荻窪のタンメンにふられてこちらに落ち着く・・・・】

  あーーー、キラキラ眩しい日本一のタンメンにまた逢いたい!と思い休日の午前11時まえに、「はつね」を突撃しましたが、あえなく撃沈でございます。回転率からして、行列15人では待ちくたびれる・・・・。なのでヘタレなアタクシは早速踵を返し、一駅東へと移動するのです。狙い目は、こちら「漢珍亭」さん! 実は最近、荻窪起点のトラディショナルラーメンを開拓中です。とあるジャンル(丸福系)を語るに、なぜかこちらも食っとけて来な諸先輩のレビューがとても気になりましたし、「ひき肉油」マジックをいろいと試したいという野心も少しありましてね(笑)。





【スープ:オヤジの心をここまでくすぐるかいな・・・・と思える懐古系あっさりですわ!】

  さてさて・・・アタクシたまたま、2番目の来店客でして、鄙びたラーメン店で静かにまったり懐古系ラーメンをすすろう・・・と落ち着きモードに入ったとたん、続々と他客が入店でして、しかも2〜3人のパーティが立て続け!あっという間に満席なのは驚くけど・・・・・皆さん、アタクシ以上のご年配!なんとコアな顧客に支持されていることか!とただただ唸ります・・・・。飛び席2席空きに、2名のお客が現れたら自発的に席を詰めるなど、顧客と店側の一体感が非常にナイスなのです。この時点で、あまり悪い事書けへんな・・・(笑)と思いましたが、そんな気宇は余計だったことを思い知ります。配膳されたスープをいただくとね・・・・、その印象は・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
荻窪トラディショナル大衆系・・・って非魚介系ライトクリアもあったんや!という感動」


1)旨味:お手本のようなライトクリア系醤油コクで食わす・・・回顧系あっさり

  いや・・・実は前情報では丸福系のじっとり半分、あっさり半分の醤油スープニュアンスを期待して来たのですが、ちょっと意外な展開です。どちらかと言うと「あっさり」比重が大きく、ひき肉油も非常にさらりとしている感じです。その分、薬味ネギや、メンマのニュアンスも程よく感じることができまして、総合的にはやさしい系譜の逸品と言えましょう。

  醤油の輪郭は感じますが、「まろ味」と感じる丸い味わいで、鼻腔を刺激するほどでもない。豚鶏のコクもじんわりと響いてオレもオレもと前にでて主張するでもなくおとなしめ・・・。乾物系?か節系?の落ち着きを奥底に感じますが・・・・・。

2)塩気:わずかな塩気と醤油輪郭・・・そしてグッドな調味料!

  塩気とは旨味のことである・・・・とキッパリと定義されたような塩気輪郭。そのニュアンス・・・・ナイスな調味料的でありまして、鰹節・椎茸・昆布の一挙にまとめたような「か・し・こ」い主婦の味方感あるやさしい後味です。そして、僅かな塩気と結びついた感じです。


3)香り他:ひき肉香味油はほのかに、そして淡く

  スープに油を引く場合、寸胴で煮詰めたスープの上澄みを流用するのが一般的で、香味油とはそれらとは独立して別に生成しているもんだと、自己解釈してます。このひき肉油は、どっちなんだろう・・・・。元々さっぱりしているスープなので、スープ油の上澄みをすくい取っても淡く緩やかな味わいと想像・・・。ここちらは、ストレートにラードとひき肉で煮詰めたような、サッパリなオイル感が漂い、淡いけど、コクを感じるのがナイス!香りよりもキレイなコクを楽しむ系ですかな・・・・。麺顔からくるイメージとは違いますが(笑)。




【麺:懐古系多加水麺!なのだけど、京都人にとっては実は新鮮だったりする・・・・】

  京都人なアタクシは、実はこういう一般的に懐古系な麺は、疎いのです。駿台予備校京都校(早慶コース)時代に通った第一旭はこういう麺では無かったし、金のない時代に通った「餃子の王将花園店」ですら、こういうやさしいタッチではなかったと記憶・・・。オッサンになって東京に骨を埋めることになって、荻窪懐古系な麺が経験浅いということが、新鮮に感じるのですわ。それはまるで、街に残った古びた銭湯や建物を訪問する「タモリ倶楽部」的な探求心ですわな・・・。うーん、楽しい!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「ただただ・・・・感じるだけ!昔ながらの・・・・Feel so good! 」


