毎年食らうことに決めてる冷やし系!間違いない旨さ!
麺恋処 いそじ (東京・代々木) 冷やし中華 中盛 + サッポロ生ビール黒ラベル缶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> サッポロ生ビール黒ラベル:注ぐのヘタ過ぎて泡だらけ(爆)
- <全体> 冷製サラダ麺とこってり豚骨魚介が入り混じる・・・独特な世界観!
- <タレ> 豚魚スープが「ジェル」そして「シャーベット」!冷え冷えで具材と麺に絡みまくる!
- <麺> 中太多加水モチモチストレート麺!冷えてモチモチプリプリ感がヌチヌチ感へと引き締まる!
- <チャーシュー> 冷めると旨味が内側へと凝縮するのか!?妙に味わい深い豚肩ロース肉!
- <野菜> 夏の季節感オンパレード!ひとつひとつの丁寧な下処理感が旨さを高めるのだ!
- <味玉にハズレなし!> タレの浸透深く温かみすら感じる甘味!マチュアな濃密感ある卵黄食ってほっこり!
- <スープ割> 本来の「いそじ」の豚魚味わいを温かみで〆る満足エンディング!
- 総じまして「和×洋!冷×温!東京夏の名作!フュージョン系冷やし中華!」
二十四節で言う夏至の頃合いですから、まだ陽で明るいですが、実に中途半端な時間帯とは言え、店内満席で店内待ちも発生中という盛況ぶり。先客を眺めているとほぼ冷やし中華ばかり(笑)。私ばかりじゃないのだと、妙な連帯感も感じますねぇ~。
昼飯抜いた状態なので、思い切って大盛も考えましたが・・・在宅勤務続きで、少しお腹の張り具合も気になるので、ここは中盛とさせてもらいましょう!(中盛が無料サービスってのもあるが)。
<酒> サッポロ生ビール黒ラベル:注ぐのヘタ過ぎて泡だらけ(爆)
こちらは「アサヒ」と「サッポロ」が選べるようです。いつもの通りサッポロをチョイス。勤務終了登録もしてしまったので、陽が落ち切っていなくても飲むぜ!。
ところが・・・何をオレは焦っているのか淡々だらけ!何度注ぎなおしても泡ばかりで自分でも笑ってしまうほど。しかし泡もまた旨しというか、仕事終わりのビールは何にしても旨いのだった!。


<全体> 冷製サラダ麺とこってり豚骨魚介が入り混じる・・・独特な世界観!
ここは配膳の少し前のタイミングになると確認が入ります。中華そばだったら「柚子」の要る要らない、冷やし中華なら「辛子」の要る要らない。お願いしますと素直に答えた直後に、それは目の前に現れます。それはこんな麺顔!。
おおお!何だか夏の生命力を感じるようなイキイキ感覚が今年も見事ですな!。隙間からちょろっと見える豚骨魚介のタレや肉はいつもの色合いですが、何たって野菜たちの色合いが鮮やか!。キュウリの青、トマトの赤、ヤングコーンの黄色がどれもキッパリしていて気持ち良いね。ここだけ注目すると夏のサラダ麺ってな感じもするんだが・・・下に潜む中太麺を認識すると、サッパリ感とは言えないボリューミーな佇まい!。やはりここは腹パンになるまで食い切る店だね。冷やし中華でもたくさん食べるのが好きってな方にはオススメ!。
<タレ> 豚魚スープが「ジェル」そして「シャーベット」!冷え冷えで具材と麺に絡みまくる!
毎年食って毎年レビュー。飽きないんだよなこれが(笑)。そして毎年お伝えするのがこのタレの2つの個性。それが「ジェル」と「シャーベット」です。お馴染みのマイルドな王道豚骨魚介のスープ・・・それをそのまま冷やし固めたようなイメージで、冷やし中華らしさを多少のお酢の投入でまとめ上げております。
冷え冷えな麺の上には、ペッタリとジェル状態になった豚骨魚介ダレが横たわっています。これと絡めながら麺を啜るが次第に交じり合うので、混ぜそば感覚で楽しめます。豚骨のコクは冷やされると粘度を増すのだろうか・・・ぺトぺトした感覚で、フエキ糊のような状態。これがゆっくりと溶けだすと汁になって底に溜まるという寸法です。麺量が多いから一気に食えず堪る部分もそこそこ多いね。魚介系の甘味もしっとり響いてこれがなかなかうまい。また麺だけじゃなく、チャーシューや野菜などを、このジェルタレでディップするように活用して食らうもいい!。
そして一部、ジェルが凍ってるように見えるが・・・これがタレの氷。氷と言っても動物系タンパク質が多くて、カチカチの氷にはならない。大昔、小学校中学年ころの夏休みの自由研究で、いろんなものを凍らせてみようという課題やったんだけど、自宅の冷蔵庫では無理。なので商店街の魚屋の冷蔵庫を貸してもらったけか・・・。どうしてもソースが凍らなかったのを思い出したよ(笑)。当時、ハウス食品のシャービックっていう自宅で作る氷菓子があって(フルーチェが出る相当前)、それとこの豚骨魚介の氷が似ているのも思い出しました。今風に言い直せば、豚骨魚介のフローズン!豚骨魚介フラペッチーノとか言えば伝わりやすいんだろうが・・・。
<麺> 中太多加水モチモチストレート麺!冷えてモチモチプリプリ感がヌチヌチ感へと引き締まる!
