【今週のラーメン５０２９】鶯屋（東京・祖師ヶ谷大蔵）塩チャーシュー麺＋ネギ塩あえ玉＋ハイネケン小瓶　〜優しく和風感漂う上品さ！淡麗極上塩拉麺！小田急沿線利用者なら一度はいかが？

カタ麺主義者ならハマるはず

　11月からまた新しいミッションを担うことになり、ちょっと焦ったり凹んだりしてますが、また平日は不自由なことになりそうなので、秋の３連休にちょこっと遠征がてらに小田急沿線で麺活動をしてみましたー。この１年ほとんどこの界隈の店舗をスルーしていたわけで、今回はかねてより注目してた店「鶯屋」さんへと向かいます。

　名店「八咫烏」の関係者とあって、実力は相当伺える次第で、事前にSNS等でチェックしてると塩拉麺がとても美しく、これは期待のハードルが上がりまくって逆に気がかり？。いやいや結論としてはその期待に十分に応えてくれました！。

＜ハイネケン＞軽やかなれどシャープな切れ味！図太い飲み口！さすがワールドメジャーな旨さ！

　600円で小瓶かぁ・・・ま、舶来ビールなら良しとしませう。柚子のサワーだったっけか、それと選べる中でビール党としては当然ハイネケンです。時々コンビニでも見かけるブランドなので良く知ってる味ですが、やっぱり本格的で軽快な苦味に混じる図太い飲み口が、相変わらずナイスです。グラスはサーモスで、保冷効果十分なのだが、温まる前に軽く飲み干すー。２本目はやっぱり躊躇しました。

＜全体＞出汁は鏡面の如く澄み切る透明感！整う麺線を覆い尽くし立体的に盛上がる上品肉！

　まず出汁の透明感に思わず息を呑みます。澄み切ったとはこのこと。丼の底まで映し出すようなイメージで、その表層を香味油が漂うと、影が映るようです。

　そして肉がまた上品。低温調理系の薄切りスライスが座布団のように積み重なり、下敷きになってるのは大判豚バラ肉。その下から覗く整った麺線も全体の美しさを醸し出すようです。大衆さの気配すらなく、上等な逸品のようなプレゼンスですな・・・。

＜出汁＞白醤油ベースの和出汁感覚の淡麗さ！ライトな鶏ガラ感に乾物と香味野菜が溶け込む上品さ！

　塩ダレというより、白出汁のような味風景。近年、円やかな輪郭を保つ塩拉麺って、白醤油ベースが目立ってきたように思えるのは私だけでしょうか？。なのでどこか和風感覚すら覚える仕上がりで、全体的には上品で円やか味わいがナイスです。

　鶏豚の煮出しも程よく食べ応えあり。そして白醤油に絡む乾物の甘味は芳醇で、これまた落ち着いた味風景なのが印象的で、オヤジよりも女子ウケするような思いがします。後半は麺から吐き出される小麦の風合いが混じって、やや霞がかるが、それもまた甘味のニュアンスとして加わり、香味野菜の甘味と重なって旨さが進化する展開のようですねー。

＜麺＞仄かに全粒散らばる低加水ストレート細麺！クツクツ歯応え楽しく噛み締めて素地の甘味を知る！

　元々私は、カタ麺好き！カタ麺主義者なのでこの麺はとてもハマります。カタ麺が得意な菅野製麺所謹製です。極細一歩手前なスリムなフォルムで、全粒が少しばかり混じったストレート細麺。

　茹で上げも短めで、クスクスとした小気味良い前歯の歯切れがとても快感です。それを奥歯へ運んでクチリと潰せば、出汁の浸透を許す部分と、素地の風合いを保つ部分が一体化してとても旨し。素地にも小麦粉の甘味を感じるような、優しい味わいが素敵です。こりゃ後のあえ玉にすごく期待が高まるじゃないか。

＜チャーシュー＞低温系のしっとり薄切りモモ肉！蕩ける脂身の極上柔らかバラ肉！もち豚旨し！

　もち豚を使用とのこと。２種ある中で低温調理系のモモ肉がまた絶品です。赤身の味わいは、肉本来の旨味をしっかり伝えるだけでなく、しっとりと舌に貼り付くような部分もあって、酒をさらに欲してしまう仕上がり。肉だけテイクアウトできるサービスもあるので、自宅で酒のつまみとしても利用価値ありです。

　そして出汁に沈んだ大判バラ肉３枚。脂身は半透明になって余計な脂が抜けた後に出汁が染み込んでトロトロと蕩けるようです。なので脂が全く胃袋に負担ない。そしてナチュラルに脂身の甘さを楽しめます。

＜メンマ＞素朴な作り込みで繊維質きめ細かく歯切れキッパリなメンマ！程よい箸休め！

　とても馴染み深い、黄土色のメンマ。やや太くいが材木状といほどでもないサイズです。醤油系の出汁がしっかりと染みており、素材の味もいい感じですが、繊維質がとてもきめ細かいのが好印象。サクサクと食えて程よい箸休めとして活躍してくれます。

＜ネギ塩あえ玉＞大皿で量もしっかり！タレはさっぱり！麺はより風味強し！醤油出汁が染みる肉と相性抜群！

　大皿とはちょいとオーバーな表現だけど、これだけでご立派な一皿と言えましょう。タレと言うより出汁に軽く浸っており、味が加わったざく切りネギが上に乗ります。これが麺の素地がとてもダイレクトに伝わるので、個人的には大好きな展開！。

　しかも薬味がワサビとなっており、これを溶かすとまた出汁が和風の刺激感極まって更に旨し！食欲再点火でございます。突き合わせの肉は醤油出汁が深く滲んだタイプで、塩拉麺の時とは打って変わって濃ゆい味わい。なので麺に絡めて食うともっと旨さを楽しめるでしょう！。

総じまして「優しく和風感漂う上品さ！淡麗極上塩拉麺！小田急沿線利用者なら一度はいかが？」

　・・・と言う感動の嵐！。醤油も気になりますが、梅しそ味変とか、紫蘇オイル、そしてワンタンなど他にも試してみたいものありあり。一度じゃ楽しみきれないようで既に再訪問を考え出しております。改札からダッシュで１分未満で来れそうなほど駅チカ好立地！小田急利用者で拉麺好きなら来ない手はないかと！激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。