ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4291】 春木屋 荻窪本店 (東京・荻窪) 大盛わんたん麺 〜時代と世代と国境も超えて馴染む昭和の旨さ!いつも飽きさせない進化の旨さ!

緩やかに進む世代交代・・・暖かく応援!

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 なんだかんだで一年に一回は必ず来ている春木屋荻窪本店。上京する前のイメージは、個人的には「荻窪=ラーメンの街」。上京してからは「恵比寿」「新宿」がラーメン的には思い出深いんだけど、再上京で引っ越してからは、中央線沿線がメイン活動ステージ。いわば、ベンチマーク的に春木屋の味を確かめに行くって感覚です。今回は少し間が空いて、1年半ぶりにやって参りました。
 

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 お!?店先に券売機・・・昨年は無かったよね?。しかもタッチパネル式となっており、テイクアウトにも一層力を入れている感じです。このタッチパネルは、私のようなアナログオヤジには間違い操作などが多く、あたふたしてると店内からすかさずスタフが駆け寄ってきて、ヘルプされるという顛末です(苦笑)。・・・危うく「わんたん麺の大盛」を頼むところを、「わんたん麺」と「大盛わんたん麺」の2杯を購入するころでした(汗)。
 
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 さてさて、券売機だけじゃない。老舗と言われる有名店も世代交代が着々と進んでいるようです。中野大勝軒然り、春木屋も然り。すべてアジアンな若手のオペレーションで回しており、接客・調理・咄嗟の声掛け対応もお見事。更にもっと大きな変化点は、ビール提供もされたこと!。本店ではこれまで無かったはずなのに・・・・いいね!。あるべき新しい方向へと変化が進んでますねー。
 
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<全体> 素朴さとゴージャス感が見事に調和する・・・独特な春木屋風トラディショナルさ!

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 本当はもっと訪問機会増やしたい。やっぱり強気の価格が個人的には痛くてね・・・。基本的に味は好き。わんたん麺大盛だと、フツーに2杯近く食えるかも。ここはブランド・フィーと割り切って今回もお財布を気にせず、楽しまてもらいましょう!。配膳された麺顔はこんな感じ!
 

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 おおお!初めての春木屋での大盛とあって麺顔のスケールアップが嬉しくさせる。そして正しく王道の中華そばたる威厳すら覚えます!。いつもはスープに麺が埋没しているんだが、わんたんをはじめ肉!麺!で全体が盛り上がっておりスープ面が狭い。またオーディナリー感が溢れており、三角の海苔、少し濁った半透明の醤油ブラウン、上層の透明なラード香味油感覚が、レトロな昭和の味わいが見ているだけで漂うようではないか!。ううう・・・来てよかったとツクヅク思う。
 

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<スープ> しっとり醤油感にオイリーな豚の旨味!くっきり感じる魚介エキス!超熱々の出汁迫力!

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 嗚呼・・・やっぱり春木屋の味だ。醤油味の安心感と魚介の円やか甘さ。そしてややオイリーとも思える動物系のコク!豚肉とラードの旨味が沁みますな。秘伝の醤油ダレは調理台に大壺丸だしで置かれてる。そして寸胴のベーススープは、何回も小分けにして注ぎ足されます。最初は、半攪拌したスッキリスープ。そして2回~3回と寸胴の上部に浮いた脂の層と微妙に出汁が滲んだ部分を、おたまで掬い上げて注ぎ込む。丁度目の前のカウンター席でしたから、まじまじと眺めておりますと、みるみるうちにスープの色合いと光沢が増してゆくのが分かります!。技だね!。
 

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 一方で醤油の素直なカエシのエッジが響きます。しかしベースの豚の旨味が角を丸めるという感覚。豚肉&豚骨のエキスの他に、背脂が溶け切ってラードと化したのか?。そのコク深きもオイリーな旨味が円やかで、カエシが円やかに思えます。つくづく・・・・動物感が非常にあっさりしているようで、しっかりと味わいに溶け込むのが分かる。更にこのオイリーな層が蓋の役割をするのか、とてもアッツアツな熱を逃さない。
 

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 当然それだけじゃなく、味わいのもう片方の主役は魚介の旨味。後半はすっかりと節系をはじめ、煮干の軽やかさや甘み、昆布等の乾物系の旨味深し!ほんの少しのネギ薬味すら、味に溶けているような気がする。いつもゴクゴクと飲み干してしまおうとして口の中が火傷するんえすよねー。レンゲで啜るより、ゆっくりと丼からの直口付けで味わう方が安全?。
 
 
 
 
 
<麺> 自家製麺!縮れと強い捩れの素朴なフォルム!序盤は加水低めで風味を強く感じる!終盤は汁としっかり一体化し甘味を覚える旨さ!啜りも軽やか!

