ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4350】 麺処 しろくろ (東京・八幡山) 鴨の塩そば + 純米酒 魔切 初孫 + サッポロ黒ラベル生 〜まさにたっぷりと秋の風雅を伝える塩鴨そば!うなる旨さで900円!まさにハイパフォーマンス!

個人的には今年度新人大賞と感じるお店!
 


麺処 しろくろ (東京・八幡山) 鴨の塩そば + 純米酒 魔切 初孫 + サッポロ黒ラベル生 〜ラーメン食べて詠います


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 2020-2021 TRY大賞発表!。今年はコロナ禍と言う大逆境がありつつも、稀に見る良店の激戦と言う感じがして、実はワクワクして待ち構えておりました。京王線沿線が特に熱く、想定通りの店がランクインしておりましたが・・・、実は、個人的には「麺処 しろくろ」を本命と感じておりました。その一点だけが少し心に引っかかりますが、全体的には審査員のチョイスには納得しておりまして・・・しろくろさんには、個人的な大賞を贈りたい気持ちでいっぱい!。久しぶりに訪問してみました。
 
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 ところで最近のこの店の人気ぶりはすごい。開店30分前では一巡目を逃すと言う様相。実は5回ほど訪問して早仕舞いで食えないでおりまして、ようやくありつけた次第です。入店すると、おや!スタフさん1名追加したのね!。そりゃいいことだ!。恐るべきワンオペの完成度を誇る店ですが、人が増えたことは喜ばしい!。修行の場としても最適ですよ。
 
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 今回は久しぶりに訪問したのもあって、迷わず限定麺を選ばせてもらいましょう!「鴨の塩そば」一択!。そして当然、酒を合わせるのでありました。
 

 

 
 
 
<酒①> サッポロビール黒ラベル生!小春日和の暖かさには黒生が格別に旨い!ライトな苦味に甘みすら覚える甘口!

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 行列中、小春日和の陽射しが暑くて暑くて・・・もう耐えられず、ビールからいってしまいましょう!。スーパードライと黒ラベルが選べるシステム。なんとなく黒ラベル。アサヒは自宅で山ほど飲めるから(笑)。しかし、季節外れに汗をかいたものですから、黒ラベルがグイグイと進んでしまって・・・左右の客は少し引いてたかも(汗)。
 

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 一般的なレギュラービールの中で、個人的には苦味の中に甘みを感じるブランド・・・それが黒ラベル。冬にこたつに入りながら味わう感覚でも合いますね。飲み口はライトなのですが、しっかり苦味もあり、あとくちに少し甘みを感じるのは私だけでしょうか?。汗をかいたあとなら尚更かと・・・妙に旨かった!。
 

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<酒②> 生酛 純米本辛口 魔切 初孫!確かに辛口!しかも切れ味の中に旨味が滲む純米酒!

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 へへへ・・・この店に来たなら日本酒「初孫」は欠かせませんぜ。本当は2本のむつもりでおりましたが、黒ラベル飲んでしまったから1本に落ち着けておきましょう。勝手知ったるセルフ式ですから、冷蔵庫から出してグビグビといただく。
 

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 うっ!旨ぇえ・・・と手が震えます。辛口純米酒の誉れとはこのこと。キリリとシャープに切れ込む味わいが、まるで水の如く飲めてしまう。後からじわじわと湧き起こる旨味もいいね。純米酒らしい図太いバディーを感じつつ、滑らかな甘味が舌に残る。この瞬間につまみをアテるのが最高の味わい方です。
 
 

 

 
 
<アテ> 合鴨の低温調理!赤身の野趣な風合い!そして脂がクリーミーに口の中に溶けて酒と相性抜群!

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 ホゥッホゥッホゥッォ〜・・・アテは「合鴨の低温調理」。完璧なチョイス。鶏の場合、ロースと言えば肩ではなく胸肉のこと。赤身と脂身のコントラストが絶妙にそそります。
 

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 まず赤身は野趣を感じる味わい。鶏と決定的に違うのは赤い色合いに滲む、肉の野趣なる風合い。いい意味でざらつきを感じるような繊維質を噛みちぎり噛み潰すと、鴨独特の濃密さを感じる風味がいい。これが実に酒に合うのね。
 

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 脂身も絶品!。まるでハードに煮凝ったような脂身だが、舌の熱でゆっくりと溶け出すと脂の甘さが炸裂!。赤身の野趣な風合いと混じり合って、秋ならではのちょっとしたジビエ感も楽しめます。初孫と最高に合うのだ!。
 

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<全体> シンプル&ゴージャスな佇まい!淡麗な塩かけそば+季節を彩る肉達の饗宴!

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 近年になって少し広まりを感じる、麺と具材のセパレートスタイル。汁そばも具材も両方自信がないとできないよね。そんな麺顔で新しいスタフさんから配膳を受けたのがこの麺顔です!。
 

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 おおお!まるで特製盛りのようなゴージャス感じゃないか!。塩そばはかけそばスタイルですが、質素な感覚はなくてプレーンな旨さを如実に表す。そして具材皿のほうは、飾り付けがいちいち丁寧な一方で、ボリューム感も損なうことなし。味変化用の山椒オイルも付いてて、ゴージャス感満載!。これで900円と言うのは値ごろ感ありなのでは?。人によっては、具材だけ酒のつまみにしてもいいし、塩かけそばは〆で食ってもいい感覚!。
 

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<スープ> 魚介ベースの穏やかな出汁にしっかり溶ける鴨エキス!塩出汁のシンプルさで余計に鴨旨味が映える!

