実は看板メニュー?汁なし担々麺狙ってみました〜
- <全体&タレ> 成都式のパンチ力を備えながら・・・どこか感じる胡麻の甘みと香ばしさ光る麻辣ダレ
- <麺> ヌチヌチしたハードさを保ちつつスパスパと切れ込み易く、シビカラ刺激をがっしり受け止める風味感旨し!
- <具材> 挽肉は甘みを残す余裕感!刻み搾菜とナッツの風味が複雑に絡んで、麻辣ダレに溶ける
- <ライス割> サービス!温タマゴと選択可能!
- 総じまして「香ばしさと旨味をじっくり忍ばせる本格シビカラ感覚!晩酌後に別腹でも食える程よい刺激!」
春は新店舗開店がいろいろあって訪問するのに忙しい?。効率的に攻めようと前もって計画立てて、とある新店舗を訪問してみると・・・そこはなんとまだ改装工事中でした(泣)。それでいろいろと新たな訪問先を考えたんだが、「勝本」は例によって大行列で心が折れる。あれこれと渡り歩いて躊躇していたら、段々と九段下方面へと流れてしまいましたわ・・・・。そこで偶然近くを通ったのがこちら「二階堂」さん。実に久しぶりですっかり忘れてた!!。いい店をひょんなことから再訪問することになりました。
実はここ「冷やし中華」が美味い店。なので夏始まる前あたりは行こう行こうと考えてて・・・つい行きそびれてしまったこの数年なのでした。まだあるわけない冷やし中華を思い浮かべながら、メニューを眺めますと「汁なし担々麺」があるじゃないか。おいおい、それは知らなかったぞ。「汁なし担々麺」マニアとしては大きな失態。今更ながら、課題クリアをさせていただきましょう。
入店すると券売機表示には「担々つけそば」まであるぞ・・・実は担々麺が自信メニューなのだとこの時確信します。券売機の横には、担々麺の辛さ調整の説明書きがあって、それを参考にレベルを伝えよということらしい。「汁なし」と「担々麺」の間に「麻辣」という修飾が入る一品。「麻」は【強め】。「辣」は【辛め】とスタフさんにしっかり伝えて、一つだけ空いてた席に腰を落ち着けます。
<全体&タレ> 成都式のパンチ力を備えながら・・・どこか感じる胡麻の甘みと香ばしさ光る麻辣ダレ
この【強め】【辛め】の伝達がどうもスタフさんとかみ合わない。スタフさんは「ライスと温玉と選べますがどちらにされますか?」という最初の質問モードであるのに、オレは焦って「強め!辛め!」で頭がいっぱいで一点張り。全然質問を聞く意思がなかったから(爆)。寧ろ改めて「ライス割」をどうするかすっかり忘れていたことに気付かされて感謝だわ。今度はライスをしっかりとお伝えしました。
数分後、「お客さん、辛さと痺れのレベルはどうされますか?」と厨房のご店主からオレにチェックが入って、なんだいそこは情報飛んでたんかいな・・・と思いつつ、3回目の「辛め・強め」をお伝えし、出来上がって配膳されたのがこの麺顔一式です。
おおお!これまた表面のスパイス感が渇きを覚えるような見栄え・・・結構本格的なシビカラ系じゃござんせんか!?。熱気を通してすでに花椒のニュアンスが伝わる。端っこから麺の下をはべるようにタレが視認できますが、辣油の深さを彩る赤い色合いがすでに刺激的で生唾が滲みそうです。挽肉も水分が割と飛んでるようなフィーリングで横にはカリカリのナッツが細かく砕けている。水気を感じるのはトッピングの青菜だけ。食い始める前にコップの水を少し足しておきました。
混ぜる前に少しタレを味わうと、確かに辣油を強く感じるシャープさありなむけど、日本ではない醤のニュアンスが滲み酸味も少し感じたりするのがいいね。そして意外に汁気があるのも確認できました。そして一気に混ぜっ返す。しつこいほどに混ぜっかえす。表層に降りかかっているスパイスを全てそこに溜まっていたタレにからめ合わせるように・・・。ほぼ完成と思われるところで、ひと舐めしてみると、なるほど「シビカラ」の「強め辛め」がよく分かりました。
