素直な私はがんこに夢中
「がんこ」の反対語は「すなお」らしいのだがそれホント?。穏やかでひねくれてない様がそうなのだとか。正直ピンと来ないけどな。きっと色々と解釈があるのでしょう。「がんこ」って、ひねくれじゃなく「こだわり」ってなイメージを持っており、その旨さへの追求心こそが「がんこ」だと勝手に思ってる。だから好きだ。
またこの店の気軽さも好き。大将のフレンドリーさに加え、弟子なのか家族なのか・・・きれいな女性スタフさんのハキハキ明るい対応が心地よいし。今回は、最寄りの三鷹から川崎方面に向かう用事がありまして、フツーなら新宿経由で向かうところを、逆の立川経由とし、時間に余裕があったので開店時刻に寄らせていただきました。
<全体> キレを感じる塩清湯に大判焼豚!ハンドメイド感たっぷりの雲呑が溢れる嬉しさ哉!
ホントは「限定③葱油じゅ〜」を狙って来たのですが、「限定②牛骨SP わんたん麺」が目に入りすっかり心変わり。目的にこだわる「がんこ」さはなく、ポップの扇動と己の欲望に「すなお」に従ってしまいました。
それにしても雲呑の手作り感覚が見事。画像以上に実物はその存在感がありあり。とてもサイズ感があるため肉厚な皮が楽しめる上に、肉餡のボリューミーさとその個数の多さがとても魅惑的です。そしてその背景となっているのが、いつもながらの牛骨エキスで煌めく塩清湯と、イエロー発色がアイデンテティなデフォでも多めな細麺。丼一面を覆いつくさんが如しのモモ肉が圧巻でございます。むうぅ・・・これぞ満足感。
<出汁> THE牛骨エキス!次第に青唐がじわじわと展開!がんこらしい塩気がキッパリ気持ち良い!
初体験のがんこの記憶がとても塩っぺーだったから、レベル4だといい塩梅です。キリリとした塩気が好き。ベースの出汁は塩っぱさが旨さの強さと感じられるギリギリのラインが見事。しかも青唐を乗せてますから、塩と青唐が見事に共鳴しキッパリと感じさせます。牛骨系の出汁もいつもながらナイス!。スッキリとコクを表現して軽やかで旨しです。
また「青唐辛子」が後追い追加で確実に塩気に力強いさ増します。実に痛快じゃないか!。今回も標準のレベル4にしたけど、そろそろレベルアップを図ろうかと考え中です。
<麺> クシクシ歯応えに出汁の滲みを感じる旨さ!スリムなイエローストレート麺!
以前つけ麺で食してダイレクトにそのまま食ったけど、見た目以上に素地感があって旨かった。色合いから卵麺?と感じますが練り水の個性と勝手に思っておりますー。いつもながら密度感少ないが、ほのかに引き締まる歯応え。そしてスパスパとした歯切りが小気味よく、奥歯で潰すのが旨い。炭水化物と出汁が混じる甘味じゃなく、「塩気=旨み」と感じさせるような感覚で出汁と麺の旨みが一体化する展開です。
見た目の通り表層はツルツルしていますから、すすり上げがとても滑らかで喉越しも楽しいタイプ。そしてやっぱり何よりもデフォで麺量が程よく多めなのがおお得感を与えます!。確実に満足感が高い一杯かと!。
<チャーシュー> 大胆な大判肉厚一枚肉!出汁の塩気を存分に吸い込み旨さ炸裂!看板豚モモ肉!
やっぱこれですよ!これこれ!がんこで塩となれば大判な一枚肉!肉自体は少し淡白で上品な味わいなのですが、力強めな塩出汁を吸い込むと、赤身がとても生き生きとした旨さに感じます。これが実に痛快!。青唐とネギが少し絡むのがまた味変化として旨し!。肉増しすべきだったとプチ後悔するほど旨し!。
へへへ・・・当然ながらいつものごとく麺を巻き付けながらもしながら食い散らかしました!。
<穂先メンマ> 繊維質柔らかく上品歯応え!サッパリ上品仕上げ!麺に絡めて最適なコラボレーション!
確か他のがんこ系ではない具材なのでは(違ったらごめん)。塩気がきっぱりした出汁を吸い込んで旨し。素材自体がとても薄味なので、寧ろ塩出汁の力強さを吸収して旨し。青唐辛子が溶けた塩出汁にとてもマッチします。穂先メンマの中でも特に柔らかい繊維質だったのも印象的です。
<わんたん> がんこらしからぬ仄々した風貌と味わい!いかにもがんこらしいボリュームと大きさ!
いつも他客が食ってるのを旨そうだなと横目で睨んでおりました。やっと食えると言う達成感。それにしても、がんこらしからぬ実にほのぼのとした風貌が、ハンドメイド感ありありで、ハートフルさも伝わるじゃないか。しかも、がんこらしい大粒デカデカサイズ感と全体ボリューム!。
画像じゃ伝わりにくいが、皮は想像以上にデカく厚め。それなのにしっとりとした感触で出汁を吸いまくってもダレたりしません。寧ろ麺とは違った炭水化物が出汁と吸い込んだ旨さ!。
そして肉餡が良い!非常に良い!。まずがそのボリューム。こんだけ大粒だと食べ応えあると感じるのは必須!しかも5個?6個?ある(忘れてた)。これだけで小腹張る。張るけど無限に食えそうな気にさせる。粗挽肉がとてもふわふわであり、また結構胡椒や薬味などを抑え気味で、とっても優しい味わいなのが印象的です。これも穂先メンマと同様に出汁を吸い込んで受け止めた後で完成する旨さのようで・・・凛々しい塩気と豚挽肉の優しい旨み、肉厚皮のほのかな甘味と一体化して旨しかと!。
総じまして「牛骨エキスと塩気の旨みをバクバク吸い込むデカデカ雲呑!ダイナミック!そしてハートフル!」
・・・と言う感動の嵐!。いやぁ〜がんこ系の雲呑がここまでしっくり来るとは意外!。牛骨の塩出汁もいつもながら天晴れな旨さでありますが、すっかり一日中頭の中はこの雲呑で支配されてしまいました。パンチ感じる塩系に楽しさ溢れる雲呑がナイスすぎる!限定なので行った時見つけたなら食うべし一杯かと!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。