ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3532】 noodle kitchen 六九麺 (東京・高円寺) 鶏薫る醤油六九麺 〜さらにヒートアップの高円寺ラーメン事情!新たな台風の目か!?

ファンキーな勢いとストイックな姿勢・・・高円寺にまたもや期待の新店舗
 最近、先輩と飲む機会があってちょっと驚いたことがあります。すごく尊敬に近い敬愛心を持っており、一時期職場が同じだった時から、ずっと懇意にさせてもらっていた方。もう50歳は優に超えているのだが、このたび会社をお辞めになるとのことだ。ちょっとショックが隠せず、打ち明けられた居酒屋で、大きな驚きの声を上げてしまった(汗)。ただ・・・先輩らしいなと同時に思ったんですよね。いつかこんな形でお辞めになるかと。非常に優秀な方で、仕事がどうのこうのと言うのではない。ただ、一度人生をリセットして、自分らしく生きたいのだと・・・・。もう眩しすぎて直視できませんでした。それなりに貯蓄も計画立ててたらしいし、そういうところもらしいと言えばらしい。やりたいことを、何度でもトライできる人っているんですな・・・。
 

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 そんなことを感じながら、とある日、中央線に揺られて思い出してました。空腹を抱えながら。新宿から中野へ向かう中央線のカーブに気持ち良く身をゆだねながら、どこで晩飯ラーメン食おうかなんて考えて。そしたら高円寺の新店舗を何となく思い出してしまいました。その店は、吉本芸人の方が、芸人を辞めたかどうかは知らんが、新たにラーメン店を開いて再出発したみたいな情報があります。サラリーマンの身としては、芸人さんとか、ラーメン屋さんとか、すごく羨ましい反面、その逞しさと自由な行動にすごく憧れに近い羨ましさを覚えるんだよなー。丁度、オレの先輩の生き方のように。そんな流れで頭をめぐらしてたら、もう行かねば気が済まなくなってきて、早速訪問しました。それが今回のお店、「noodle Kitchen 六九麺」さん。
 

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 開店前からFacebook等で情報チェックしてたから、なんとなくどんなラーメン出すか分かってました。今風らしい鶏系の清油ラーメン。神奈川淡麗系を何となく感じますが、最近ではそれとは少し違った淡麗仕上げが東京のあちこちに見受けられる。実は、そんなに慌てて訪問しなくても良いかなと、少し舐めてたかもしれません。しかし、開店フィーバーが一周したあたりから、ちょくちょくとラーメン系SNSではハイスコアを叩き出している。これは少し、褌を締め直す気分で食わねばなるまい。仕事持ち帰っているので酒は今回はなし。特製に当たる「鶏薫る醤油六九麺(All Star)」なる一杯に、この夜は没頭することとしました。
 

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鶏系の清湯と聞いてイメージする味とは、少し変わった風合い感じるのはオレだけか!?
 
 それにしても高円寺は、ラーメン事情が熱すぎる。ワンコインラーメンの宝庫だし、ネオ中華そば系も多い。FC系鎖系もそこそこあるし、何と言っても本部直営の「天下一品高円寺店」は、関東の天下一品ファンの間では聖地である。その近くに店構えするだけでもすごいのに・・・・、この店は、ラーメン店が密集する一角にわざわざ殴り込みかと思うような、出店ですよ。本当に逞しいね~。若い人の行動力はすばらしく眩しいです。そんなオヤジかジジイめいた気分で、カウンターでボーっとしたまっておった10分後。それは配膳されたのだった。こんな麺顔をしながら・・・。
 

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 おおお!本当に今風なネオ中華そば感がありありじゃな(微笑)。しかし、なぜか少し地味な色合いがあって、そこがむしろ落ち着くような感覚。最近の傾向としては珍しく、レアチャーシューは配せず、そして味玉の色の深さはむしろレトロを彷彿とさせるかも。盛り付けの立体感は、若いセンスを感じますし、全体調和がとれているようで、いろんなセンス的なカオスを感じます。
 

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 これが、結論を先に言えばうまし!!で、食べ始めから、最後の汁の一滴をすするまで、無我夢中で食いきったような気分だったから驚きました。採点するなら少し辛めにしときますが、ありそうでない風味感とだけは伝えたい。醤油味はとてもライトなれど、スープエキスに結びついて旨みへと昇華。塩気のようでもはや旨みと区別がつかない。
 
