真夏日だとたちまち冷やし系が恋しくなる
とある平日のランチタイム。午前中は出社して午後から在宅ワークの切り替えに、高田馬場の新店を狙ったのだが、またまた開店日がヅレたのか・・・これで2回目のフラれです。おいおいおい・・・・どどっと疲れが押し寄せる・・・そして暑さも堪らん。さっさと諦めて地下鉄東西線で帰宅ですよ(号泣)。
しかし、地下鉄に揺られても一向にモヤモヤ感が収まらない。何か痛快に今日はこれ食った!という達成感が欲しいー。色々と考えたのだが、東西線が中野で中央・総武線に直結し駅がどんどん通過するばかり。ふと「吉祥寺でいい冷やし系やってますよ!」と麺友さんのアドバイスが頭に浮かび、神のお告げかと思ってやってきたのが「竹祥」さんです。狙い通りに、期間限定の冷やしの告知が貼ってある!。説明の蘊蓄を読む出すと、もうハマってしまいました!。今回はこれを食らう定めだったようですー。特に真夏日だったのもあったしねー。
<全体> 見た目で分かる旨さの展開!とろろと卵黄!そして鰹出汁!滋味と滋養を感じる冷やし系!
そう言えば先日は二子玉川で貝出汁の一杯を食ったばかりだが、ほんと急に貝出汁増えたよね!しかしそんな中でも、こちらはまだ新しいのに、季節に応じて器用に限定を展開してくれるから頼もしくもいい店です。ここで冷やし系を食らうのは初めて!初対面の麺顔はこんな感じ!。
おおお!オレってやっぱり日本人だよ!「とろろと冷かけ」と言う組み合わせだけで頬が緩む!しかも奥久慈卵黄がのると言う贅沢さ!。少しヅラして端にとろろと卵黄は寄せてあるが、中央には天の川のように麺線が美しく流れるのだわっ!。しかも全粒打ち込みがありありと伺えて、食らう前から風流極まる。そして肉をはじめトッピング具材が質感高いこのお店らしく、低温調理肉とメンマが瑞々しくも旨そうじゃないか。味玉好きなので思わず追加したが、とろろに乗る奥久慈卵黄とかぶってしまうのは、少し自分の短絡性だったか?:汗。でもそれにしても冷やし系としては情熱アピールさがありあり。
<出汁> 貝出汁に拘らない大らかさ!冷えてもしっかり!王道の魚介と醤油の合わさる甘味!
屋号と看板にある通り、何がなんでも貝出汁メインに押し切るのか?と思いきや、妙な拘りはせず、出汁は枕崎産鰹節メインとのことです。いいんじゃない!その大らかな考え方は!。確かに夏場の冷やし系では、鰹出汁が家庭でも大活躍!。自宅では市販品使うことが多いが、やっぱり魚介系の旨味が濃ゆいのにサラサラしてる質感はさすがプロですな!。多少なりとも鶏出汁が忍んでいるのか?。少し緩い冷え方がまた味わいをしっかりと伝えるのも好印象です。
<麺> 加水高めで引き締まるストレート細麺!全粒風味は冷えても逞しき!鰹出汁と品やかに絡む素地の甘味!
嗚呼、冷えても旨い!全粒打ち込みで、冷やされると特に風味が強くなるのはイメージ通りです。その一方で、冷えると伝わりにくいのに甘味がナイス!。素地の甘味を感じるのは、出汁の絡みもあってのことか?はたまた、あまりキンキンに冷やし過ぎないためなのか?。
ともかくうまい麺だ。それを今回は存分に味わうわけだが・・・・お店がオススメする流れに則って素直に楽しみました。
まずは麺と出汁のみで
まずは通常の冷やしラーメンとしてのポテンシャルを確認。麺の冷えた感覚は直前のコメント通りだが、やっぱり出汁に絡んでダイレクトに伝わる鰹出汁がいい感じ。
出汁って塩気の中に旨味がある展開が多い気がするが、甘味に溶けてる?って気すらさせる展開。それが麺の素地と深く結びつき、シンプルだけでカオスな旨さとすら覚えます。ここで薬味も入れても良かったが・・・そのままの旨さが崩れるようで、今回は薬味味変化はせず。
とろろを少しづつ絡めて
へへへ・・・ここからが今回の真骨頂!いよいよ、とろろと絡めます。自然薯だと粘り過ぎて喉にツカえるところだが、緩い粘りのとろろ芋。おろした際の粒なんかも微妙に粘りの中に溶けていて、揃った麺線の隙間に入り込んで行きます。ニュルニュルと少し重いスベリを体感しながら噛み締めて味わう!。
嗚呼、初めはとろろの仄かな甘味と素朴な香りを伝えるが・・・鰹出汁に出会うと一気に甘味が増すのね!。麺ととろろが絡み合いながら、それぞれ違った甘味を絡め合う!
