話題の和風テクニシャンの店にまた来てしまった!
麺処 しろくろ (東京・八幡山) 節そば + 純米酒 初孫 + 合鴨の低温調理 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> 純米酒 初孫:純米らしい甘味にキレの強さも!淡麗純米旨し!
- <合鴨の低温調理> 優しい野趣感ある旨味!ぎょぇ〜冷酒にめちゃ合うやん!合いすぎて興奮!
- <全体> まるでコース料理!それぞれやり尽くされた計算というより「おもてなし」感満載!
- <スープ> 嗚呼・・・まさに節の旨味の競演!節だけで渾然一体感の高まり感じて興奮物!
- <味変①> 揚げ玉ねぎ:馴染みある香ばしさと甘味をアピール!一気にコク深く!
- <味変②> 焦がしねぎ油:一気に透明感あるようなコクが広がる!焦がしネギでさらに香味アップ!
- <麺> 三河屋製麺:汁を吸いきってから本当に麺の旨さが広がるのか??
- <チャーシュー> 贅沢にも上質な3種の肉!低温調理の豚と鶏!煮豚を仕上げで炙る旨味!
- 総じまして「あえて言うなら一流の味!これ一杯で旅するような味展開とストーリー!まさに唸る一杯!」
1月の限定は前回実食済みでこれも感動物だったんだが、新規レギュラー追加の「節そば」が未食なため、これを狙ってやって参りました。これで一応麺メニュー制覇なのですが、実は「煮干醤油」のブレンドを少し変化させてるとか・・・。まだまだ飽きさせてはくれないようです。
<酒> 純米酒 初孫:純米らしい甘味にキレの強さも!淡麗純米旨し!
最近、日本酒が追加されたことも大きなモチベーションです。どちらかと言えば、店の趣向からするとビールより日本酒・冷酒の方が合うと思っていたところです。1種類ですが「初孫」と言う銘柄です。山形・酒田の蔵ですね。ビールとお冷用のステンレスカップがあるのですが、これ専用に猪口グラスもあり。イチビって冷酒をむしろステンレスカップに爆投してグビグビあおると言う手もありますが・・・そんな阿呆なことはやめときましょう。
おいおい・・・これかなり好みだよ!。純米酒って銘打たれても結構味に幅があるじゃないですか。大枠は甘味を感じさせますが、これは温度感も相まってキリリとしたシャープなキレがすごく分かりやすいじゃないですか!。へぇ〜・・・ちょっとカクヤスでチェックしてやろうかしらん!。自宅のレギュラー日本酒にしても良いほどに、いきなりお気に入り!。
<合鴨の低温調理> 優しい野趣感ある旨味!ぎょぇ〜冷酒にめちゃ合うやん!合いすぎて興奮!
なんでそこまで初孫に惚れたのか?それは「合鴨の低温調理」との相性も抜群だった訳です。ウヒョ〜!これは超合うぜ!。野趣ある合鴨とは言え、すごく馴染みやすく抵抗感ない肉なので、脂の旨味もマイルド。特製のタレもかかってこれもいい感じ。
そのタレの味と、合鴨の肉繊維の歯応え&舌触り。そして脂身コク深いところを渾然一体と味わった後で、少し初孫を口へと流し込む。すると脂を洗い流すとともに、タレの風味とマッチして、素晴らしい旨味余韻を残すのです。マジかよマジかよ!。もうここに来ればこのコンビネーションは必須となってしまいそうで怖い・・・。
<全体> まるでコース料理!それぞれやり尽くされた計算というより「おもてなし」感満載!
そんな訳で本体の配膳の前に、すっかり意識的には興奮仕切っており、既に充実感すら漂っておりますが、それで許してくれる店ではないのです。丁重で恭しく配膳を受けたのがこの麺顔です。セット料理のようですが、これで一杯の麺顔です。
おおお!質素な素そば?かけそば?の風貌にして質感の高さは何ぞ!。脇で備えるトッピングと味変化薬味が助さん格さんのように力強くて逞しい存在感。別皿の肉達だって、本日序盤にいただいた合鴨に引けを取らないほどの、上質な迫力で溢れております。薬味は、揚げと焦がしと浸しを感じるもので、これがまた楽しみでならない。順番に溶かし入れて、好みで変化を楽しんで欲しい・・・そんなようなことも説明で受けて、ワクワク感が止まらないのです。
<スープ> 嗚呼・・・まさに節の旨味の競演!節だけで渾然一体感の高まり感じて興奮物!
