ちょっと異様な年度末・・・気晴らしに食ってきた!
とものもと (千葉・船橋) 塩らーめん + 味玉 + ワンタン + プレミアムモルツ 中瓶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> プレミアムモルツ中瓶:やはり独特の華やかさがたまらん!
- <全体> 穏やかさの中にじっとりしたエキス感!味玉追加はミスリード!?
- <スープ> ベースの鶏ガラ穏やかに・・・魚貝がじわじわ浸透する味風景!まさに円やか!
- <麺> 自家製麺:中細多加水の手もみ麺!ちょいとスリムなピロピロぶりがソフティーに駆け抜ける!
- <チャーシュー> 肩と背中の2種豚肉!厚みとサイズの違いにも味わい変化の面白さ!
- <ワンタン> 皮の旨さ!ぎゅっと引き締まり滑らかに抜ける食感がまた楽しい!
- <味玉にハズレなし!> 薄出汁深く浸透するマチュアな味わい!ネットリした食感!
- 総じまして「優しく深い味わいがむしろ迫力!鶏ガラさっぱりにして魚貝カオスな甘みの塩そば!」
狙いは「とものもと」さん。先輩諸兄が次々と移転記念に訪問して、高評価連発ですからねー・・・・ハードル高い店なので、突撃してみましたよ。昼から夕方までの通し営業だから、3時辺りを狙って訪問です。
さすがにこの時間なら並ばず食える!と思ったら店内満席・店内待ち状態。ま、まだましです。でもこんな時間でこの状態かよ・・・と思ってたところで、あとから客が来るわ来るわでやっぱり店前行列発生。10名程度の列でして・・・少しタイミングが狂えばこの列に飲み込まれておりました。ラッキー!。
<酒> プレミアムモルツ中瓶:やはり独特の華やかさがたまらん!
500円だったから・・・スーパードライかな?と思ってたらなんとプレモル!。安く感じるよね。久しぶりに中瓶のプレモルを存分に味わうのでした。
やっぱり苦味が華やかなビールだわ。目隠しされてもこの味わいは分かるよね。まさに香る苦いと言うやつで、コロナでもやもやしていた気分が晴れます。初めて飲んだのが、新幹線の車内販売だったんだが、旨さで驚いて販売員が往復するたびに買ってた記憶。品川から新大阪の道中で4本空けたっけ:笑。ああ、あのころはオレも若かったな・・・溜息混じりのビールゲップで、右となりのオジサンに睨まれてしまいました。
<全体> 穏やかさの中にじっとりしたエキス感!味玉追加はミスリード!?
今回は塩をチョイス。特製っていう設定がなかったので、思いつくまま「味玉」と「ワンタン」を追加してみました。立ち上げ時期なのでメニューを絞っているのね・・・。混んでるから暫く時間がかかるだろうとゆっくりビール飲んでたけど、1/3まだ残ってる段階で、配膳が完了!。それがこんな麺顔です!。
おおお!ありったけの華やかさありありなのに、スープのしっとり感が霞のように浸透している。迫力のチャーシューは桜色してほっこりさせる。全体的にはどこか春めきのような穏やかさですよ!。そしてまさか・・・デフォで半味玉が付くとは知らず、1.5玉と言う変わった麺顔。青菜とメンマが凛とした質感で引き締めてるような心象ですな。
<スープ> ベースの鶏ガラ穏やかに・・・魚貝がじわじわ浸透する味風景!まさに円やか!
さてスープ!改めてレンゲで掬って確認すると、結構と香味油の感覚があって見方によってはギラギラとしたイメージ。そんなのも含めてキレなのか!?コクなのか!?・・・どちらが強いかと言えばコクの方ですね。塩味というより甘味を感じるタイプ。いや実際に塩気だけに注目すると、シャープというりソフトフォーカスです。これが動物系のあっさりしたコクにゆったりと結びついているので、小さいお子様でも安心的な柔らかい塩気にまとまっているよう。
ところが味に慣れてくると、だんだんと魚貝のイメージが膨らんでくるのだった。中盤からは魚貝感の方が凌駕してきたよ。この魚貝感がとてもカオスでたまらない旨さ!。複雑なので非常に因数分解に苦労するぅ~。見た目、あさりなど貝類かと思ったが、とても柔らかいので帆立にも思えて、なんとも導きだせん。また節系の溶け込みも感じるが、鰹節のような分かりやすいものでもなさそう。やはり行きつくところは煮干系で、苦味排除のタイプ。関西オリジンな私は、甘いイリコ出汁が好きなんだが、そんなのともオーバーラップしてしまう。
また麺の香りも溶けていると思います。汁を吸って風味と交換しているような。なので終盤になると霞が濃ゆくかかって、更に一段と甘味のカオスさが増すばかり。
<麺> 自家製麺:中細多加水の手もみ麺!ちょいとスリムなピロピロぶりがソフティーに駆け抜ける!