1)風貌:透明感あふれる多加水系!柔らかい風合いでこちらも微笑む

  麺をリフトすると・・・・「おお!ハッキリした多加水系やな!」と顔が和みます。これは、また昔ながらの味わいを容易に予想させますやん!基本的にはストレート麺なのだけど、柔らかめの腰つきで所々捩れても見えて、ランダムな流れるラインが懐古系ラーメンというイメージと結びつきます。


2)感覚:ニュルニュル→クチュリ→ヌチヌチ→ツルン!

  Don't think. Feel ! ・・・・それは「ニュルニュル→クチュリ→ヌチヌチ→ツルン!」であった(笑)。口数少ないアジア系のスーパースターの助言に従ってみたが、長過ぎるレビを補正せんとかんなと考え込むな・・・。「ニュルニュル→クチュリ→ヌチヌチ→ツルン!」これだけで、通じるかもしれんと思う・・。


3)スベリ他:ワンタンとのコンビネーションがいい!

  ニュルニュルっとした導入と、ツルン!とした引き際が、ワンタンの感覚と一致するのだよな〜。なので、ワンタン食っても、麺をすすっても、割と境目無く食えるというか、一連の動作でスルスルと胃袋に入って行くのが、食後改めて考えると面白く思える。




【具:なぜか・・・・急にメンマが面白く感じる・・・】

1)チャーシュー(トラディショナル!)

  どや!昔ながらのチャーシューでっしゃろ!と言わんばかりなそのお姿です。歯ごたえあってこそ「肉」なのでありますなと、感じ入ります。しっかりと奥歯で噛み砕き、にじみ出る肉汁とスープの感覚で味わいタイプ・・・・。アタクシの生まれ育った京都系ピラピラチャーシューとは、トラディショナルの中でも対立的な立ち位置です。京都では、チャーシューを麺にからめて食べたりする。東京のこちらのタイプは、肉を食みながら麺にいき・・・・モグモグとするというスタイル。東京トラディショナルチャーシューが、京都生まれなアタクシにとってはどこか新鮮と感じるわけです。

2)ワンタン(優しくそしてひと工夫)

  丸福のしっかり塩味、スパイシー塩味とは少し違った風味感・・・・・それは生姜かな??? 淡い醤油スープの味わいのなかに、別な味の切り口をこのワンタンに感じまして、やわらかい風味を感じます。また・・・肉餡によくマッチしとりますがな!5個はあったかな?分量的にもナイス!でした。

3)メンマ(トラディショナル)

  だんだんと、この懐古系な深い味わいメンマも慣れて来たというか・・・・旨く思えて来た(笑)。もともと、薄味メンマが好みだったのですが、この手のタイプを食べるようになって、趣向が変わって来たのか?? こんど、思いっきりメンマ食うたろかしら(笑)。どこかで、メンマラーメン食ってやるとこの時誓います!


4)もやし、薬味ネギ、ひき肉油

  スープのゆったりさ、あっさりさから、引き立つ具達ですな・・・。日頃の黒子に陽が当たるというか、改めて奥歯で噛み締め、本来の味わいというものを知ります。旨し!ただそれだけ!!





 総じまして、今回ほど「隠れた名店」を感じたことは無いかもしれまへん。知っている人は知っているのでしょうが、ラーメンランキングとか、人気とか流行とか・・・・そんなん鬱陶しいと思えるラーメン通が通う荻窪の名店!って感じがいたしまして、アタクシなどは、自分が恥ずかしく思えて来る次第。しかし、それをまた、過剰にあおりたてる自分もどこかみっとも無かったりして・・・・。ラーメンレビュアーとしての、自分の立ち位置というものもキッチリと立てておかないといけないなと・・・・・ラーメン道の奥深さを思い知ります。なので詠います!


  コアなファン
  昭和の頃から
  通うなり


  もはや習慣
  昼飯ラーメン


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




 

東京都杉並区上荻1-9-1慶仁ビル2F


followme