「渡なべ」ご出身で「白河系」の展開という異色!? 規制解除の週末に行ってみたよ
麺創庵 砂田 (東京・巣鴨) ワンタン麺 + 味玉 + プレミアムヱビスビール 中瓶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> プレミアムヱビスビール:何と中瓶サイズで450円とは心意気!週末&電車で来て良かったよ
- <全体> ティピカルな白河系!何とも全体から溢れ出るほっこり感!
- <スープ> 有名ブランド地鶏の丁寧な煮出し感!醤油と円やかに融合し!節系と昆布主体な乾物滋味も溶け込み、味は和やかの極致!
- <麺> 自家製麺:手打ち後熟成かけた手もみ麺!太めでコロッとしたピロピロスタイルに出汁が馴染み、明るい歯応えで微笑む!
- <チャーシュー> これも白河典型的!ほんのり食紅かけた炭火燻し肉!香ばしさとふわふわした腿肉の歯応え!出汁も染みる旨さ!
- <他具材> 完全発酵で優しい歯応えのメンマ!ビシッと目にも鮮やか青菜も決まる
- <ワンタン> 薄皮に包まれたのは鶏腿肉主体の挽肉!出汁をベースに練り込んだソフトな歯応えと充実感!
- <味玉にハズレなし!> これもしっかりと出汁が浸透!一層円やかでマチュアな甘味が深い卵黄!汁を加えてより濃密さを味わう
- 総じまして「疲弊したコロナ後の社会に、旨さで心も解きほぐす!山手線エリアで貴重な忠実白河系譜!一回食っとけ!」
規制が解除され、東京都内に限っては、ある程度自由度が増したような時期に、23区内の気にずっとなってた新店舗へ突撃してみました。場所は巣鴨・・・目指すは「麺創庵 砂田」さん。何たって「白河系」の新店舗が山手線エリアに誕生ですから、これは捨て置けない!。更に、「渡なべ」での修行関係者とあるから、その展開の意外性に、そしてその系譜からただ物ではないと言う信頼感で、もう興奮を抑えられないのでした!。
あら?たどり着いてみると、見たことある風景。「蔦の葉」があったエリアじゃないか。入れ替わりの激しい業界とは言え、一抹の寂しさを感じますが、まずは新店舗のお祝い気分を高めましょう!。まだ、コロナ対策で席間引きとアルコール消毒の徹底は継続。メニューはシンプルなラインナップですが、ご飯ものとのセットなど、嬉しい設定もあります。一方嬉しいのは、メニューを絞ってる中でビールがちゃんとあること。まずは白い泡と戯れましょう!。
<酒> プレミアムヱビスビール:何と中瓶サイズで450円とは心意気!週末&電車で来て良かったよ
一瞬目を疑いました。ビール450円との設定自体もかなり嬉しいが、ヱビスビールと明記。何だ小瓶だろうな・・・と思いきや、「中瓶」であります。何と、23区内で、プレミアムヱビス中瓶が、ワンコインでお釣りがくる!。やったー・・・週末まで引きずりつつ電車で来た甲斐があったよ。
プレモルもいいが、少しプレミアムヱビスの方にエコ贔屓な私。単独ならプレモルだが、食事と共にするならやっぱりヱビスだよね。無骨なまでに麦芽100%のコクとホップの苦味がいい感じ。ハイカラなグラスもきっちりと冷やされており、ビールの泡立ちをきめ細かく包む・・・。正直、少し暑い気候だったから、ただでさえビールが美味しく感じられます。
おお!サービスお通しもあるのね!!。シンプルにメンマ単品ですが、これが素朴で質実さを感じる旨さ。メンマがしっかりしてるラーメンって、旨いことが多いからこの時点で期待のハードルを上げまくりです。
<全体> ティピカルな白河系!何とも全体から溢れ出るほっこり感!
コメント漏らすところだっがが・・・こちらのご店主は、遅咲きタイプ。50歳を超えてから修行に入ると言う一念発起ぶりには、まじで頭が下がります。単なる拉麺好きとはレベルが違うね。そんなお方はとても謙虚で丁寧なご対応で、ますます恐縮してしまう:汗。そんな感じですごく丁重に配膳を受けたのがこの麺顔でございます!。そして、「申し訳ございません!」とトッピングし忘れた味玉を別皿でご提供・・・私の手で適当に載せました。
おおお!見ただけで一気に和むような優しい麺顔!穏やかな醤油ブラウンは落ち着きある深みと透明感を保ち、青菜とメンマが切り揃ってて整然と並んでます。そして炭火燻しの肉が愛おしい。微妙に食紅を施したようなニュアンスが見てとれ、ティピカルな白河系のアピール感がありあり。それに加えて、大ぶりなワンタンが投入され、味玉だってとても質感が高そう!。美しさと豪勢さによって、食う前から充実感が溢れ出しております!。
<スープ> 有名ブランド地鶏の丁寧な煮出し感!醤油と円やかに融合し!節系と昆布主体な乾物滋味も溶け込み、味は和やかの極致!
まずはスープ!。もう分かったような味なのですが、改めて襟を正して味わうと・・・これが実にほっこりとする鶏醤油系の味わい。ウンチクによりますと、名古屋コーチンとはかた地鶏の鶏ガラ等を丁寧に煮出したようです。その温度管理には、エネルギーを傾けておられるようで、火加減によりストレスなく旨味を抽出している模様。
特に鶏の部位を煮出すことにより上澄みで上がってくる・・・鶏油のコクは円やかでスッキリしているように感じます。これに醤油が優しく結びつきますが、鶏油の上品さと醤油の素朴さが相まって・・・実に円やかな仕上がり!。熱々だけどゴクゴクと飲み干したくなる仕上がりはさすがです。
他の香味もバランスいいです。ネギ等の香味野菜も少し溶けてるんじゃないだろうかと・・・これは勝手な推測。どことなく優しさに野菜エキスにイメージを妄想させます。そして何といっても落ち着き深い味わいと、スッキリした甘味の影には、乾物系のエキスの貢献を認めましょうか?。節系と昆布系の旨味かな?。野菜と乾物系のコクが、鶏コクに非常にマッチしております。また食い続けると麺の風合いも滲み始めますので、甘味がゆっくりと複雑になってゆくようです。
<麺> 自家製麺:手打ち後熟成かけた手もみ麺!太めでコロッとしたピロピロスタイルに出汁が馴染み、明るい歯応えで微笑む!
