気が付かぬ間に居酒屋から飲める中華そば屋へ業態変更?
勝手に夜の居酒屋メインと思ってたこのお店。単なる誤解だったのか、中華そばへの情熱を感じるお店でございます。日曜日の雨がパラつき始めた昼下がり・・・酒も存分に楽しもうと一年ぶりにやってまいりました。少し目立ち憎い場所なのか、先客ゼロ。静かな雰囲気でゆっくり飲んで微睡むか・・・・と、思いきや後から次々と他客がご来店です。私は福の神なのか、急に御店主忙しくなって活気生まれていい感じ。
<酒1> サッポロ赤星!飲食店にシェア急拡大する定番王道麦酒!信頼の実績と旨さ!オヤジの心に突き刺さる苦味と甘味!
ほんとここ数年で随分とお店で見かけるようになったサッポロ赤星。これ目当てで店選びしてるくらいで、随分楽に探せるようにもなりました。なんといっても、信頼の実績と旨さ!オヤジの心に突き刺さる苦味と甘味がいいね!。特にこれから気温も上がりだし、ますます旨くなる季節に突入。
<酒2> 麦焼酎いいちこロック!益々オフタイム気分を盛り上げる!麦蒸留酒らしい軽やかさと華やかさ!
すっかり飲みモード。最近、夜9時10時頃まで忙しくしており、そこから宅飲み始めるから二日酔いが多くなっておりますが、大袈裟に言えば向かい酒気分でビールと焼酎です。やはり飲み慣れた味わいですが、安寧の味わいですな。麦焼酎らしい口当たりの良さに、仄かな甘味を残る余韻がナイス。そして20度の酒が氷ロックでじわじわ冷えて薄まる刹那が身体に沁みます。あゝ、昼酒は酔いが回るね・・・いい気分がさらにアップ。
<アテ> 酔って忘れたメニュー名!玉葱おろしにたまり醤油とペッパー&大蒜が混じるソース!淡白な鶏胸肉コンフィに絡む旨さ!
本当は昼間は出さない体制だったのかな?。おつまみメニューが見当たらなかったですが、何かできないかと申し出ましたら快く引き受けてくれました。適当にあたりをつけて選んだのがこれですが、正式メニュー名は酔ってて忘れましたー。
実に定番な旨さの鶏胸肉のコンフィ。これに胡瓜とセロリが合わせられてます。味の決め手は黒いソース。玉葱のすりおろしに醤油ダレが混じり、そこにブラックペッパーが刺激的に溶ける味わいがナイス!。味のエッジングに少しニンニクが響いてるのでさらにナイスです。鶏肉の滋味に絶妙にマッチするばかりでなく、胡瓜とセロリの相性が抜群!。似た歯応えが重なり合って響き合い、さっぱり胡瓜にセロリの鮮烈さがタレにベストマッチですわ!。特に、いいちこと合うの激しくオススメ!。
<全体> これぞ元祖「阿佐ヶ谷ブラック」明るみある漆黒出汁!醤油の深みに円やかさ!具沢山の迫力もナイス!
誰が呼んだか「阿佐ヶ谷ブラック」。麺処 源玄@阿佐ヶ谷でもブラック拉麺提供しており、どっちが元祖かと言うのは野暮なんでしょうが、旧作「タマリ醤油そば」の流れもあるのでこちらが早いようですね。明るみある漆黒出汁!醤油の深みに円やかさがいい感じ!。
ブラック系だと動物系な出汁感かと思いきや、表層には魚介系のエキスも浮いている様子です。また今回は特製に当たる「具だくさん」にしてみたものだから、迫力もいいね!。実に楽しめる感覚!。
<スープ> すっきり動物系ベース!魚介の甘味も微かに溶ける旨さ!漆黒なれど円やか醤油感!
タマリ醤油のカエシは軽やか。このブラックな色合いは一番黒さが強いタマリ醤油ならではと思われますが、同時に甘味すら感じる円やかさがあるのが印象的。タマリは他の醤油よりも、塩分が一段と少な目なので、いわゆる塩気と感じる輪郭が薄く感じられるようす。また、確か大豆由来の発酵が強めなはずで、小麦がない?少ない分、刺身醤油にも似た上品で優雅なフィーリングすら感じます。それが熱々な出汁に混じってチリチリと感じさせても、風味は飛ばずで実に旨し!。
またベースの出汁も表現力豊かです。ボディは動物系。鶏豚清湯かと思ったりするが、個人的には豚のイメージ。香味にラードが溶けているのかもしれませんが、それが香味によるのか、はたまたベースストックに依るのかが不明。見た目は水鶏系だが、巷にある味わいとは全然違うのが分かると思います。また甘味には煮干系のエキスを感じるのは妄想なのでしょうか?。これも香味油に溶かしているのかもしれませんが、微妙な泡立ちの部分にそんな魚介の輪郭を微かに感じた次第です。
<麺> 引き締まり覚えるクシクシとした歯応え!長く続く素地の風味と腰つきの強さ!出汁を受け止める旨さ!
