【今週のラーメン３９４８】川の先の上（横浜・上大岡）らーめん味噌大盛＋生ビール　〜旨味のカオスさ溢れる傑作味噌麺！この冬必食！絶対食っとけの絶品ラーメン

噂のTRY大賞受賞店で味噌を食ってきたよ

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　今年もTRY大賞が発表されましたが、「川の先の上」が圧巻でしたね。もうかなり前から訪問したくてうずうずしていたのですが、漸くこのタイミングで突撃してまいりました。

第20回業界最高権威 TRYラーメン大賞 2019-2020 (1週間MOOK)

作者: 講談社
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2019/10/17
メディア: ムック
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　それにしても・・・本当に「川の先の上」だった。上大岡駅から短いアーケードを抜けると小さい川があり、渡って少し先にいった交差点にある建物の２階にあったのだった。てっきり司馬遼太郎の「坂の上の雲」みたいな大志があるものと考えていたのだが・・・いやいや、ラーメンに向かう気持ちは青雲って感じなのでしょう。

　一つだけお伝えしておきたいのは２階に上る入口には看板を見つけにくい。ラーメン丼のモチーフだけだからお間違いなく。私ちょっとウロウロと探してしまいました。

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　それにしても急に寒くなったよね！。しかも雨が強いし冷たいんでやんの！。それでも仕事終わりだから冷たいビールは欠かせない！。しかしやっぱり身体が温まるイメージを求めて・・・今回は久しぶりに味噌を食ってみました。当然、旨いの保証済ですから大盛でね！

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＜酒＞生ビール：炙りの肉切れ端で一気にグビグビ頂く開放感！

　最近はラーメンよりも一週間の疲れを癒す酒の方が活動的にはメイン。サワー類から日本酒に至るまでアルコールラインナップは揃ってますがやっぱり生ビールから！。ジョッキが個性的で小ぶりで可愛いが・・・旨いじゃねーか！。ひょっとしてハートランド！？。最近老眼が進んだから分からんかったが、よーくジョッキを見れば刻印されてるのが微かに分かったよ。やはり好きな味はピンとくるね・・・旨し。

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　そしてアテも提供してくれますが、これがほんの少しの肉切れ端で、正直言って最初は何じゃこの肩透かし感はと思ってた。しかし、クチに含むとその小さな切れ端から、ぶわーっと香りが膨らみ、ジュワーっと旨味が滲みだす！。評価のV字回復！。もっとくれー・・・金なら出す！。

＜全体＞深く赤みを感じるシルキーな味噌感！麺顔覆う上品な肉迫力！

　そんな感じでビールと肉切れ端の旨さで、一人カウンターで静かにのたうち回っていたときに、粛々と中華鍋を振るう音が響く。オレの一杯を作ってるのを見ながら酒を味わい待つ時間って・・・最高。腹が減ったが時間がこのまま止まってもいいと思ったところで、配膳はいよいよやってきます。それはこんな麺顔です。

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　おおお！これは意外と肉アピールが強い！？しかも肉なのにワイルドさより上品さが前に出て上質感がありあり！。これを丁寧に脇にやると少し赤みがかった濃厚味噌が広がるが、そのきめ細かさが印象的！。実にコンテンポラリーな世界観で、味噌の素朴さをあまり感じさせないという展開が面白いかも。小ぶりなメンマがフツーに旨そうで、妙に日本酒も恋しくさせる風貌ですよ。

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＜スープ＞薬味感が正にカオス！凛とした塩気に不思議な清涼感！コク深く密度感あれど重くない！

　クチに含んだ瞬間、それ以前に見た目の赤みから麦味噌じゃないよね。塩気と長期熟成の香りの高さを期待しますがその通りの重厚感あり！。いろんな味噌がブレンドされてると思うが塩気の尖りは少なく、焼き味噌的な香ばしい風合いよりは、ナチュラルな受け止めです。そして香味油がかかっているから旨味もマイルド。個人的には冒頭から生姜感がとても薄くじんわりと感じたが、あまりその自信がなかった・・・。チャーシューの上に少しかかっているタレの一部は、生姜の欠片だと思うのだが。

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　野菜を炒めた甘味があるのか、塩気がマイルド。一方で動物感が重くのしかかることもなく、味噌の風味と薬味の旨味がカオスとなって舌に！麺に！と絡みつくのがいいね。白菜のしなった感じは、甘味を吐き出しているのを想像させ、微妙に表層にただよう脂は、ラードのような重さもない。しかも味噌を始めとする成分の粒子がとてもきめ細かいのが良く、スープ自体をシルキーと感じさせるほど上品な味噌スープなのです。

