何だよここは使える店じゃないか!餃子だけじゃなく酒も揃ってるぜ!
最近、十番@東中野や、喜楽@渋谷などで昼飯ラーメン食ってると、隣で超旨そうに餃子食ってるおじさんが、ずーっと気になってたのよねぇー。仕事や諸々の区切りがついた休日に、絶対に酒と餃子と拉麺を重ねてやる!と意気込んでやってきたのが、東中野です。なぜなら、「十番」って餃子が有名なんだね・・・。で、店前まで行くと三連休のお盆昼飯どきとあって超行列!。誰も思うことは同じか。
もう心折れて、そこで餃子が無理ならワンタンメンで!と「覆めん 花木」へと向かうが、こっちはもっと行列がすごい。あゝやってもうた・・・空腹すぎてもう待てない。踵を返して駅へ向かう処で、たまたま見かけたのがこちら「餃子や獅丸」さんです。初めてのお店のようで妙に場所だけは覚えがあるんだが、調べてみればこの場所、「中華 高楊」があった場所なのね。今回は、酒と麺もあると言うことで、餃子屋で拉麺活動開始です。
おおお!ここは酒全部ある!まだ蔓延防止中であったのだが、素晴らしいラインナップではないか!。ビールは、瓶・生ジョッキ・青島があり、そのほかは定番の「サワー類」「ハイボール」が各種あってメガジョッキ対応も可能。更に日本酒は菊正宗で、焼酎は芋と麦を揃え、中華屋らしく紹興酒も薬膳酒までもある!。おいおい、もっと早く知ってたら、蔓延防止の週末は通ってたかもしれんよ。ここは使える店じゃないか!
<酒1> キリンラガービール!昭和から続くブランド旨さ脈々!苦味の中に甘味すら覚える旨さ!
で、やっぱりスタートはビールから。平成になって生まれ変わった生のラガーも旨いね!。時代の流れに加えてキレ味が増したような感覚。ホップの苦みも痛快ながらも、ズシリとした旨味を感じつつ、以前の記憶より軽やかな感じがします。つまり飲みやすい。休日の昼間の外で飲む瓶ビールはやけに旨く感じるぜ。さらにメンマのサービスおつまみがまた嬉しいのだった!。この後出てくる餃子にも当然合うと思えば、もうワクワクが止まらない!。
<酒2> 紹興酒!酸味と甘味が心地よく染み入る!ザーサイと相性ピッタリ!常温でグイグイと飲み干す快感!
前日、半年以上のプレッシャーの一つがとりあえず終わったから、ビール飲んで何だか興奮してきた私は、紹興酒とザーサイを追加します。「古越龍山銀龍」と言うブランドらしいですが・・・よく知りません。しかし心地よく沁み入ります。紹興酒独特の酸味からアピールしてくる味わいの太さに、円やかな甘味を保つ様な舌触り。残り香が分厚いのに抜けが良い発酵感。
そしてザーサイは、比較的瑞々しいタイプ。ゴリゴリの発酵感詰まったのを丁寧に洗い流したような風合いかしらん。コリコリ感が鮮烈で、白胡麻降り掛かってるのがまたさっぱり過ぎずにならないでいい感じです。既に程よく辣油がかかってるようす。
<餃子> 大ぶりサイズ獅丸餃子!厚めの皮は香ばしくてモチモチ!ザクザク野菜と挽肉の大胆な肉汁が最高!
画像じゃ分かりにくいが、一つ一つがでかいです。通常の焼き餃子の1.5倍以上はある感じで、これが看板メニューの「獅丸餃子」。うまいね!。皮が肉厚気味で、焼きの具合が香ばしくてパリパリしてるのがまずそのままでもうまい。それだけでなく、焼きになってない部分は蒸されたもっちり感が生まれ、それもまた旨し!。皮だけでもイケてる餃子と思わせます。
中の具材がまたいいね。食べた感じは粗挽肉の歯応えと肉汁のオンパレードで、意外と全体的にはシンプルな味わい。されど噛み締めるほどに旨いのだわ。それは割って見てわかったが、ネギをはじめとする野菜も結構多く、肉汁を受けて野菜の甘味を放出してる感覚でしょうか。
実は粗挽肉より粗い野菜刻みのようで、それが面白い食感を生む様です。さすが餃子屋って感覚で質感は高い。尚、常連らしい隣客の情報では、ラム肉の餃子が絶品なのだとか!。うう・・・もっと早く言ってくれ。もうこの後に食らう担々麺を注文してしまった後でした。
<全体> 見栄えは正宗式汁系スタイル!穏やかな芝麻醤に白胡麻がふんだんに散る!本格中華屋の質感伝わる!
