本格的な夏を前に・・・本格的な手打ち麺!本格的な冷し中華!
そろそろ都内のあちこちで、夏の限定冷し系が出揃う頃。その前にちょっと定番の町中華系冷やし中華を、押さえておきましょう!。そんなイメージで休日にサクッと東京東エリアへ。目指すは「馬賊@浅草」。もう都内では手打ち実演のお店で有名ですが、その手打ちほやほやの麺で作る冷やし中華もオツなもの。昨年夏は、コロナでビビって食い逃してたので、今年は体調万全を期して訪問してまいりました。お店も心得たもので、消毒&体温チェックを確認してから、オーダーを受けると言う気が張りようです。
やはり・・・見ていて飽きないねぇ〜。中国麺を打つ作業は。日式は打ち込んだ麺帯をカットするスタイルですが、大陸式は麺を引き伸ばして細くする手段ですね。かんすいがなせる技ですな。また麺を打つと言うより、叩きつける!捩りまくる!のが印象的で、シンプルな引き伸ばす動作の合間に、素地の強さや皺の複雑さを入れ込むのが興味深い・・・。ホント職人ってのはカッコイイ!。
こちらは4種類の冷し中華がありまして、レギュラーと韓国風は既に実食済ですので、たまには贅沢をという感じで、今回は「五目冷し中華」とさせていただきましょう!
<全体> 五目ならぬ九目の豪華さ!穏やかなごまだれに浸るぷりもちストレート手打ち麺!
混雑ピークを外したつもりが満席。客が途切れず、冷し中華のオーダーが多いことから、どんどん流れ作業で麺を打ち茹でてるのか?フツーなら考えられない早さで配膳が完了!。3分経ってない?・・・それはこんな麺顔です!
おおお!さすが五目!ゴージャス感がやっぱ違うね。五目と言えど5品目以上あるのがどの店でも常でしょうが、数えてみると9品目と豪勢ですよ。肉っけとしてはハムがあるのに、影に隠れて見えないが大判チャーシューが入っている。そして海鮮も意識しており、定番のワカメ以外にもクラゲ・小エビ・烏賊をトッピングしているじゃないか。少々お値段ははるが値頃感あるね。また冷し中華って量が少なくイメージされがちだが、結構と麺がボリューミー。調子こいて大盛としないで良かったわ:汗。
<タレ> 町中華系王道の安寧さ!サラサラごまだれ!素朴さの中に淡い酸味の緊張感!
実は冷や中なら醤油派な私。そんなこともあって昨年はコロナリスクを鑑みてスルーしたんですが、何だか以前食ったよりもナチュラルに旨く感じたかも。
サラサラしてるがコク深く!甘さ控えめ香ばしく!
何が今回は気に入ったかと言えば、甘味抑え目ってところかしら。これまであまり気にしなかったが、胡麻味自体が甘味を感じるのは、個人的にはちょっと後半に飽きてしまうんですよね。ところがそれが一切なくスルスルサラサラと最後まで美味しく食える。芝麻醤が濃すぎずサラサラしてるが、胡麻のコクは十分に感じ取れるレベル。中華出汁のベースがしっかりしてるんでしょうね。香ばしさも映えるような気分にさせます。
程よくほんのりした酸味!辛子と紅生姜で引き締まる!
また酸味がほんのりと効いており、味の輪郭としてしっかりしてるのも好印象。醤油系好きな私にもフィットする仄かな酸味が心地よいです。そこに定番の辛子を溶かし入れ、時間が経過するとじわじわと紅生姜の刺激がジリジリと展開され・・・味がさらに引き締まる!。冷気とマッチしており、これぞ涼味旨さ!って感覚にさせてくれます。知ってが味わいのはずが新鮮な気持ちで堪能できた!。
<麺> 大将が目の前で打つ信頼感ある麺の旨さ!旨さとアミューズメントが両立する展開!
家族づれも多く訪れるため、店の前で多少待つことになるが、大将の麺を打つパフォーマンスが飽きさせないね。小さい子供も黙ってそれを見つめているのも可愛いー。
正真正銘自家製麺!打ち立ての風味良さ!プリッとした明るい弾力と引き締まる歯応え!
手で引き伸ばせるくらいだから、当然多加水なフィーリング。非常に滑らかで明るい表情をしたストレート麺。フツーのラーメンよりはグラマスで、茹でて多少膨らんで丸くなったオーバルな切り口に見えます。冷やされて引き締まるのがよく伝わり、もちもちした歯応えの後に密度感ある潰れ方をする感じ。粉の風合いと言うより素地の甘味を感じるような展開ですね。
ごまだれを吸い付かせるように持ち上げる!噛み締め潰して甘味あり!具材を絡めてまくって楽しみ尽くす!