手打ち自家製麺とのこと。数日寝かせて熟成させたと書いてありました。このため乾かないようにビニール袋に入れて保管するんでしょうね・・・。知らないと製麺所の袋から出しているのかと思ってしまいそうです。打ち粉も多くまぶしてあるようで、充分に叩いてからテボにご投入。
おおお!これも白河系のイメージ通り。明るい色合いで艶々してる。そして、平打打ちっぽくない太麺で、てもみのランダムなボコボコさが、素朴さと旨さを感じさせます。口当たりはライトで、太麺の割にはズボボボボボボーーーとライトに滑り込んでくれます。ボコボコフォルムが、口元を軽く連続タッチして楽しい!。
本当にモチモチして楽しいです。その弾力にはソフトさもある感じで、かといってダレた感じは一切ありません。汁を十分に吸い込んでからの旨味がいいね。出汁が染みてむしろ甘味を感じるほどに、豊かな風合い。海苔が出汁に溶けやすく、その欠片を貼りくけて食うとまた風味が変わって旨い!これは、ワンタンの皮には巻き込まず、そのままの滑りと味わいを楽しんだ方が良さそう。
<チャーシュー> これも白河典型的!ほんのり食紅かけた炭火燻し肉!香ばしさとふわふわした腿肉の歯応え!出汁も染みる旨さ!
この脂の少なさと肉繊維のきめ細かさから、豚腿肉と推察。中心部でなく外側の方が赤いのは、薄っすらと食紅を感じさせますが、ほんの僅かです。元々肉本来の滋味が深いタイプですが、スープとよく馴染み吸い込むので、合わさった旨味が噛み締めると溢れ出る感覚。スープと一緒に楽しめる肉ですねー。
また炭火で燻したとのことで、この香ばしさがほんのりと楽しめていい感じ。昨今の低温調理の肉もいいが、こう言う昔ながらに忠実なる肉も実に旨い!。サイズも大きく十分にボリュームも楽しめるのもポイント。ソフトな肉を噛み締めて食らう・・・溢れでた旨味に、燻しの香の片鱗を感じ取って、和やかな肉味を楽しみませう。
<他具材> 完全発酵で優しい歯応えのメンマ!ビシッと目にも鮮やか青菜も決まる
青菜とメンマがビシッと並んでると、何故だか白河系のニュアンスがビシッと引き締まるような気がします。小松菜の軽い苦味がいい感じ。出汁も浸透して一体感があるんだが、歯応えは丼の中では唯一シャキッとしており、ほのかな清涼感を与えてくれるアイテムは実に貴重な味演出。
またメンマが旨い。これも昔ながら感あるタイプに感じるが、クニャっとしている。そして、歯切れの瞬間、千切れる閾値を超えた部分で淡くコリッと感じるところがいいね。薄味で素材感もあるし、自信を持って酒のお通しに出せるって感じです。
<ワンタン> 薄皮に包まれたのは鶏腿肉主体の挽肉!出汁をベースに練り込んだソフトな歯応えと充実感!
これは「滑りを楽しむ」だけでなく「食感で食べる」タイプですね。肉餡に強いアピール力があるような気分。強いとは言っても、それは「とってもふわふわ」した感触の表現力が強いと言う意味。食らう前から、肉餡が透けて見えて何となく鶏肉とは感じますが、ウンチクによればモモ肉だそう。挽肉になってもふわっとしてる。
味はシンプルな塩胡椒タイプと感じたが、とても旨味をしっかりと滲ませるので、スープの旨味が捏ねられていると分かるはず。おかずになり得るプレゼンスの高さです。もちろん、皮も薄い割りに味わい深い。皮はスープをしっかり吸い込んで、褐色に染まってます。全体的に旨味の濃ゆいワンタンでした。
<味玉にハズレなし!> これもしっかりと出汁が浸透!一層円やかでマチュアな甘味が深い卵黄!汁を加えてより濃密さを味わう
旨味が濃ゆいと言えば、味玉も例外ではありません。こちらもスープの出汁が濃ゆ目に浸透した感じがあって、なかなかの濃密。白身だけでも出汁の旨味を感じるし、卵黄に至ってはネットリしている中に、熟成でもしたのかと思うほど味が濃密!コクが深いです。
味玉をアテに酒が飲めるほど。これ100円だから追加するしかないよね。深々と旨し!。嗚呼、やっぱり味玉はどんな時でもハズレのない旨さなり!。
総じまして「疲弊したコロナ後の社会に、旨さで心も解きほぐす!山手線エリアで貴重な忠実白河系譜!一回食っとけ!」
・・・と言う感動!。山手線の北側は個人的にはあまり機会がないのですが、白河系を遠くまで食いに出かけるくらいなら、電車で行きやすいここが一番でしょうか。ここは、一回訪問しただけでは実に勿体ない・・・。また寄らせていただきましょう。巣鴨・西巣鴨と、急にいい店が増えたなぁー。地縁のある方、通勤途中に寄れる方・・・激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
関連ランキング:ラーメン | 庚申塚駅、新庚申塚駅、巣鴨新田駅