モチモチプリプリ!それが「いそじ麺」のイメージ!。まるで丸麺のように表情柔らかくて口当たりがいいんだよねぇ~。それは冷やしにされても変わりはありません。しかしやっぱり弾力感と香りは違ってくる。引き締まりが出て、微妙に密度感がアップしてハードさが滲む?プリプリと言うより、千切る瞬間はプツリ!と弾けるようです。そしてタレと絡みきってない部分を味わうと・・・麺素地の風味が豊かなこと!。
時間が経過すると、タレは「ジェル」から「フラッペッチーノ」になり、やがて「シェイク」状態へ近づきます。そうなると麺との絡みは抜群!。淡い酸味に麺の風味が混じり、豚骨のコクと魚介の甘さが加わり、旨さの一体感が増します。
面白そうだったので、冷やしではあまりやらない海苔で巻き付けるなどして、変化も楽しみました。個人的には大葉を巻き込みながら食らうと旨し!。
<チャーシュー> 冷めると旨味が内側へと凝縮するのか!?妙に味わい深い豚肩ロース肉!
妙に旨かったように思えます。お馴染みのボイルタイプの豚肩ロース。これまで幾度も食べなれた味わいですが・・・何が違うのだろう。冷やし中華だから冷めた肉なんだが、味わいが深かったのは気のせいか?。弁当のとんかつやハンバーグが旨いのと同様、温かい状態とは別ものの旨さと感じます。内なるパワーか?封じ込められた旨さの炸裂なのか・・・。これは、豚骨魚介タレに付けることをせず、そのまま素地の味をストレートに堪能しました。旨し!。
<野菜> 夏の季節感オンパレード!ひとつひとつの丁寧な下処理感が旨さを高めるのだ!
万人ウケと、オヤジ泣かせが利いております。まず全社は、夏の季節感の彩りと丁寧さ。何気ない完熟トマトですが、皮むきがしっかりとされてフルーツのような甘味を感じて旨い!。キュウリは皮をボコボコに細工して飾りを感じさせますが、このボコボコ細工にて舌ざわりと歯応えが鮮烈イキイキ!キュウリが上手く感じます!。またヤングコーンもコリコリとして素材の旨さが濃厚。




オヤジ泣かせなのは茄子。よう分からんが煮びたしにしたような茄子を、また冷やして引き締めたようなイメージ。これがマジでホント旨いんだよ・・・・。冷酒があれば無限大に食えるかも。またほうれん草も冷えてクタっとしておるが、これはこれで豚魚タレに合ってて旨いよ。
<味玉にハズレなし!> タレの浸透深く温かみすら感じる甘味!マチュアな濃密感ある卵黄食ってほっこり!
ハーフだけど・・・あるとないでは大違いだし、ましてや質感高いので実にありがたい。いつもの通り、やや深めなタレ浸透を感じますが、よく卵黄と馴染んで濃密なる甘みを高めています。また白身がしっかりと浸透で引き締まったようにも感じ、白身だけ食ってみたけど味が適度に染みているのがナイスバランス。しかも、チャーシューで感じた、あの冷めてこそ旨い要素もあるようで、これも妙に旨いではないか!。嗚呼、やっぱり今回も味玉は旨さでハズレなし!。
<スープ割> 本来の「いそじ」の豚魚味わいを温かみで〆る満足エンディング!
ここも冷し中華でスープ割を供してくれます。少し溶けたタレが残っている状態で、丼を返す。するとそれを利用して別の器に入れ替えて、濃度を調整するように熱い出汁を注いで返してくれます。ここも最後まで気をぬくどころか、ホスピタリティの高さすら覚えます。
そのスープ割りがまた美味い。いつもの汁系にすごく近いんだけど、冷し中華なりの酸味が残っているから、ちょっと変わった味わいになる。また旨味がこれまでとは違った広がりになるので、まさに2倍楽しめるという感覚がイイね。割る薄まるのが多い中、しっかりと濃ゆめの味わいを楽しませてくれます。最後の最後まで感動!。
総じまして「和×洋!冷×温!東京夏の名作!フュージョン系冷やし中華!」
・・・と言う感動!。今年も予定通りに実食ゲットできて大満足でございます。さて「いそじ」系列はこの他に、御成門・武蔵小山とありまして、こちらも例年冷やし中華を提供でして・・・流れとしてそちらも行かねば!とまた嬉しい課題が増えた気分。まだ夏は楽しめますから、徐々に名物と新作の冷やしを、今年も食い進めていきたいと思います。ともあれ唯一無二で旨いことは確かなので、激しくこの夏オススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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