シビれは想像の通り花椒なんだが、むせ返るほどのパンチはない。舌と口の周りが少し麻痺する痺れ感が痛快です。味覚が一瞬バカになりますが、淡い酸味の他に「苦味」もあったような記憶。この苦味が実はポイントで、痺れ感覚と結びつき、味の複雑さをすごく感じさせてくれる・・・。苦味も旨味構成の一つと思える味です。そして本当にバカになったんじゃないか?と思える「甘み」も霞むよう。もう少し思い出すと「香ばしさの奥に感じた甘み」でしょうか。このタレの風貌に芝麻醤が入っているように見えないんだが、少し胡麻を意識する旨味を感じました。これがタレの懐深いところであり、ググッと旨さに引き込まれてしまう。
中盤以降は、もうあまり考えずに素直に味わいます。麺の風合いとともに水分も吐き出してくるので、タレは緩くなり始める。そこに青菜が絡んで貼り付き水分を加えるかと思えば、ナッツの香ばしさと歯応えで調整してくれる。酒のつまみや、お菓子のアイテムが、こんなにも料理に生きる例は他に思いつきません。素晴らしい!。
<麺> ヌチヌチしたハードさを保ちつつスパスパと切れ込み易く、シビカラ刺激をがっしり受け止める風味感旨し!
感心したのはタレだけじゃなく麺もそう。単に好みの問題ですが、汁なしなら成都系の方がそちらかと言えば好き。なので加水はやや低めであったほうがより安心するタイプ。なので、最初この麺を見て「太麺で平形」と思うと少し好みとは外れたなと思ってしまった。しかし実際は真逆で「実に好みで旨かった」。
微妙に麺の中心部が残った風合いが良かった!。ここでグルテンの風味がしっかりと感じ取れたし、そこからガッツリと絡むシビカラのタレ味わいが旨さの幅を広げます。薬味のネギだって、麺の風合いがあるから輪郭際立つようなもの。中心部が少し残る風合いが、ヌチヌチとした腰つきにもよく出ていると思うし、歯でちぎろうとするともっちりせずにスパスパと小気味よく切れるのも痛快。麺自体のぬめりも少ないことから、一度締めて温め直している??のかは不明。何れにせよ、シビカラ刺激をがっしり受け止める風味感旨し!
<具材> 挽肉は甘みを残す余裕感!刻み搾菜とナッツの風味が複雑に絡んで、麻辣ダレに溶ける
挽肉は当初やや乾き気味に思えたが、混ぜ合わせて食い始めると、ゆっくりと水分を吸収してゆくのか、妙にしっとりふわふわとした食感に変わるように思えます。濃密な旨みを感じたそれは、後半にはタレのシビカラをしっかり吸収するため、ちょっとしたシビカラ挽肉に変貌。
へへへ・・・・ここが狙い所。こうやって味を高めた挽肉は、最後の最後のライス割で楽しむのために取っておく。これは、ナッツも水菜も同じことだな。みな別々の個性があったはずなんだが、シビカラのタレですっかりと全体にまとまってる。ナッツも米粒よりも小さい程度だが、半分しっとりして飯の間に貼り付き易そうだ。刻み搾菜とナッツの風味が複雑に絡んで、麻辣ダレに溶けるのです。
<ライス割> サービス!温タマゴと選択可能!
温玉も捨てがたいがライスの勝ち。これだけは別腹で入ってゆく。もはや担々麺を食いにきたんじゃなく、ライス割をしに来たと言っても良いかもしれぬ。にくい事に・・・・残ったタレと、サービスされるライスの量はちょうどいい配分でいいバランス。どちらも過不足なく一体化したところを、レンゲで救ってゆっくり食い味わうのみ。この一週間で一番幸せな時を過ごす気分。
総じまして「香ばしさと旨味をじっくり忍ばせる本格シビカラ感覚!晩酌後に別腹でも食える程よい刺激!」
・・・と言う感想。基本的にここは何を食っても美味い店なんでしょうが、担々麺の出来が素晴らしいとは今回の大きな収穫。これはまた汁ありもつけそばも食わなければ!。ミイラ取りがミイラになった気分?。いや担々麺の沼にハマったような気分?。どっちでもいいや・・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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