残り1/3ぐらいで卵黄を割ってください
とろろの時点で既に旨さの完成系なんだが・・・、やっぱり卵黄を崩して絡めます。嗚呼、とろろと卵黄の結びつきが堪らん!。すっかりサードインパクト状態で、すっかり出汁海が、卵黄の旨さで染まってしまうではないか。麺と絡んでもまたうまいのは説明不要かしら・・・。ここで気が付いたのだが、貝めしを注文し損ねた。
これに入れるとさぞかし美味かろう!。昨年からコロナ太りが気になるので、現金での追加注文を、断腸の思いで思いとどまる・・・。ま、実はこれ、デフォでも麺量が多いので、それで満足したのもあったがね:笑。
<チャーシュー> 低温調理の鶏豚2種チャーシュー!しっとり歯応え豚肩ロース!化粧パフの如き上質上品な柔らかい鶏胸肉!
冷やし系には低温調理タイプ肉って一層合うね。定番の鶏豚2種肉。ゆっくりと熱入れした感覚が十分に伝わり、レア感は抑えめで低温で煮たってな風合いが感じられます。豚は肩ロース肉で非常に大判!。実に一枚でも食べ応えと充実感あり。細かく赤身に脂身が差しており、薄味仕立てす。肉本来の旨味ってのがしっかりと感じられ、妙に鰹出汁の甘味とも合うじゃないか!。絶対にビールと合う!早く店で飲める日々が来ないかと待ち遠しい限りです。
鶏はコンフィに似た胸肉。とても美しい仕上がりで、きめ細かく味わうとシルキーに肉繊維が解ける感覚です。いつもこんな上品な肉は・・・まるで甘噛みするように力を入れるんですが、やっぱり化粧パフのような優しい弾力感がこの上ない!これも鰹出汁の旨味にフィットするが、添えられた薬味を使って肉味変で楽しみました!。
<具材> 鰹出汁と実にマッチ!素材感の旨味しっかり伝える極太材木メンマと青菜!
この店もメンマが旨いね。太くて大きい。特徴的なのは色合いが薄いところです。素材の風合いがダイレクトに感じるタイプで、醤油系に染まったのも旨いが、この手のもいいよね!。コリッとした明確な歯応えに痛快さを覚えます。素材の風味があり、微かに後味に酸味を感じるのが秀逸!。また同様に、青菜も別の清涼感を楽しませてくれます。鰹出汁は、貝出汁とは違った自然な旨さを伝えくれるのか・・・。こりゃナイスな箸休めですな!。
<味玉にハズレなし!> 薄出汁の深い浸透!ふわふわ感キープの白身!濃厚で全体がねっとり芳醇な卵黄!
こちらは「奥久慈卵」がウリです。言わずもがな、卵黄の濃厚な旨味がポイント。全体的には、以前よりもちょいハードボイルな仕上げでした。白身はプルプルとした感じで、卵黄はハードっぽいジュレ状態。ねっとりと舌全体に絡みつく風合いです。これも鰹出汁に浸すと甘味が増して、So Good!。
少し甘めな出汁がしっとりと浸透している感じで、円やかさが広がる上に、甘味を少し感じる感覚でしょうか。鰹出汁とも浸るだけに玉子本来の味わいも、ダイレクトに伝わるようです。貝めし飯と一緒に食らっても旨そうですね。やっぱり今回も、このままシンプルにホールで丸ごと堪能!。旨し!やっぱり味玉はハズレなし!。
総じまして「思わず暑さも楽しく思える!滋養の旨さ!夏のスタミナ山かけ冷やし!」
・・・と言う感動の嵐!。以前訪問した時より客層が広がってる感覚だし、より一層としっかりと地元に根付いた感じもします。デフォルトの貝出汁も当然旨いんだが、定期的に繰り出される限定麺を追い続けるのも実に楽しそう!。長くフォローしたいお店です。今回は貝めしを苦そびれたのもあるし、麦酒が再開するタイミングで再訪確実!吉祥寺で途中下車して食らうのも激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!