ツルツルしているので出汁やタレが外れやすいタイプかと思えど、面白いようにタレを吸い付かせるような感覚。微妙で不規則なシワができてるんでしょうか?光沢感が一定ではない様子です。また胡麻ダレと絡む麺の甘味がめちゃ合う!タレの甘さ控えめな分、麺の素地が生きたような展開ですよ。噛み締めて楽しいし旨い!。
麺の旨さを確信してからは・・・もう具材をぐちゃぐちゃにして絡めまくりですよ!。千切り具材は麺と一体化するし、焼豚は例によって麺に乗せたり巻き込んだりした堪能し尽くします!。具材と食った麺もまた旨さがレベルアップ!なんとなく・・・暖かい麺でも試してみたくなるが、いっそのこと焼きそばにするとかなり旨そうかも?。具材と食べる麺って感覚を妙に受けてしまいました。
<チャーシュー> 大判スライス豚肩ロース!タレが深く浸透して脂と肉味コク深し!冷えても解ける柔らかさ!
ボンレスハムもいいけれど・・・やはり、チャーシューは肉の迫力が違うね。店によってはチャーシューを材木スタイルに千切りカットするとこも多いが、千切りハムとチャーシュー1枚と言う贅沢感が泣かせます。
冷たい中でも旨い肉。少し歯応えがありそうな見栄えですが、かなり柔らかい仕上がりです。周囲はもちろん、中まで醤油系のタレが浸透している感覚で、赤身が染まっている見栄え。肉本来の味は醤油ダレが仄かに甘辛く浸透しており、これはなかなか白飯を欲するような旨さです。それは脂身も同じで、固まっているように見えるが口の中では熱で蕩けるような感覚。口に入れた途端に肉が解れるような柔らかさの後に、赤身と脂身の旨さがタレに染まって蕩けます。一気に食らうには勿体無いと感じたので、半分残して麺を巻き付けながら食らいましたが、確かに炭水化物と相性が良い!。肉増しなんかできるといいんですがねー。
<具材1> 定番王道の三兄弟!玉子焼・胡瓜・ボンレスハム!千切りでタレと麺に絡みつく!
ここからは冷やし中華の定石通りの味わい。玉子焼・胡瓜・ボンレスハムの千切りです。もう説明不要ですが、玉子焼きは割と肉厚な仕上がりで、それ単体でも味わえて食える作り込み。優しい旨さの代表格です。胡瓜は割と細めな千切りで、麺より細い。そのためしなやかな腰つきになり、麺の隙間に入り込んでよく混じります。仄かにシャキシャキと感じさせる歯応えが、麺のモチモチ感と合間っていつもの通り楽しい!。そしてボンレスハム。ピタッとそれぞれが貼り付いてますから、それを剥がしてほぐすような手間が少し必要ですが、施した分はしっかりと麺と絡むため、美味しさとなって返って来ます。やはり安寧の旨さ!安心のコンビネーション!。これぞ冷やし中華の味って感覚です。
<具材2> 海鮮の贅沢さ!ワカメ・クラゲ・イカ・エビ!ごまだれと絡むと弾ける旨さ!
ちょっと贅沢に海鮮が乗ってます。ワカメは定番ですが、これがいい質感の生わかめ?なので、水で戻した時の変な感覚がなくて海の繊維質が美味しく味わえる感覚でナイスです。
そして中華料理の前菜では王道のクラゲ。歳を重ねるごとにクラゲの旨さが分かる:笑。何ともいえぬ中華出汁の浸透とクラゲの食感と仄かな風合いが、思わず紹興酒を欲する旨さです。そして烏賊。これはおそらく甲イカかな?。身の肉厚さが印象的で、硬そうに見えますが、驚くほどサクリと歯切れるのが快感です。しつこくないイカの風味がごまだれにもマッチした旨さ!。これも紹興酒と合いそう。
そして海老。芝エビ?。これは海老ワンタンにも通じるぷりぷりと弾ける独特な食感がいいね!。野菜と合わせてもサラダ感覚で楽しくて旨し!。無限大で食えそうな旨さですな!。
総じまして「手打ち出来立てでプレゼンス高まる夏の風物詩!贅沢涼味!五目冷し中!」
・・・と言う感動の嵐!。やはり麺が絶品!熱を奪って引き締められると余計に風合いが甘く感じる!。胡麻ダレもフツーに見えて実にナチュラルな旨さで醤油派でも大絶賛かと!。胡麻ダレ派ならもちろんこの夏食っておいた方が良い冷や中かと!。銀座線「田原町」と「浅草」のほぼ中間位置でアクセスもしやすいし、外出ついでにこの夏サクッと昼飯で狙うのも十分ありかと!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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