平成のうちにカタをつけたい一杯!迫力の肉とホスピタリティを求めて!
東京に住んでて、これほど食っておきながら、まだまだ都内の探訪宿題が終わらない。今回のとんでもないロングスパンの大型連休に、一つでもクリアしたいのが「神名備」さん。スゲー頭のいい学校の生徒さん達が、クラブ活動から下校してるところに混じって、テクテクと西日暮里駅から歩いてやってきました。嗚呼、やっぱり案の定シャッター行列。連休中は空いてるかと思いきや、やはりラーメン好きは考えることが同じなのかもしれません。
なぜこれまで訪問を後回しにしてきたかって? それは価格設定の超強気なこと。千円の壁は優に超えておる上に、ちょっと拘りを追加すると、二千円超えますからね〜。もうこれは盆か正月な気分でしか訪問できないわけです。なのでせっかく来たのだから、ここでヘタレてはいかんと「チャーシュー麺(塩)」に煮玉子」を追加させてもらいました。
<いろいろ接客が感心するねー> フツーのことが素晴らしくー!
さてこちらの特徴は価格だけではありません。接客のホスピタリティ。ホール担当の女性の接客も興味があるところ!。なるほど〜〜〜噂通りでありますよ。まず開店して席の端から順番に詰め込もうとせず、どこでもお好きなお席にとのご案内。これちょっと、並んだ順番覚えてるのか気になる人いませんか?。オーダー受けを前後するとそわそわしてしまうオレでして、細かいこと気にしてしまう。しかしそんなの序の口で些細なことで、全く心配無用。瞬時の記憶力にも感服!
そしてお冷対応。丁寧な言葉がけと配置は言わずもがな、各々の水の減り方まで目が行き届いてる。少なくなると知らぬ間にそばにいて個別対応なのだ。注文受ける姿勢も膝ついてる?と思う低姿勢。温かいおしぼりもその時もらう〜。また、実際の配膳が近くなったら、先に空の取り皿を持って来られます。これはデフォルトでも具材が溢れるのを防ぐためみたいなんだが、まだまだ気を使うとこあるんだねー。全てこれらがマニュアル的な堅苦しさないナチュラル対応。職人技l
<全体&スープ> 豚エキスが芳醇なれど薬膳思わせる複雑旨さ!飲み干して罪悪感なし!
ここまでかなり接客で満足。感心に浸ってたんだが、私の場合は更に少し言葉添えがある。・・・「チャーシュー麺は、早くスープが冷めてしまい、後で塩気が強く感じられると思われますが、よろしいでしょうか?。」とのこと。おおお、そんな直近のオレの未来のことまで見えているのか!。まさにエピタフ!。常人を超えたサービスの秘密を確信しつつ、受け取った一杯はこんな感じでした。
なにににぃぃぃーーー!噂以上、予習以上の肉迫力!これはマジで天地返しすらままならぬバランス感覚で肉が山盛りに盛り付けられてる。断崖絶壁の孤島のような気高さか!。中にはもやしがあり、重さを緩和しておりスープは濁り系なものの、多少ライトでコラーゲン的には低め。ヘビー級一辺倒でない調和のとれた感覚で、一見ワイルドだが丼のなかはエコシステムって感じです。
まず肉にガッつきたい気持ちを抑えて、最初にやることは、溢れそうな肉の一部を取り皿に移し替えること。レンゲさえ入らないからね。そしてようやくスープを味わうが、思った以上に優しい塩気の輪郭。またもっとオイリーと思ってたがゴクゴク飲み干したい感覚になってしまう。ただ色んな味わいがして、動物系と言い切っていいのかも分からなくなる。とにかく複雑な旨さ。
とは言っても、豚骨豚肉の煮出しは感じます。アク抜き完璧で余計に骨髄溶かしてないようなスッキリ感。口の周りがベトつかない。でも魚介系や乾物も溶けているような旨味が深く、因数分解が出来ない。それに豚だけでなく鶏コクも滲んだようなまったり感もあるかのような複雑さ。なので全体的には塩気よりも素材旨味の方が印象強いかな。個人的には塩っぱくなく、マイルドなエッチングでありました。
また、ポイントは八角。八角が少し溶けているようなイメージ。これがあると言うことで、かなり全体的には薬膳的なスープ感に支配されているような気がします。だから過度な塩気が抑えられているとも言え、脂質摂ってる罪悪感が軽減されるような思い。食って精算するときに見えたんだが、クコの実やら健康に良さそうな調味料がありました。なるほどー、これは無化調以上の気配りって感じます。汁飲み干して正解。
<麺> やや肉厚な細麺!軽くうねった素朴さ!重く感じさせずスパスパ食わせる馴染み易さ!