嗚呼・・・素のスープが旨い。ひとくち啜って、もうこれで完成系で何もしたくないと思えるほど。表題通り「節」の旨味だけがさっぱりしながらも複雑で濃密です。節の旨いところだけを蒸留して溶かし入れたと思うほどで、特に日本人なら胸を打つはず。
蘊蓄書きによると、鰹節・鮪節・宗田鰹節・鯖節・ムロアジ節・さんま節などを織り込ませているとか。確かに鰹節だけじゃないなとは思うけど、鮪節は個性が強いし、さんま節だってそれなりだよ。うどん好きなら鯖節は馴染みあると思うけど、どれも複雑に混じり合っていいとこ取りして混じり合うのか。とにかく節の旨味というのを、これだけまざまざと見せつけられたのは初めてで、一気に虜になってしまったオレです。塩気も節の香も味わいも全てが一体化した旨味が素晴らしくてならない!。
<味変①> 揚げ玉ねぎ:馴染みある香ばしさと甘味をアピール!一気にコク深く!
既に満足してたんだが・・・せっかくあるから味変薬味を投入!。食べ物は何でも残すなと教育を受けてきた世代だからね。まずは揚げ玉ねぎ。これは塩ラーメン系ではよくある手口で、旨いに決まってる味わい。熱々のスープだったから余計で、玉ねぎの甘味と揚げた香ばしさが実に分かりやすい旨さ!。若い人には特に受け入れやすい旨さも加わります。
<味変②> 焦がしねぎ油:一気に透明感あるようなコクが広がる!焦がしネギでさらに香味アップ!
変化は止まらない。次は焦がしねぎ油。これも分かりやすい旨さで、濃厚豚骨に入れてもしっかりと味変化をアピールさせる、とても強い薬味のはずです。ま、そのイメージ通りでありましたが、オイリー感が見た目ほどでもなく、割とすっきりとしていたところが印象的。一気に節系の旨味をマスキングするとまで、支配的でもありません。むしろ揚げ玉ねぎと結びついて甘味を増すという働きがいいかも。
<麺> 三河屋製麺:汁を吸いきってから本当に麺の旨さが広がるのか??
そんな味変化を楽しみながら、合間合間で麺を啜り食うのですが、やっぱりこの一杯は汁と麺の一体感がアピールポイントかもと!。冒頭では節の香りと味が浸透した麺がいい感じ。出汁が浸透した炭水化物?グルテンの甘味も節の旨味とマッチして、別の甘味を引き出すような味風景がたまらん!。
また薬味が混じるたびに、それが張り付いたり、エキスが表面にまとったりして、啜りと味わいの変化も面白い!。麺同士が絡みやすくて汁の持ち上げも良いから、汁の変化には敏感ですし、クチクチと奥歯で潰す時の旨さは、節の塩気とも油の甘味ともつかず。汁以上にカオスな旨味を楽しめるはずです。
<チャーシュー> 贅沢にも上質な3種の肉!低温調理の豚と鶏!煮豚を仕上げで炙る旨味!
毎度、この店のレビューで触れていますが、肉の扱いがすごく丁寧。寿司屋のネタケースに似た入れ物で保管され、大切に扱われています。注文に応じて必要分だけ切り分けるスタイルですが、その包丁捌きも寿司屋のそれを見ている感覚。
3種あります。まずは豚で、肩ロースの低温調理と、バラ肉の煮豚タイプ。バラ肉には軽く炙りが入って香ばしい上に、浸透した出汁の旨味と脂のコクが素晴らしい。合鴨同様に冷酒で洗い流すと実に旨い余韻を残します。肩ロースの低温調理もまた格別。そのまま口に運ぶのもよろしかろうですが、軽くスープを吸わせてから、半レア肉を口に入れると肉本来の旨味も豊潤に溶け出して旨いのです。
鶏胸肉もまたあっさりとした滋味が旨いね!。これは汁を十分に吸い込ませてから食いましたが、歯応えの柔らかさ以上に、ソフトな口当たりもいい感じ。合鴨が売り切れた時は、こいつで冷酒を合わせても美味かろうです。
総じまして「あえて言うなら一流の味!これ一杯で旅するような味展開とストーリー!まさに唸る一杯!」
・・・と言う大感動もの。食ったとの余韻も素晴らしく、コース料理を食ったようなどこまでも印象に残る様々な味風景でございました。「汐」「煮干醤油」「節」とこれでレギュラー麺を食ってまいりましたが・・・どれも甲乙付け難く、どれも看板メニュー。和の素材感がすごく楽しめますので、食ってとっても勉強にもなりましょう。落ち着いた大人世代の方には激しくオススメ!。カップルでも利用すると十分に楽しめると思われます。嗚呼・・・まだ旨さの感動が収まりつかん。そんな興奮を感じながら、・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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