移転を機に自家製麺に切り替え!?。心意気を感じます。簡単に表現すると「スリムなピロピロ麺」。中細麺はしっかりと手もみされており、複雑ランダムに縮れ捩れて、ボコボコとしております。元はやや平型になっていたのか、見栄えと食感が例のピロピロ麺とよく似ており、個人的にはドストライクな崇高素朴麺です。
もちろん加水は高め。汁を吸込みモチモチとした歯応えを生みますが、微妙な引き締まりもあり、奥歯で潰すと麺自体に甘味すら感じるほどです。麺が旨いとはこのこと。後半の箸が止まらん!。
また舌ざわりとのど越しもベリーナイス!。表面がきめ細かくツルツルとしているので、ライトな滑り心地にボコつきが舌や内頬、のど越しをタッチして駆け抜けていくのが痛快。のど越しのシルエット感もしっかりあって、益々好きになってゆく~。
<チャーシュー> 肩と背中の2種豚肉!厚みとサイズの違いにも味わい変化の面白さ!
チャーシューは2枚とも煮豚タイプですが、味わいに変化を持たせてます。まず大判なるロース肉。脂のノリが控えめで赤身中心。一瞬モモかと思ったが背中の部分かと勝手に妄想してります。大判で全体的に淡泊で滋味を味わうタイプ。他の味に支配されないように、この一枚を丁寧に味わいました。やや薄めだけと大判だから折りたたむと結構なる歯応え。肉身本来の味と出汁に浸った旨さが絞りだされるようです。
また片方は馴染みの肩ロース。赤身と脂身のバランスよく、柔らかめな仕上がりです。分集めにカットされているので、ソフトな食感あり。噛めば噛むほど、さっぱりねな脂のコクと赤身の本来旨味が一体化!。こちらも出汁を吸い込んでいるので、その旨味も合わさっていくらでも食えそうです。
<ワンタン> 皮の旨さ!ぎゅっと引き締まり滑らかに抜ける食感がまた楽しい!
ワンタンの皮も自家製??。分厚めな皮であり、ぎゅぎゅっと締め付けられた仕上げです。尾ひれのような皮とは対極的。つるつる滑るところは共通するが、噛み締めて味わうようなワンタンです。これがまた旨い!。肉餡の記憶が飛んでしまうほど:笑。
肉餡はとてもシンプルな豚挽肉の塩コショウ味が薄いタイプ。スープと一緒に味わうと丁度良いかな。なので箸でつまんで食うより、掬い難くてもレンゲで食らうのが正しいです。ワンタンを金魚に見立てるなら、まず頭から食らいたい。挽肉の食感を楽しみ出汁との一体感を味わってから、尻尾にあたるハードな皮を味わう・・・。麺とは違ったグルテンを楽しめますよ。
<味玉にハズレなし!> 薄出汁深く浸透するマチュアな味わい!ネットリした食感!
これはお手本のような味玉!。仕上がりはややハードなイメージ。白身はぷるっと感をやや残す程度で、卵黄はトロミを越えてネットリとした状態。緩い芋羊羹のようなスカスカ部分がややのこり、ハードなジュレのような中心部が深いオレンジ色になって妖艶に光ってます。表情は薄い褐色。卵黄を味わうと出汁が深く浸透して、熟したような甘味が濃ゆい!。薄出汁がかなり深く浸透したようで・・・実に旨さが深いのだった!嗚呼、やっぱり味玉にハズレはないね!。
総じまして「優しく深い味わいがむしろ迫力!鶏ガラさっぱりにして魚貝カオスな甘みの塩そば!」
・・・と言う感動!。円やかな味わいが好みなら、かなり感性にフィットすること間違いなし!。まだ開店フィーバーとメニューの絞り込みが続くと思いますが、落ち着いたころの限定などすごく楽しみ。JR船橋駅からも歩けない距離じゃないのが今回分かったし、はやく再訪問して今度は醤油をいただきたいと模索中です。遠くてもわざわざ食いに行く価値あり!。旨し!そんな興奮さめやらぬ状態のままですが・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!