醤油が美味いが塩も美味い!
遅ればせながら、今更新年のご挨拶がてらに訪問。ここ1〜2年で塩が美味くなってる!。そう勝手に思い込んでおります。東京で拉麺に詳しい人なら、さくら井と言えば醤油!なのですが、近年の塩の旨さの伸び幅が実にいい感じ!。
醤油出汁と並んで看板なのがチャーシューですが、これもここ数年でかなり趣向が変化してる。いまだに名店の道まっしぐらって感じです。二回目で食らうなら、塩を激しくおすすめ!。
<全体> さくら井と言えば上質な肉!艶めかしくも美しい迫力!ぶどう山椒が散りつつ出汁は穏やかな透明感!
明らかに数年前とはニュアンスが変わってる。ポイントはぶどう山椒。仄かに散ってスープの透明感と薬味感が変化した感覚です。またそれに合わせてスープに透明感がいきいきとした感じで、更に風雅が増すイメージとなっております。
そして、さくら井と言えばチャーシューの素晴らしさ。それ単体で存在感すら感じる仕上がりで、惜しげもなく拉麺具材としての肉増し感覚で麺顔に広がる姿に、垂涎な心持ちです。
<スープ> 鶏出汁のまったりとした溶け込み!染みる乾物の旨さ!ぶどう山椒刺激が鮮やか!
かなりクリアーさが増す展開。鶏油のニュアンスが滲むのか、やや黄色味がかった鶏の煮出汁感覚です。それがかなり芳醇なのだが全く重くない。乾物や魚介の浸透もしっかりしておりますゆえ、むしろ和風とすら感じます。
そこに山椒が混じり凛々しい味わい!。ただ今回は山椒の度合いはやや抑えめでにアレンジした模様です。少しづつ日によってバランスを敢えて変えてるようですが、今回は山椒が抑えめな分、ベースの鶏と乾物の表現が前面に出てるようです。ちなみに乾物は、煮干しというより昆布と貝のニュアンスかと。帆立が効いてるようです〜。
<麺> 品やかな腰つきが印象的!乾物滋味を吸って仄かな甘味!海苔や肉で巻き込み食らう!
麺も周期的に変化する様子。以前はナチュラルな低加水系で、クスクスとした歯切れが心地よい時期もあったのですが、最近はやや滑らかでゆったりした腰つきと歯応えです。
出汁もよく絡み持ち上げもあって、奥歯で潰せば甘味すら覚えます。貼り付いた山椒薬味も淡い刺激を感じさせるのもいいです。楽しからず哉。まさに塩出汁は風味をマスキングせず麺そのものを楽しませてくれます。
オススメは中盛。ボリュームと言うより、麺の風合いが出汁に溶けて甘味を増す感覚が良いから。大盛りだと過ぎてしまう感覚。
<チャーシュー> 鶏豚3種肉!コンフィ鶏胸!低温調理系豚肩ロース!仄かに香ばしい豚ランプ?
全体に優しく熱が通っており、仄かな生感覚がある豚肩ロース肉。下味と肉本来の味わい。それに脂身の蕩ける甘味が最高の柔らかさです。舌の熱で溶けるのではと思うほどの食感。これには隠し包丁も入ってるのを私はいつも見逃しません。
鶏胸肉のコンフィっぽいチャーシューですが、パフパフな弾力み魅力的ですが、品やかに蕩けてシルキーとすら覚える肉感触。ここに少しスープが浸透して更に旨しです。いくらでも無限大に食えると思う!。そしてランプ肉?。モモ肉だったらごめん。脂身が全く少なめで赤身主体の旨さ何だが・・・脂が全くなくもなく??赤身の味わいが優しい旨さ。
<他具材> 清涼感と円やかな出汁の旨さを同時に堪能!歯応え凛々しい青菜とメンマ!
青菜とスリムなメンマが実に凛々しい食感!。青菜は清涼感を運び、メンマは浸透した出汁の円やかさと、素材感を上手く合わせた味わい。これを食らうとやっぱり酒が欲しくなる・・・。
<味玉!> 濃密濃厚でナチュラルな甘味がなんとも上品!円やかで卵黄と出汁感がしっかり!
白身がメインで出汁が浸透した淡白な旨さがあり、そして卵黄は濃ゆく甘い。そして弾ける白身の質感が楽しく、噛んでゆっくり力を入れると旨味が弾けるよう。
那須御養卵というブランド卵とのこと。素材自体が味わいが濃ゆいとの触れ込みだが、文字通り濃密さがハンパなし!。ねっとりと絡みつくジュレ状態が相変わらず素晴らしき哉!。
総じまして「鶏と乾物の深さに山椒舞い散る風雅な旨さ!醤油と双璧な二枚看板!崇高淡麗塩そば!」
・・・と言う感動の嵐!。まぁどれ食っても最高に美味い店ですが、日々ニュアンス変化も感じるので飽きさせないどころか、日々新たに楽しませてくれる店です。まさに名店の道まっしぐら!三鷹駅からちょっと歩いびくけどその価値あり。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!