ここが油そば元祖発祥!一回食っとけ!
シンプルだからこそ飽きない、そして時代を超えても人気が絶えないということなのか?。もう拉麺ファンなら言わずもがなでしょうが、こちら「珍々亭」が油そば元祖発祥とのことです。平成から令和になって一層、油そば・汁なし系のプレゼンスがアップしてきたと思うのは私だけでしょうか。ならばこそ、ラーメンラバーなら一回食っとけって感じですね。
なのでいつも混んでるこのお店。駅からそれなりに歩く場所なのだが、近くに学校があるからか結構行列が絶えないイメージです。今回は、半期決算が佳境で昼飯どきをズラして取る羽目になり、だったら混雑ピークアウトでサクッと食えるか?と狙ってみました。目論見通りに実食達成!。今回もまた性懲りもなく同じメニューであしからずですー。
<全体> 素朴なのにどことなくポップ?ナルト花輪!盛上る葱山!艶かしき生卵!アイコンのような存在感!
もうここに来たら、この盛り付けがマイ定番でございます。何と言ってもインスタ映え!。とても素朴で古風な王道油そばのスタイルに、ポップな遊び心溢れんばかりに、華やかなナルト盛り付けが素敵なのです。
それだけじゃなく葱山の清涼感ある逞しさが気持ち良い。ナルトと葱の春色カーディガンを思わせる色合いが丼に広がる中を、一転して艶かしき生玉子が垂れる。色合い的にもいいし、古風な旨さに楽しさが尽きない麺顔じゃないですか。
<タレ&麺> 王道武蔵野系醤油ダレ!馴染みのヌツヌツモチモチ感!明るい弾力と玉子が絡む滑らなスベリ!
薄い黄色めがちな多加水麺でほぼストレート。膨らんだ丸みがとても口当たりがよいです。そして醤油ダレは、部分的に絡んでいるんだが、密度感は低めで、序盤はその熱さ湯気が昇ます。またヌツヌツっとした歯応えが印象的で、そしてゆっくりと醤油タレが貼りつくようです。奥歯では明るい弾力を感じつつ、やがて常温に近づくとモチモチっとした歯応えに変化か?。地肌に広がってゆくかと思うと、貼りつくようにペタペタと絡みつく感覚。
さあ!生玉子を崩して存分に麺に絡めて楽しもう!。まずは卵黄を箸でリフトして重みで破れさせ広げる。麺をリフトしてゆくうちに卵黄と白身は攪拌されましょう。多少分離しててもあまり気にせず食らう方が旨い!。麺に卵黄の深く絡まる旨さと、白身がコーティングされて絡み滑る楽しさを満喫です。
意外とタレは多め。甘辛い素朴でシンプルな醤油味で飽きない味わいと申せましょう。さらっとしたオイル感も重く感じさせず箸を進ませるイメージ。そしてアミノ酸的旨みが溶けるような塩気がナイスだね。ここに、生玉子が崩れて溶け入りますので、途中から卵感が圧倒しますが、それもまたマイルドな仕立てで旨し!。
<チャーシュー> ハードに見えてソフト!脂抜ける豚ロース肉!甘辛醤油ダレが染みて旨し!
安心感与える煮豚ロース肉。全体的に脂の抜けきった煮豚で中央に堂々と鎮座。実はチャーシュー油そばにしようと思ってたのだが、午後2時過ぎだと売り切れだそうだ。意見オーソドックスな見栄えでとても厚さがあるので、しっかりした歯応えがある一方、サクサクと歯切れが良いです。これはたまたまなのか、以前の印象とは裏腹ですな。なので分厚い肉だけど、麺と絡めて一緒に食らうと顎が疲れるかと思いきや、楽に食えて味わえるのであります。周囲の深く染みこんだタレ味だけで炭水化物をバクバクを食わせるような展開でしょうか。
<なると盛> タレや麺にも相性合抜群!元祖天才に相応しいバカボン文様!11枚重ね!
「別皿にしますか?」と問われ「いやいや乗せてください!」と答えます。きっとネギ盛と生玉子追加で邪魔になるかと気を配ってくれたと思いますが、やっぱりナルトの重ね盛り付けが好きなのです。やっぱ店主のポップなセンスが素敵!。まるで軍服の胸に勲章が並ぶのと同じような誇らしさを麺顔に感じてしまうオレです。
ナルトって実は好き。蒲鉾とは魚肉とつなぎ(炭水化物)の配合比が多めだから、妙に馴染みある味わいかと思えます。庶民的といえましょうか・・・油そばのタレや味わいが浸透しやすく、一体感ある旨さでしょう。今回も玉子が溶けたタレに絡めて全部美味しくいただきました。
<ネギ盛> タレの香ばしさに薬味ネギの苦味フレッシュな香りが交錯!
麺があつもりな故に、混ぜた時の、醤油系のタレと、ネギのフレッシュな苦みが熱で混じり、一気にもわ〜となって蒸せて立ち昇る湯気!。醤油のカエシのエッジングとネギの苦みが香ばしいと思う。ザクザクとした歯応えと、もちもちとした麺に絡んで食感のアクセントにもなりましょう。ネギ盛おすすめ!。
<メンマ> 武蔵野系にはやっぱりこれ!ふにゃりと千切れる歯応え!優しい下味!フニャコリめんま!
クチっと千切れて柔めな仕上がり。そのふにゃりとしたした質感が素敵。下味がやや深めに浸透しその優しい味わいがいい感じ。ビールが欲しくなる・・・。実にオーソドックスですが、丁寧な作り込みです。また麺に絡んでも楽しい歯応えで楽しませてくれます。
<味変化> 武蔵野系油そばの流儀に従う!定番の「お酢」と「辣油」これテッパン!
油そばを食らうともはや儀式でございます。性懲りも無くまた「お酢」と「辣油」を投入。この醤油味なら酢と辣油を入れるとたちまち武蔵野系に味がもっていかれるましょう。また生玉子も入っているため、少し多めに仕上げたが、実はニンニクも溶かしても旨い!。
<スープ> 醤油のカエシと酸味!そして生姜風味!豚と野菜の旨味が染みる出汁!最後に割って〆る
最後にほっこりとスープを味わって、お腹を温めほっこりとしよう・・・と思いきや超熱々でしたー。ベースは、豚メインの出汁に濃口醤油が溶けたイメージ。後味に軽く醤油由来の酸味を感じさせる他、生姜ベースの風合い、そして野菜の甘味もある感じです。
このまま素直に頂いて口直しとして終わっても良かったのだが、やっぱり終盤の油そばにも注ぎ入れてみました。最後の最後に、少しラーメンとしての味わい方があっても良いよね!。なかなか楽しく味わえました。実にさっぱりいただけるが、キリリとした醤油さも微妙にあるので、油そばには是非付けたいアテイム。
総じまして「ここが元祖!武蔵野市民が誇る元祖発祥油そば!汁なし好きなら一回食っとけ!」
・・・と言う感動の嵐!。駅からそれなりに歩く陸の孤島なのに、平日は近くに亜細亜大学があるので学生達も多く、週末は近隣の老若男女が家族で詰めかける広く愛されたお店。本当に飽きの来ない味わいどころか妙に惹きつける旨さでございます。なので秋晴れ週末の散策などで訪問はいかが?激しくおススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!