実はもう食らう前から、ビールと餃子と紹興酒でかなり満足してしまったので、正直最後は少し残してもいいかなぁーって気分で注文した担々麺。ところが汁完飲してしまったのだから素晴らしいのか、オレがバカなのか?。
見た目、あるあるぅ〜な担々麺。とても一般的で王道な汁系担々麺で、少し詳しい方なら正宗式にも近いかと思う麺顔。今思えば、鷹の爪をこんなに堂々と入れ込むところが只者ではないと感じるポイントでした。とにかく見るからに芝麻醤系の色合い。そこに薄らと散らばる辣油は控えめに感じる一方で、白胡麻が実にふんだん!。散った胡麻粒だけでなく、かなり多くの擦り潰された白胡麻が出汁に溶けている感覚です。この時点では甘いタイプの担々麺かなとフツーに感じていた・・・。
<スープ> 芝麻醤のコク深いが甘過ぎず!心地よい酸味の浸透に辣油辛味がイキイキ!挽肉も旨味をプラス!
あ!本格的だ!なのに優しい味わい!そんなファーストインプレッション。本格的だと感じたのは「酸味」でしょうか。酸っぱくはないのだけど、余韻に酸味を感じさせるところがしっかりしてます。このセンスは町中華系でもなく、本格中華の余韻を感じる部分かと!。控えめに感じる辣油の辛さとコラボして、攻撃的でなく実にいい塩梅に広がります。
そして鶏豚煮出汁に溶けこむ芝麻醤。泡のように溶け込む一方で、白胡麻を存分に巻き込んでます。それが実にナチュラルで、胡麻アピールがしつこくないのに、しっかりと味わいを伝える様な絶妙の胡麻バランス感覚!。挽肉の肉汁も溶け込むようなイメージです。
<挽肉> 意外とシンプル!そして肉味がストレートに伝わる旨さ!出汁に浸らせていい塩梅で旨し!
本格的な雰囲気を醸しつつ・・・挽肉はとってもシンプル!肉味と塩胡椒と中華系の薬味少々?ってな感覚。中華系の醤に絡めたり炒めたりするタイプではありません。スープに浸して食らうとちょうど良い旨さ。そして柔らかい歯応えが印象的で、担々出汁に滲む肉味をじわじわと堪能できます。
<麺> スリムな平型ストレート中太角麺!熱ダレせず風味持続!出汁と共に挽肉と白胡麻を絡み持ち上げまくる旨さ!
実はこの一杯はイケてる!と完全に腑に落ちたのが麺の旨さ!。いやスープとのバランスとも言えましょうか・・・ナイスです。意外に平型ストレート麺。しかも角ばったフォルムでスリムな中太麺ってな感覚です。このタイプの汁系担々麺だと、細麺かもしくは中太でもモチモチ明るい弾力がフツーに思えるが、スパスパと小気味よい歯切れで素地感も味わえる様な旨さ。
へへへ・・・なんと言っても麺同士が寄り添って、芝麻醤の出汁を持ち上げるだけでなく、徹底的に挽肉と胡麻粒・擂り胡麻を絡みつけて持ち上げるのがいいね。啜って食らって噛み締めるほどに、担々麺らしい複雑でカオスな旨さが広がる!。
総じまして「餃子も酒も豊富!担々麺も中々本格的!東中野でとっても使える店!」
・・・と言う感動の嵐!。小グループが理想かな?。それぞれ好きな酒飲んで、各種餃子をシェアし合いながら、最後はそれぞれで締めの麺!。酒だけでなく中華系の肴も需実しておりますし、家族客も入りやすいので実に重宝なお店と言えましょう。一人でふらっと入っても居心地いい。かなり使えるお店発見と言うことでここは激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつもの様に締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!