山形酒田ラーメンを求めて
先日、新宿区弁天町にてラーメン期待で撃沈し、曙橋までとぼとぼ歩いたわけだが・・・・その途中の牛込柳町でも行列で撃沈してしまったのだ。今回はそのリベンジで訪問させてもらったのが「中華そば葉山」さんです。
この一帶、ずーっと何年も工事してるイメージだが、ようやく葉山店前もセットバックで道幅が広がったようです。しかし、天気が良いが風が冷たい日で、いわゆる寒の戻り?。久しぶりに辛い並びを体験いたしました。
相変わらず狭い店舗です。片寄あいながら食らうのもいいが、このコロナ禍のご時世ですから、間仕切りでキッチリ仕切られております。これが何となくお手製感覚でいいね。またそれによって少し窮屈さが増したイメージだが、これもまた面白さって感覚でいいかも。
<酒> プレミアムヱビス!これで中瓶ワンコインとは嬉し過ぎる!麺を打つ青竹の踏み締めを感じつつ待つのも楽しい!
休日だから食らう前に飲むぜ!。都心で嬉しいワンコイン!。なんと国産ブランドを一通り揃えているようで(赤星・プレモル以外)選べるとのこと。だったらプレミアムヱビスに決まってるでしょ!。
うわぁ〜まじでキンキンに冷えてやがる。注いでも泡が立ちにくいほどに(爆)。いいねぇ〜そういうの好きよ。やはり缶で飲むのと瓶で飲むのと味わいに違いがあるのか?。妙に旨かった。ヱビス特有のズシリとした苦味と重みのあるボディは健在だが、その上に華やぐ香りのような酵母感が立つと妙に感じるのでした。プレモルとはまた違った華やぎ。
500円でヱビス中瓶という幸福感に浸っていたら、後からおつまみが付いてきた!。拉麺具材とは言えさらに嬉しい!。これはお得だなと思ってたら、また後から追加させてくださいと、おつまみ皿に味玉ハーフが追加。どれもこれから始まるラーメンを期待させるに十分な旨さ!。
<全体> 素朴さ溢れる優しい麺顔!麺線に加えて薬味と具材も大胆!まさに和みの中華そば!
麺を打つ作業とワンオペというのもあるが、1ロット2杯が限度のようです。座ってからも少し待つ覚悟が必要でしょうか。ま、ちょうどほろ酔い気分を楽しめるという感覚でのんびりした後でようやく配膳完了。それはこんな麺顔です!。
おおお!分かっていたとは言え、実に久しぶりなので素朴さ溢れる麺顔のインパクトが新鮮!。平打ち手揉み麺のピロピロとしたフォルムが素朴さを放つようで、しばし見惚れてしまうほど。そして完全に忘れていたが、とても肉感がある一杯なのね。大判な豚肉スライスが実に肉厚そうで、ゆったりと横たわっております。また海苔は実に漆黒でこれも肉厚さが伝わるもの。そして何故か味玉が1個半。デフォルトでハーフ付く上に、味玉プラス1と言うことなのか?。ビールのサービスおつまみですでに半卵食ってるから、2個食べることになるねぇ〜。味玉好きとしては本望!。
<スープ> 魚介と乾物&鶏豚のバランスが程よくてあっさり!魚介の旨味にじわじわと麺の風合いが溶け込み円やかさが増す!
さてスープ。いかにも和風中華って感覚であっさりタイプ。醤油ブラウンは明るい色合いで、表層に漂うエキス感も少なめ。魚介出汁に動物感が薄らと溶け込むと言う見栄えです。味わいは、魚介系はミックス系で、煮干・節・昆布等一通り溶けている感覚。その中で個人的には煮干の甘みが少し頭抜き出てるような印象です。
またベースには鶏豚も溶けているようで、これはどちらが優勢と判別付きにくバランス感覚。ただ全体的に魚介よりはアッサリした動物感なので、飲み干しても負担なし。カエシも柔らかに響いているのが、実に素朴な旨味にはマッチしております。
中盤以降は、麺の風合いが溶け出してるのがわかるかと。麺の旨味がそのまま滲んでいるのでは?と思うほどに味わいの一体感が一気に高まりましょう。麺が出汁の一部になるとは少し大袈裟ですが。
<麺> 注文受けてから青竹で打ち込む究極自家製麺!縮れのタッチ感が楽しく歯応えは明るいモチモチ感!出汁を吸い込み甘味あり!