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 麺も特徴的なのが春木屋!。このハンドメイド感覚溢れる自家製麺は、良心すら感じます。手もみ縮れの風貌で、まとめると猿の脳みそに見えなくもないか・・・(見たことねぇーが)。麺釜ではのびのびと広く漂いながら茹でられるが、平ざるではなくテボに入れ替えて湯切り。スープに浸したら連携プレーでトッピングが瞬時に配置されてゆきます。
 

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 密度感が少なく、割と汁を早く吸いがちなのですが、縮れのせいもあるのか、ノビるイメージが少ない。むしろ序盤から前半にかけて、麺自体の風合いをしっかり感じさせるよう。前歯では、極めてスパスパと安易に切れ込むのですが、ズボボボボと啜り上げる時の口元に与える弾力感と、奥歯での淡くクスクスした感触があり、食べ応えを感じさせる逸品。
 

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 今回は大盛とあって、終盤の麺はスープをしっかりと吸い込んでおりました。それを噛みすり潰すときの、麺の素地とスープのエキスの一体化が最高に旨いです。スープを吸い込んでるのに、微妙にグルテン感や粉感のイメージも膨らんでくる。スープの旨さだけでなく、麺の個性とその旨さ!そして両者の一体感が、嗚呼また来たいと思わせるんでしょうね。
 
 
 
 
 
<チャーシュー> トラディショナルな煮豚!噛み締めて弾力と滲み出る肉本来味を楽しむ!

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 平成になってラーメンはとても多様化して進化した気がします。特にチャーシューの変貌がすさまじい。今に続く「鶏胸肉」のコンフィタイプや、真空調理の広まりによる「低温調理の豚肩ロース」などの登場など。古くから吊るし叉焼など、本格的な肉逸品もあったが、多くの大衆ラーメンには、スープ生成に寄与した後の肉が多かったりしたものでは?。因みにそんな激動の平成ラーメンを、以前こんな記事をまとめました。ご参考まで。
 
 そんな時代の流れを鑑みると、実にトラディショナルなチャーシュー。脂身がほとんどない、豚の肩肉。運動している肉だから、脂身のさしがない。だからこそ、肉の本来的な味わい!と言いたい。スープ生成に貢献したスカっと抜けたようなスポンジ感が、またいいではないか。逆にスープを吸い込ませて旨しですよ。新たな旨味を引き連れた出汁を逆に吸収する。その溜まった状態を、奥歯で噛み締める!。スープを含んだいろんな肉味が口の中で広がり出しますー。うまし!
 

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<ワンタン> 豆粒大の肉餡を噛み潰し・・・羽衣のような皮の優雅な余韻に和む

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 しばらく食ってないと忘れるもんだが・・・こんなにたくさん入ってたのね!。ざっと感覚的に10個かな。随分と最後まで楽しませてくれました。タイプとしては「薄皮」「豆粒肉餡」「尾ひれデカい」というもの。麺なしのワンタンでよく提供されるタイプです。なのでちゅるりとした滑らかな滑り心地が印象深い。極薄で破れそうで破れない。引き上げると半透明かと思うほど、光を透かして見えます。
 

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 肉餡は豆粒と言ったがもう少しデカいかな・・・ソラマメやジャイアントコーン程ではないが、平べったく潰されてます。丁度奥歯で噛み締めるとぴったりって感覚。シンプルな肉塩味にスープが混じって旨し!。またビロ~とした皮が入っていてそれはもう、天女の羽衣のような舌触り(笑)。表面一枚がにゅるん!としたベールに包まれたそれらは、前歯で一噛み、奥歯で一噛みして・・・肉汁を愉しみます。やはり、わんたん麺はちょっと他にない幸せ感があるから好き!。
 

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総じまして、「時代と世代と国境も超えて馴染む昭和の旨さ!いつも飽きさせない進化の旨さ!」
 

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 ・・・と言う感動!。ま、知ってる味と言えばそうなのですが、妙に迫力感じさせる旨さも実力ということでしょうか。たまに猛烈に食べたくなるって感覚もありましょうか。客層はアダルトが過ぎる方も多めですが、しっかり味は若手に継承されてるところもまた安心。レトロな味わいもいつも新鮮に受け取れる旨さ!。ちょっと荻窪で途中下車して食らうもの楽しからず哉。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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