夏とくれば鱧!季節感求めて三鷹へGO!
この夏は正念場!?仕事もコロナも・・・そんな心境でございます。在宅メインの業務スタイルはもう慣れっこになってしまったとは言え、ちょっと鬱憤溜まって昼飯で解消したいと思う!。しかし遠征はもちろん、時間の都合でハシャギ立てることもできず、地元界隈で何か面白い一杯がないかと、片っ端から思いつく店のTwitterをまるまるチェック!。そんな感じで目に止まったのが、今回の「ラーメン健やか」さんです。
なんと鱧のつけ麺!画像が載ってなかったので更に興味津々。京都生まれな私としては、鱧は夏の風物詩。鱧の落としを梅肉や酢味噌に和えて食するのが懐かしい。決して金落ちボンボンではなく、フツーに商店街の魚屋には並んでたもんですよ。ワクチン接種完了だけど、お盆帰省するか悩んでいるので・・・手っ取り早く鱧を東京で先に堪能いたしましょう!。
<全体> 想像超えるホワイティーなつけダレ!合わせる麺は中太サイズの加水高めのストレート麺!シンプル構成!
「つけ麺」と「炊き込みご飯」の食券を購入し、手渡す時に「鱧で!」と伝える仕組み。麺大盛は更に+150円。店主含めて3人オペで調理作業も快調の様子で、想像を超えて早く配膳されましたー。それがこんな麺顔!。
おおお!想像を超えるとはこのこと!鱧のつけダレが実にホワイティ〜でクリーミィ〜やないか。泡系とはまた違ったふわふわとろとろさがアリアリと伝わるつけダレ!。鱧を鮮魚系つけダレに仕上げるとはさすがです。そして麺もいつもとバージョンが全く違う!。こちら細つけ麺が得意で、その自家製麺のカタメな風合いがいつも私を魅了し続けるのですが、今回は中太?とも感じるフォルムで、しかも色合いがいつもより濃ゆい感覚が旨さをそそる!って感覚。はて具材はどこへ・・・。おそらく白濁極まったつけダレのそこに沈んでいると思われますが、味玉がなかったら「素つけ麺」と勘違いしそうなシンプル構成ですな!。
<つけダレ> 意外と野趣ある鮮魚系の風合い!焼きの香ばしさに下支えの動物感がしっとり広がる濃厚さ!
さて味わいですが、鱧ってこんなに主張する味わいだったんだと再認識って感覚。鱧と言えば「落とし」と感じていたら、それはきっと真逆な展開。鱧の旨味って濃縮するととても野趣を感じるような味ですね。鱧の骨や身が丸ごとバーミックスで攪拌されたようなスープ感で、鮮魚系の旨味が素晴らしい展開。見た目以上に濃ゆいです。そして・・・妙に香ばしい!。これはきっと鱧を少しオーブンにかけてから仕上げてると想像しますが、この仕上がりの見た目から、焼きをも妄想する香ばしさが溶けているとは恐れ入る旨さ!。
しかし鱧だけじゃないその旨味。動物系の旨さがしっかりと溶けていると思われます。意外と豚骨魚介と同じ系統か??と感じたりもしたのですが、個人的には鶏の風合いもかなりしっかりしていそうに思える。案外と鶏白湯に鱧を溶かしたような妄想もしてしまうのですよねぇ〜。口の周りに微妙に貼り付く感覚もあるしね・・・。
<麺> 瑞々しさの中に素朴さ感じる褐色の小麦感!明るい歯応え!個性的なタレを受け止めて甘味を発する旨さ!