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 やっぱ旨いね!ひとことで言えば「淡麗鴨出汁」と言う感覚!。別に鴨が薄いのではなく、鴨は豊潤だけど引き際が良いと言うイメージでしょうか。こちらはベースがアニマルオフの感覚で、そこに鴨の野趣味を足し込んだと言う味風景に思えました。「鴨そば」でもあり「塩そば」でもある。そんなフィーリング。
 

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 塩そば感の抜かりない淡麗な出汁感がフォーマットとなっているため、鴨風味と味わいがとても生き生きと際立つと申し上げたい!。塩出汁のシンプルさで余計に鴨旨味が映える!。もはや足し算の旨さなのか、引き算の旨さなのかすらも分からない。もうこれだけで完成度が高いですな。
 

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 鴨肉のせずとも鴨そばの風格を感じさせますし、具材はもはや脚色と感じるほど。この残り汁で白飯をさらさらっと食いたい気分にもさせます。お隣客は、後からご飯類を追加注文してたようだが、すごくその気持ち分かるわぁ〜。激しくオススメかも。
 
 

 

 
 
<麺> 微妙なカタ茹の如く素地の風合いを感じる味わい!かけそばとしても十分成立する完成度!ゆっくりと汁が浸透し小麦粉の甘みすら覚える旨味!

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 シンプルなかけそばスタイルだから、麺もダイレクトに旨さを感じます。気のせいに違いないが、これまでより麺の風味と直に対峙できた気分で、微妙なカタ茹の如く素地の風合いを感じる味わいです。前歯で千切ると湿ったクツクツ感が楽しめる上に、ふわっと甘味すら感じる後味。
 

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 時が経過するほどに、ゆっくりと汁が浸透し一層に小麦粉の甘みを覚える旨味!もはや、かけそばとしても十分成立する完成度です。思わず一気にすすり食いきるところです。ズボボボボボーーーーーと音を立ててすすり上げる吸引力がいつもより増している気がする(苦笑)。どうして麺の大盛りにしなかったのかと、激しく自分を叱咤。
 

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<味変> 和山椒オイル!意外とハード!清涼感の中に確かな旨さを感じる味風景!まさに秋の風雅!

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 和山椒のラーメンも近年は東京では増えてきましたね。はしりは「柴崎亭」。タイプとしては、実からエキスを抽出するタイプと、和食の流儀で葉から溶かしこむタイプとあるようで、今回は前者のイメージ。意外とハードだから入れすぎ注意と、ご店主から言葉添えが嬉しい気遣い。
 

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 確かに入れすぎると、鴨の風合いが飛ぶかも。しかし鴨の旨味と山椒の風味が合うのだから仕方ない。脂の旨味にすっきりとした清涼感を与えるのが山椒!。ジリジリとした渋さが出ない程度で垂らし込むのがよろしいと存じます。嗚呼・・・まさに秋の風雅!。
 

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<鴨肉> 緩く熱が入ると一層と野趣感と脂の旨味がアップ!まるで肉が喜びを感じるよう!

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 胸肉の端に近い部位。赤身の色合いが少し濃ゆい。少しスープに沈めて味と熱を足し込んでみますと、これまた旨い!。常温でおつまみで食べたのも旨いが、少し熱が入るだけで脂の旨味がしっかりと、口の中に行き渡るようです。また、赤身の旨味も出汁を吸い込んだせいかすっきりと感じられるので、これまたオススメの食し方。まるで肉が喜びを感じるよう!
 

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<豚肩ロース> 薄味だけど肉味しっかり伝える仕上がり!イクラと柚子皮のミスマッチ感が旨さのカオス高める!

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 今回はすっかり具材の主役を奪われた感じの豚肩ロース肉ですが、これもて抜かりなし。実にソフティーできめ細かい肉繊維に、バランスよく脂が差している。薄味上等でそのまま食らうと、滑らかにも感じる肉質・・・上品な旨さです。
 

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 ここにイクラと柚子が乗ってる。せっかくだから崩さずに汁に沈めてから口に運びますが、これが堪らないほどにミスマッチな旨さ!。イクラの生系魚介の旨味と、柚子の引き締まった滋味っぽい清涼感が、明るい肉味にコラボする旨さ!。これはこれで酒を進ませる味わいで、残りのビールを一気に空にしてしまいました。
 
 

 

 
 
<鶏胸肉> 鴨肉の脇で淡白な旨さを伝える名バイプレイヤー!塩出汁を吸い込み滋味を伝える!

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 一番影の役割になった鶏胸肉ですが、これはこれで汁の旨さを一番吸い込む肉。旨さを堪能。鶏肉本来の淡白な滋味に、塩ダレと鴨風合いが足されてこれまた旨し!。酒を欲するところだが、飲み干してしまって残念。実に隅々まで手抜かりなしの旨さと確信した次第。
 
 

 

 
 
総じまして「まさにたっぷりと秋の風雅を伝える塩鴨そば!うなる旨さで900円!まさにハイパフォーマンス!」

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 ・・・と言う感動!。まるでコース料理をいただいた気分と充実感でございます。旨いと言うより美味しいと言う方が合ってるかと。ラーメンとして囚われず、秋のグルメ活動として激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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