【今週のラーメン５３２７】中華そばべぃしっく（東京・三鷹駅北口）特製醤油中華そば＋黒酢辛味おろし和え玉　〜知る人ぞ知る間借り営業の旨い店が三鷹・武蔵野エリアにカムバック！

帰ってきたべぃしっく

　吉祥寺から錦糸町へ。そして今度は三鷹駅エリア（正確には武蔵野市）にカムバック。その間ずっと間借り営業スタイル。それにしても一年程度で我が活動エリアに戻ってくるとは嬉しい限りです。しかも吉祥寺よりも近いし！。

　それにしても地元エリアとしても、こんな路地裏があったとは知りませんでした。Google MAPで位置確認した時、「焼鳥山もと」と被ってるのか？と思ってしまいましたが、その裏手にこんなディープな飲みスポットがあったとは発見です。今度の間借り店舗はまたそんな路地裏の雰囲気にまさにピッタリ。秘密基地のようなワクワクするようで、止まり木的な落ち着く空間です。

＜全体＞柔らかい醤油ブラウンに優しく魚介が溶ける表情！とにかく具沢山贅沢三昧！

　基本的に麺顔は以前とあまり変わらない様子。相変わらずの贅沢感でございます。強いて言えばチャーシューが変化。炙りの肉片がとてもそそります。この店は、特に肉と雲呑の作り込みが良いイメージで、確か米沢豚にこだわってたような記憶です。

　やはり何と言っても出汁の色合いが独特。とても優しい醤油ブラウンで旨味の溶け込みの濃さが伝わるようです。明らかに魚介が溶けたようす。雲呑は大粒、メンマは極太。やはり特製にして大正解です。

＜出汁＞醤油感は優しい溶込み！魚介は鯖節！？円やかで分厚い旨さ！支える鶏出汁の芳醇さ！

　思い出したよ！ひと口啜って感じる魚介系の柔らかさ。特に関西生まれの私にとって馴染み深い魚介と言えばさば節です。鯖節のうどんライクな柔らかい甘味が実に濃ゆい。それを円やかと表現しても良いがそれ以上。微かな濁りにもその旨さの濃ゆさが現れているようです。うどんライクと言えどしっかりラーメン出汁として成立してますのであしからず。

　醤油の色合いもしっかり出てるが、カエシと感じる塩気は実に穏やか。生醤油系の穏やかさが実にいい感じでベースとして下支えしている感覚です。そこに鶏出汁も混じって趣深い味わいとなっております。総州古白鶏とのことです。動物系の煮出しとしては、重さを感じさせずナチュラルな旨さ！力強さと言うより芳醇な出汁感覚と言えましょうか。

＜麺＞滑らかストレート多加水麺！噛み締めると素地と一体した甘味あり！出汁の絡みと滑りが快感！

　入り口には「本日細麺」という小さい看板があったので、日によっては太麺の日もあるのでしょう。以前、吉祥寺から移転する間際では確か、手もみ麺に変更していたから、その時の麺と交互なのかもしれません。

　なので今回はストレート麺。ストレート系の割と多加水麺とお見受けしました。非常にツルツルしており、また前歯でプツプツ、奥歯でモチモチと弾む歯応えがナチュラル！。相変わらず出汁との絡みつきが素晴らしい。素地の風味もありつつ、出汁と一体化した旨味がグッド！。出汁が浸透すると腰つきが変化してこれが旨いのです！。

＜チャーシュー＞豚鶏3種肉！炙りが効いた極厚豚ばら肉！王道鶏コンフィ肉！香ばしくも柔らかい豚肩ロース大盤スライス！

　まずは豚ばら肉！実に分厚く皮に近い外側の脂も残っております。実にとろとろな柔らかい肉塊で、それがしっかりバーナーで表面が焦がされてる。噛むとふわふわと蕩けるようです。これが異様にうまい！。煮込みと炙りの両方のいいところが味わえるような感動です。きっと魯肉飯の肉塊の流用か？なんて思ってる。

　そして鶏胸肉。低温調理系のコンフィのような肉で、実に上品で淡白な旨味がナイス。化粧パフに匹敵の柔らかさで、これが柔らかい醤油出汁をスポンジのように吸い込み、噛み締めて鶏肉の滋味と合わせて一気に吐き出すようでこれまた旨い。

　最後に豚肩ロースの大盤スライス。仄かに半レアのようなピンク色を残す仕上がりです。噛むほどに赤身の肉味と脂身の甘味、そして濡れた出汁味が染みて旨し！。これは麺に巻き込み挟みながら食らっても旨いし、酒にも合いそうな質感ですが、酒場の間借り営業とは言え酒はこの営業時間では未提供でございます。

＜ワンタン＞豚挽肉＆海老すり身？のダブルの旨さ！肉餡ふわふわ皮つるつるで食感が実に軽やか！

　ほんのりと黒酢タレがかかってます。その肉餡ですが、粗挽き肉が一般的な中、とても全体がしっとりとした歯応えと舌触り。そして肉と海老が一体化し封じ込められており、仄かに生姜がありなむか。とても優しい味付けで厚手の皮にも浸透してます。挽肉の味がとても薄いのが海老の味にとても調和した印象。挽肉なのか海老すり身なのか迷うほど上品な味わいの一体感です。