食う前から迫力の肉と、複雑な旨味と薬膳系機能を含む出汁という・・・超個性の強さを受け止める麺。なかなかハードルが上がってしまいますが・・・・うん!それらとうまく合わせた感じがします。つけ麺とか濃厚系な汁系で馴染み深さを覚える、中加水で肉厚な細麺。汁系では中太一歩手前な感じで、つけ麺では細麺イメージなフォルムです。縮れはないんだが、多少の捩れとボコボコ感があり。それだけに素朴感が全体に漂い、肉のワイルドさと妙に合います。
一見もちもちしていそうですが、密度感がやや低めで弾力的とは言い切れぬ質感。密度感も低めでどちらかというとスパスパと前歯でリズミカルに切れ込むのが楽しいタイプ。何となくチャンポン麺にも通じるところはあるんだが、小麦風味はこちらの方が強めって感じられます。汁を吸い込み易いかなと思ったんですが、脂も吸い込んだようにニュルッとしますので、見栄えよりはライトに啜って食える感じ。奥歯では一撃でクチリと潰れて、汁の脂質の旨味と、麺の糖化した旨味がぶつかった一体感がまさにうまい。
また薬味のネギと混じったもやしがいい仕事をしており、この多少ボコった麺と直径サイズが合うのか・・・妙に絡みまくります。クタッとした感覚も低く、スパスパシャキシャキとこれらが合わさった歯ごたえがまた面白い!。トッピングの追加で、もやしってのもありかもしれませんが、すごくこれ以上高くなったりするカモだな・・・・悩ましい。
<チャーシュー> 食っても食っても減らない気分!仄かな八角風味が染みて自重で崩れる柔らかさ!
一枚で、小型スマホ並みのインチ数と厚さ。一枚一枚が確実に iPhone SE かそれ以上の体積があり、それがトランプでいうブリッチを作るように肉の角と角を合わせて立たせている・・・そんな気さえする盛り付け。それが360度ぐるりと合わさってて、誠にインスタ映えする画角を捉えることが可能。多分、ここでラーメン食ってスマホで写真撮らない人ほぼゼロなんじゃないかと思います。
さて肉。豚と言えば二郎系のコテコテ脂身コラーゲンが醤油で煮られたようなオイリー仕上がり。ワイルドな肉ならこれを連想するが、それとは真逆。どちらかと言うと、程よく脂が残っているものの、全体的にはスカっとした脂の抜けがあって、そこがまた汁を新たに吸い込んで旨いと思える出来具合。個人的には、東池系大勝軒で見かける肉に近いかと。アップして見ますと、赤身と脂身が入り混じり赤身の隙間に脂が再浸透して固まったよな質感。また別の肉は表面の肉繊維が割れたように隙間が細かく出来て、そこに汁を入れ込んでまさしくスポンジ化したものもあります。
確かに冒頭で説明してくれたように、これだけ肉があると麺と汁の熱を奪ってしまうというものだよ。冷たいんじゃなくて、汁ほど熱々な肉は期待できないものだから、どうしても温度差と体積の差があって肉に熱を奪われてしまう。しかしスープとは逆の立場だと、汁吸ってまた生き返る以上の旨さをゲットした感じで味変化したかのような旨さを獲得です。
見た目ワイルドだから、多少の歯ごたえあると思ってたんだが、全然柔らかい。この分厚さとこのサイズで成立するんかいと思うほどで、箸で少しリフトしただけでも「完全に持ち上げたら割れそう!」と思えますもん。繊維の割れ目に箸を入れて、その手の少しの力で容易に割れます。これは最後まで気をぬくことなくしっかりと味わい尽くしました。何と麺をはじめとする固形物を差し置いて、丼に一番最後に残ったのは肉だった。食ってる最中、並行して肉食ったつもりだが・・・。肉好きなら一回食っておいて損はないと思う!。
<味玉ハズレなし!> 玉子本来の味キープで優しく染みる出汁!ほんのり甘みが好印象!
味玉は100円。しかし外税。トッピングと麺大盛り価格は、常識的な価格設定で、ここでは格安に感じてしまいます。さてこちらの煮玉子(味玉)、かなり白めな色合いですが、白身を箸で触ったり、前歯で噛んだ潰れ方からすると、とっても深く浸透した出汁で、フルフルとしている感覚がいいです。かなり浸透している割には熟成したような甘みの強さがなく、割とすんなりとしているのが印象的。フレッシュさが残っているし、また玉子本来の風味も色濃く感じられます。卵黄は緩めなタイプで、慌てて食うと弾けるかも。ゆっくり味わいましょう。季節の炊き込みご飯とも相性が良さそう。嗚呼、やっぱり今回もいつも通りに、味玉にハズレなし!。
総じまして「ド迫力なワイルド見映えに反して、優しさ極まる柔らかチャーシュー麺!肉好きなら一回食っとけ!」
・・・みたいな感覚。食った後、ほとんど肉しか印象に残らずかもしれませんが、体に負担かけない自然食重視の姿勢も強い。これはまた折りをみて醤油か、酢辣麺も食べてみたい!そしてまたあの接客の姿勢も体験したいし!。そんな感じでご馳走まさ。感謝の気持ちも込めて、とっとと最後に詠って、いつもの様に締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
スターアニス 原形 50g アメ横 大津屋 業務用 スターアニス ハーブティー ハーブ staranise はっかく ハッカク 八角 …
- 出版社/メーカー: ohtsuya
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る