基本的に自家製麺だとテンション上がる気がしませんか?。製麺機など見入ってしまうとか。しかもこちらは青竹で注文毎に打ち込むと言うからワクワク度合いがMAXです。狭い店舗ですから打ち込みの音とか揺れとか作業雰囲気とかが広がる。そんな中で食らうとまた一段と感じるものあります。
平打ち手揉み麺。ピロピロとランダムに捩れ潰れた縮れ麺。近年はこのタイプの麺が都内では流行の兆しあるようですが、それら極太系ではなくややスリムなフォルム。いやナチュラルと言ったのが正しいか??。表面は軽く滑った様子ですすり上げるとライトに駆け抜けます。その際の捩れや縮れのピロピロが口元や喉奥をタッチする感覚?シルエット感が心地よくて楽しい!。
また前歯でプツプツと千切れて奥歯で優しくモッチリモチモチとした食感もまたいいね。序盤から汁をバクバクと吸い込むようで、クチリと奥歯で潰した瞬間から炭水化物と出汁が一体化した旨味が溢れるといった感覚。柔らかい麺が好きと言うイメージが分かるような気がする麺の風合いと旨さでしょう。
当然ながら、強い縮れは色々と引っ掛けてくるね。特に大胆カットのネギがいい。ザクザクと明快な歯応えのネギが麺にひっかけられ、もちりとした麺の柔らかさと混じり合い、甘さに仄かな清涼感が加わる旨さが格別です。同様にメンマと絡めても歯応えのコントラストが楽しめていい感じ。そして今回も、性懲りも無く、海苔を巻きながら食させていただきました!。麺の方から貼り付くように海苔に絡むのも面白いかと。
<チャーシュー> 大判肉厚な豚肩ロース!赤身は出汁を吸い込んでジューシー!脂身は蕩け崩れて肉味と一体化!
実はこの店では、チャーシュー麺が未食なので激しく迷ったのだが、一枚でも十分に満足感がありました。大判で割と肉厚。豚肩ロース肉のスライスですが煮豚タイプ。赤身にはしっかりと出汁が滲んでおる一方で肉本来味もキープ。スープも吸い込んで噛み締めるとスポンジのように旨い汁を口の中に吐き出します。
また脂身はほぼ蕩けている感じ。箸で持ち上げると脂身の部分が裂け目となって崩れてゆくほど柔らかい仕上がりになっております。重ねて食らうと赤身と脂身、そして出汁の旨味が一体化して高まる旨さ!。ビールにも白飯にも合いそう。ところで何故か、チャーシュー麺を注文したお客に御店主が各々頭を下げておられたが、聞き耳を立てるとこの日は本来の肉に仕上がってなかったとのこと・・・。とてもこだわりと誇りが高い店だったのね。感服!このままでも全然旨いと思うけど!。
<メンマ> スリムなフォルムで醤油感やや高し!コリコリとした歯切れ!麺とのコントラスト感覚が楽しい!
実は先人のレビューにメンマ増しがあったので、今回はそれを狙ったわけだが、今はそれやってないみたいね。メンマもウリな店らしが、メンマを抜くこともできて、その分30円引きになるようです。
全体としてはスリムでやや長尺なタイプ。繊維がしっかり詰まっている感覚で、歯切れはコリコリとしてとても小気味よい感触です。オヤジなら歯の隙間に少し残るかも。味付けはやや醤油感があるようで、歯応えもそうですが味わいも凛々しいイメージです。ラーメントッピングとしてもいいが、これは別皿で酒とともに味わうのが合ってるかも。30円足してもいいから、メンマちょいマシって設定してくれんかと願う次第です。
<味玉にハズレなし!> 薄いカエシが深く浸透!トロトロの卵黄仕上がり!卵本来のナチュラルさをキープする旨さ!
奇を衒った感覚ない、オーディナリーな味付きタマゴ。卵黄にトロミが多めに残る仕上がりで、薄出しがしっかり浸透しているようです。歯応えは実にプルプルと柔らかで、白身も出汁に染まるが淡白な味わい。
そして卵黄にもしっかりと出汁が浸透しているが、出汁と一体化してマチュアな甘みと化す・・・と言うより、卵本来の味わいがしっかりと感じ取れると言うイメージ。薄めのカエシが卵黄の濃密感に寄り添うといった味風景で、ナチュラルな卵の旨さを楽しめます。今回は2個食えたのも合ってご機嫌!。
総じまして「素朴さと手抜きない作り込み!和やかな旨さ広がり!都心で食える山形酒田ラーメン!」
・・・と言う感動の嵐!。ワンオペで完全ハンドメイド!ちょっと狭い店舗なので少々待つけどその甲斐ある旨さ!。暖かい日にのんびり待ちながら食らうのがいいでしょう。素朴なラーメン食べたいと感じたら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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