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　味噌の深みと不思議な清涼感。それがカオスとなって複雑化し、惑わすほどに旨く感じる。その清涼感は生姜と思っていたんだが、いまいち言い切れないのは実は訳がありました。後で家路につく途中で先人たちのレビューを見て膝を打ちましたよ（後述）！

＜麺＞自家製麺：ややオーバルイメージな切り口イメージのスリムな平型！漆喰の滑らかさで味噌を纏う美しさ！

　実はパスタやラーメンに限らず麺類では、スリムでオーバルな切り口の平打ち麺が大好き。表層がツルツルしてて汁が抜けやすいイメージがある一方で、濃厚な味の汁やソースに合わせる。するとその抜ける部分がちょうどバランスよく絡み合うと思います。平型麺の良いのは麺の風味と味わいを強く感じさせるところ。細麺の良いのはスルスルチュルチュルと啜りとスベリが良く快感を誘うところ。その両方を叶えるようで、オーバルイメージの「スリム平型麺」は、味噌ラーメンには相性が良いと思います。

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　箸で静かにリフトすると、まるで染まったように薄くスープが貼りつく。前歯を当てて千切るとプツプツと淡い歯応えを感じさせて気持ちよく千切れます。麺の風合い味噌の味に染まって鼻孔を抜ける。奥歯で潰すときが快感で、味噌と炭水化物の糖分と旨味をを一気に感じる瞬間です。もちろん生姜などの薬味の役割もここで全体結合。

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　そしていよいよ終盤。汁に絡みまくった麺と白菜・・・そしてカオスな具材を絡めて一気に食い進めてゆきます。ああ実にいい一杯であったと感想混じりな時間帯ですが、ここで不思議な旨味の感触。後で知ったが旨いはずだよ・・・ここに餃子が混じっていたのだから。

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＜具材＞白菜と共に崩し炒めた餃子！餡が溢れて・・・具になり薬味になり

　味噌ラーメンはやはり中華鍋で炒めながら作るのが旨いんだが、そこに野菜や肉等が炒められて味噌とベーススープが鍋に投入されての一体感がすばらしいよね。白菜もこのように投入されて旨さ爆発です。そしてなんとここに「餃子」が投入されておったのだった！。いやぁ～ワンタンの短い切れ端のようでもあり、挽肉っぽい固まりがあったりで不思議だったんだが、確かに言われてみればそれは餃子だよ。中華鍋で餃子を炒めながら崩していたようで（もしくは崩してから炒めた？）、これが旨さのカオスの原点でありました。

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　餃子が崩れて、餡が飛び出してスープに溶ければ、それは立派な薬味になる。含まれた挽肉とネギとニンニクなどの旨みがスープに溶ける。どおりで生姜かニンニクか分からない微妙なふれあいだったようです。そして餃子餡が溶けださなくても、しっかりとした具材としても楽しめる。麺と絡めば尚更うまく食せると言うものだよ。まとめると「白菜と共に崩し炒めた餃子！餡が溢れて・・・具になり薬味になり」というイメージ・・・ホントやるね！。

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＜チャーシュー＞２種の極上肉！スモーク感じる絶品ロース！ナチュラル脂甘味の大判ばら肉！

　冒頭で目と意識を奪った上質なチャーシュー。豚肉のバラとロースが非常にきめ細かい旨さです。まずデカデカのロース肉が絶品！。質感がフレッシュ！なのにクチに入れた瞬間非常にスモーキーなのだ！。これはホテルで出しても良い！。しかも肉の繊維がどの方向で噛み千切ろうとも素直に切れる。そして香りが鼻孔を駆け抜け、後に残った旨味がジワジワと滲みるのです。味噌の濃厚さの中に浮かんでて、全然負けない受け止め！。素晴らしい！

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　一方のばら肉も上質でデカい。一瞬煮豚かと思ったが、脂の照りが炙り？ロースト？のような予感。しっとりとした肉質はどこかやっぱりフレッシュさが残っており、脂が色っぽくギラつくところがいいね。舌に置くと無意識に飲み込んでるオレです。本当は「特製」とか「肉増し」とか「おつまみ」として肉をもっと食うはずだったんだが、この時点ではどれもその設定がなし。早く実現してもらいたいっす！。

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総じまして「旨味のカオスさ溢れる傑作味噌麺！この冬必食！絶対食っとけの絶品ラーメン」

　・・・と言う感動！。いやぁ～・・・・これは絶対にこの冬食っとけですよ。実はこの日、限定で「味噌まぜそば」がありました。この味噌を食ったら異様にそれも食いたくなってきた！。味噌以外もどれも旨い店ですし、家族連れでも安心の店箱。Ｇ麺グループがあって上大岡住民とっても羨ましいと思うのはオレだけではないはず。ちょっと時間かかってもメニュー制覇したい店です。旨いから激しくおススメ！。そんな感謝に近い応援を送りつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。

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