実は細麺が当然出てくるものと思い込んでたもので、こんな太めな麺を出してくるなんて、この店では初めての体験です。やっぱり製麺に自信ありか!?。加水高めで、中太っぽい麺は、いつもと真逆で優しい歯応えと甘味を前面的に押し出してくる旨さ!。藻塩だけでも食えそうなほど、そのままで旨味を感じます。色合いにとても小麦色を感じるので、全粒を打ち込んでいるのかと感じるほど。小麦粉の旨さをとても楽しめます。
つけダレに浸して分かったことは、細麺だときっと絡みすぎるのでバランス合わないんでしょうね。中太麺だと素地の風合いでしっかりとつけダレの個性を受け止めます。また艶やかな地肌なので、適度にタレの抜けがあるし、またタレを絡みとるが細麺ほど持ち上げないから、タレとの混じり方にもバランスあるみたい。
噛み締めると、鱧の風合いと麺の素地からくる甘味が実に合いますね。つけダレを舐めるより、やっぱり麺の旨味と合わせた方が、つけダレのほうも生き生きと感じる様子。つけダレから計算された製麺だとしたらもう天才!。
<味変化> 梅肉わさび!やっぱ鱧に梅肉は鉄則の相性!わさびは梅塩気も引出しタレに溶けて旨し!
梅肉わさび!これは秀逸!単に鱧には梅肉だろという単純な理屈じゃなく、味変化の幅の広がりが素晴らしい!。確かに梅肉は、ちょっと個性的な鱧の味わいにベストマッチで溶かすと一気に落ち着きと華やかさを産む展開。そこに、わさびの風合いも合わせて溶けるのが味のエポック。つけダレの塩気が刺激されたかのように、勢いついてその塩気で旨味の感じ方が明らかに変化!?。これは早々に、つけダレの方に丁寧に溶かして見る方がよかったかも・・・・。
<具材> 歯応え感つつサクリと容易く千切れる鶏豚チャーシューカット!鱧ダレの塩気とマッチ!
映えを考えなくとも肉増しにしとけばよかったかな・・・。ちょっと個人的には、肉が足らんのだった。肉の低温調理も得意なお店。豚肩ロースの歯応えはしっかり気味だが、噛み締めるほどに感じる肉味はさすがの旨さです。こちらは鶏肉コンフィ・タイプの鶏チャーシューが人気でそちらの方が個人的にはオススメ!。引き締まった歯応えだが、面白いほどにサクサクと歯切れる食感がたまらんし、旨味が濃ゆいのです。小さめにカットされても、いい肉はやっぱり主張するね・・・。
<味玉にハズレなし!> 塩ダレ感で分かり易い玉子の本来味深し!白出汁感のような円やかな甘味も旨し!
味玉が完璧でございます。白身は実にソフト。卵黄はジュレとトロミが残るネットリ感覚。塩出汁か白出汁が浸透した優しくホワイティな味玉です。塩気が浸って玉子本来の旨さがしっかりと出ている。更に白出汁か?と感じるほどの優しい甘味も浸透するような展開で、私の好みにはピッタリだったかと!。色合いの薄さから想像できないほど、しっかりとした味ですが、濃ゆくないところも秀逸!味玉追加激しくオススメ!。味玉食券を追加するより、味玉を含めた麺食券を選びましょう。20円差がありますので。
<スープ割> 驚き!なんと浅利エキスと反応した変化がブワーーーっと広がる!
今回のユニークなつけダレだと、飯割りで楽しみたい気もしますが、麺の大盛に白飯プラスとなると夏太りのキッカケになるやも・・・と感じて、やっぱり定番のスープ割で。それで大正解!。フツーに飲みやすい展開になるものだと思ってたが、いえいえどうしてどうして!大した味変化ですよ!。なんと割ってみると凄く貝出汁の旨味が広がるので驚いた!。このまま細麺入れてラーメンで楽しみたいと思うほどに素晴らしい!。考えてみれば、元々貝出汁得意のお店だから不思議な展開でもなかったのですが、今回のこの一杯の味わいの流れ方からすると、これは実に華やぐフィニッシュ!。腹パンでも、スープ割やっとけって感覚です!激しくオススメ!。
総じまして「雅やかで独創的な鮮魚系夏つけ麺!鱧好きなら一回食っとけ!」
・・・と言う感動の嵐!。ちょっと思ってた鱧展開じゃなかったけど、鮮魚系のつけ麺がこんなにしっかり旨いとはちょっと感動ものです。ブログ/レビューアップするタイミングであるかないか不明な限定ですが、店公式Twitterで見かけたら迷わずいかが?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!