外側薄く出汁が浸透して透明感が生まれつつ、浸透を許さないような中心部分がある様子。啜ってみるとその外側が実にツルツルとしていてライトな滑りがナイスです。前歯で千切ると、クシクシとしたやや引き締まりを覚える感覚がいいね。素地の風合いをしっかり伝え素地が出汁を受け止める力が分厚い感覚で旨し!。
また噛み締めると素地の風味と出汁の旨味が咀嚼で重ね合わせるようです。素地の甘味を感じさせる一方で、長く素地の風合いを楽しめる。決してカタ麺ではないが、カタ麺好きなら好みの範疇のような気がします。こういう麺は、肉と合わせて食らうのが旨い!。海苔で巻いたり、肉で巻いたりしつつ、風味や味わいも足しながら味わい尽くしましたー。
<チャーシュー> 素朴で質実な豚バラ三枚肉!おおお!なんと脂身だらけの白身が最高に脂甘くて興奮!
肩ロースは赤身と脂身がバランスよく味わえる人気部位。個人的には脂身を感じつつ「赤身を味わう」部位だと思ってます。赤身に細かくさした脂身が蕩けて溶けて空洞や割れ目をつくり、赤身のそんなところに出汁が染み入る。そこを噛み締めるのが旨いね。肉本来の旨味をベースに脂と出汁の旨さが染みるのが最高!。タマリ醤油との相性も良さそうです。
豚バラは2種。脂身の部分がより多めです。これは咀嚼で赤身と脂身を合わせて食らう旨さがいいね!。割と分厚めで噛み締めるとロールが容易くばらけます。柔らかし。こちらは下味の旨さも感じられて、白飯にも合いそうな旨さ!。そしてバラ三枚肉。三枚肉の由来は「脂身・赤身・脂身」の層が断層のようにキッパリとしており、三枚に重なって見えるからだと思うー。脂身の塊り部分があって、これが一番豚肉の中で脂身の甘さを多く楽しめる。温めてあったのが実に旨さ秀逸!。
<味玉> 温かみと味わい!そして弾力!肉厚で明るい白身の旨さ!優しくもコク濃密な卵黄旨し!
嗚呼、実に味わいが全体的に優しいねぇ~。まず中までしっかりと温かみを感じるのが良い。冷たさを感じるのは興ざめだが、中でしっかりと温かみを感じるだけでもかなり旨く感じるって気がしませんか?これはそんな感じ。最初の一口めで割ったところから、温もりと旨さを感じます。
全体的に柔らかい仕上がりで、白身の弾力がソフト。薄出汁が均一に浸透しているようで、淡泊な玉子豆腐を食ってるような感覚すらある白身の旨さです。そして卵黄も申し分なし。ほぼ全体がジュレっぽいが、微妙に固ゆでになりかかっている部分もあるし、トロミが強いところもあり、状態がグラデーションになってて美しい。そして全体に舌に絡みやすいのです。出汁が浸透して熟したような甘味があるがやさしいレベル。濃密感もあるがマチュアになり過ぎず、卵本来の旨味もほんのり残す感覚です。嗚呼、味玉の旨さに今回もハズレなし!。
<メンマ> 馴染み深く素朴な旨さ!たまり醤油と馴染み易く下味感深し!軽快歯応え!
驚くようなものではないが、大衆的中華そばって感じにさせるタイプ。短冊型のオーディナリーなサイズ感で、歯応えがクニャコリ!とするタイプです。下味が割と深めに浸透し、わりと深めな味付けですがタマリ醤油との相性も良いのか、出汁に浸した方が旨いです。酒が飲めるタイミングならかなり重宝するアイテムですね。
総じまして「誰が呼んだか阿佐ヶ谷ブラック!漆黒に染み渡る旨さの海!受け止める麺と具材の総合力!旨し!」
・・・と言う感動の嵐!。飲める拉麺店としては凄く使えるお店!。ゆったり過ごせるし、駅から近いし、オヤジ好みな店雰囲気!。中央線利用者なら、ちょこっと途中下車して一杯ってのも激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!