春は忙し働けオヤジ
春は忙しいけれど、年度の始まりっていう・・・ワクワク感?。昨年度からの吹っ切れ?。そんなのもあって何だかんだで乗り切れる気を毎年感じます。その一方で、業績評価と新年度目標設定と言うシビアな局面もあるのですが。とまぁ、毎日ラーメンのブログとYouTube動画をアップできるのが不思議なくらい忙しいのですが、それは春に元気付けられてるのかもしれません。
そんな状況なので、仕事合間で近場か、移動途中での拉麺活動。今回は東横線・南武線乗り換えの武蔵小杉手前で、新丸子で途中下車。ここ結構穴場で並ばずにいいラーメンが食える店あるのです。今回は「noodles kitchen GUNNERS」さんの「蛤らーめん」をいただいてまいりました。つーか、定番の貝出汁白湯と言うユニークな一杯を狙ってたのですが、思いがけず「蛤系」がラインナップされてるのを知ったので!。
<全体> 見た目はとてもシンプル具材で麺線整う貝出汁塩そば!柔らかいオーラに包まれた一杯!
デフォルトだからシンプルなのは想像通りの麺顔。チャーシュー以外は寧ろ質素とも言える控えめな具材です。それでいて全体から柔らかいオーラを感じさせるような質感の高さはありありと感じます。
ひとえに出汁と麺線の質感が高そうに伝わる!?。やはり令和のコンテンポラリー拉麺では乱れを感じさせない枯山水のような麺線の整いは、見ていてググッと響くものあります。そして出汁のなんとも言えない旨みの溶け込みを感じさせる、軽い霞みと透明感。元から「蛤らーめん」と銘を打つわけですから、貝出汁の溶け込みを見た目から受け取ってしまいます。
<出汁> 嗚呼・・・やっぱ蛤じゃぁ〜!蛤独特の濃ゆさが上品に広がる優雅な貝出汁感!塩気が滋味深い!
蛤のエキスがじんわりと濃ゆく響く味の展開。メニュー名そのものなのだけど、わかっちゃいたけど、蛤出汁の広がりは見事です。これは予想を超えたかも。一見、お吸い物系のさっぱりさの中に滋味深い展開に感じるのだが・・・優しく優雅な貝パンチって感覚は、蛤の仕事と思わせます。実に優雅。アニマルオフではないと思うが、そんな下支えもしっかり感じられます。
秀逸なのは麺の風合いの溶け込み。食い進めるほどに出汁に麺からの吐き出しが加わり、繰り返される箸の上げ下ろしで撹拌され、霞のような白濁が進む。それが麺の風合いの溶け込みと感じますが、それと蛤らしい貝出汁エキスと一体化する旨みが素晴らしく感じます。
<麺> しなやかで纏まりやすく・・・きっぱりとしたストレート細麺!汁の絡みと持ち上げ最高!
割とキッパリとしたフォルムだから、クリーミーなスープに浮かんでも凛々しい見栄え!。そんな美しく並んで折りたたまれているストレート細麺です。引き上げると見事にスープが絡まみまくるイメージで、ずるずると啜るとスープの旨味もしっかり。
前歯で千切るとプツプツとかなり小気味よいし、奥歯で潰すとイキナリ唾液が溢れて糖化と塩気が一体化。腰つきは見た目以上にしなやかですので、麺のまとまりが素晴らしいです。・・・旨しでございます。
<チャーシュー> 赤身の密度感ある肉味!少しばかりの脂身の甘味!周囲の脂とタレの香ばしい焦げ
この店ではこんな肉のイメージはなかったな・・・。豚ロースです。シンプルな味付けのようでも、まるで白出汁のような上品なつけダレを感じます。それを吸い込み、更に蛤出汁を吸い込み・・・噛み締めると赤身の肉本来味と相まって旨し!。また周囲の脂身の甘さと微かな焦げ具合がほのかに香ばしくてうまい。
<その他> 薬味の紫玉葱粗微塵・刻みネギ・岩海苔・メンマ・ナルト・・・控えめなのが寧ろよし!
少ないとそれなりの印象なのですが、蛤出汁と麺が主役な一杯なので、寧ろ控えめな量がバランス取れてると感じましょう。
それよりも・・・後半になって出汁をレンゲで掬い上げるとホタテの貝柱が出てきたよ。実は蛤だけではなかったのか?この貝出汁のプレゼンスは??。後半になって妙に得した感覚。
<ライス> ここまで良い出汁なら・・・ライスを追加して出汁茶漬け風に〆るのがおすすめかと!
一通り固形物を平らげると妙に寂しさを覚えます。美味しかったのに、もうこれで終わってしまうの??。そんな侘しさを蹴散らすようにライスを現金で追加注文です。出汁茶漬けにしてしまおう!。
実際これやってみてビンゴ!。実は白飯自体も風味と甘味とねっとり感があって上手な炊き具合だったのだが、完成された出汁茶漬け感覚ですよ。これセットメニューにしても良いかと!。
総じまして「貝の使い手が新たに放つ旨さの刺客!絶品蛤拉麺!貝好き蛤好きなら一回食っとけ!」
・・・と言う感動の嵐!。浅利をテーマに貝出汁白湯とかボンゴレ風など面白い店ですが、蛤と言う直球で和風に仕上げるとは実に懐の深さを感じます。これ食うならくどいけど白飯も合わせるのが激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!