 
何と言っても鶏エキス感覚に触ればなるまい。店のロゴや、メニュー表題からして「鶏出汁」メインの味わいには違いない。確かに芳醇な鶏エキスは文句のつけようがなく、雑味や重みがまったくなくてするすると飲み干せる。神奈川系によく見られる、鶏油のバターに匹敵するほどの色気あるコクはない。むしろこれを嫌ったかのような、透明感を覚えます。ナチュラルな鶏コクが、さらに濾過されたかのような透明感。
 

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 しかし味は痩せてない。むしろ分厚く優しい・・・・。この優しさは崇高な豚清油にも匹敵するぞ!。頭にうかんでからずっとそれが引っかかってしまい、豚エキスもあるのかと気にやんでしまった(汗)。これだけ鶏全面に推しててそれはないだろうと思いつつ。ただ、屋号が「六九麺」・・・とあることから、「ロック麺」、「(軍鶏)ロック麺」という背景があるとしたら、少し合点がいくのだが。この優しい味わいの鶏コクが、少し他の店とは違うと感じてしまいました。
 

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 冷静に考え直すと、香味野菜・昆布・椎茸等の、旨みも投入されてるはずだし、そういった複合体の味わいなのでしょうね。ちなみに、私のそばでスープストックの仕込みをされてました。一度煮出した寸胴をそのまま、シンクに入れて流水で一気に冷やしている。ふたを開けながら確認されてましたが、見事にエキスの分離が寸胴の中で進んでいるのを私は見逃しませんでしたよ(爆)。
 
 

 

 
 
山椒油で味変させてみよう!
 
 店のPOPには、「塩には柚子胡椒」「醤油には山椒油」で味変化させることを推奨です。こういうことは、素直に従ったほうがよろしい。しかも「山椒油」とは、流行も少し感じるじゃないですか。ここ2~3年は、和山椒エキスをラーメン界でぱらぱら見かけましたし。山椒と言えば、ミル等で引きたくなるところを、オイルに山椒エキスを移すという知恵がすばらしいです。
 

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 ただ、やりすぎには注意しましょう。レンゲにスープをすくって軽く一円玉の直径程度垂らすと、それでもう十分です。鶏コクの明るい味わいに、乾物か何かしらの滋味。そして山椒の香りがたちこめると、味が一気に風雅めいてきます。和山椒の風味は、昔外国人の接待に使ったときに喜んでもらった記憶があって、今でも嬉しい風味なんですよねー。英語しゃべれんが、旨いのを紹介するだけで友情が深まる・・・。
 

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風味を淡く感じる部分と汁吸って芳醇な旨味への変化・・・ナチュラルに美味しい細麺
 
 これだけ毎日何年間もラーメン食い続けて、麺に目新しさを感じることはあまりないのだが、それでも汁とバランスがよく取れていたり、風味・歯ごたえに特徴があれば、すごく興奮します。今回もその類で、どこがどう?と問われると困るのだが、実に悪くないのだ!。
 

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 教科書のようなストレート細麺。やや角麺が膨れたような形状もある。だけど表層一枚は汁を薄く吸って滑らかだし、きめ細やかさがあってスルスルと滑り込んでゆきます。オレが一番得意とする、ズボボボボボ吸いには適した風合い(爆)。前歯で千切ると、クスクスとした反発の低い歯ごたえが響くきます。その一方で風合いがふわっと広がり、かん水の風合いの低さ、粉の豊かさを感じる。
 

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 後半になると、じわじわと水分率が上がってゆき、それと比例して味浸透も感じます。味わいの深い麺。鍋焼きうどんや、煮込みうどんはその極め付けだけど、細く引き締まった麺でも、その片鱗くらいはあるような、汁と粉の一体旨みがいいね。
 
 

 

 
 
二種チャーシュー!鶏よりも豚肩ロース肉のホロホロ旨さに魅了され尽くし〜!
 
 低温調理はすごく流布しましたねー。これもそれに代表されるような、鶏胸肉のタイプです。どこから歯を立てても気持ちよく千切れる柔らかさ。最近器具が進化して、ウォーターオーブンなんか考えると、煮てるのか焼いているのか、もう全く理解不能な感じもしてブロガー泣かせなんですが(瀧汗)。
 

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 しかし今回は豚肉が素晴らしかった!。肩ロース肉が、薄味で長時間煮込まれたような仕上がりで、全体的にホロホロ状態なのだ!。薄味が深く濃ゆく浸透しているので、あっさり味なのだが十分な味わいの深さで泣ける。それが分厚い上にデカいのが二枚。これは興奮したねーーーー。写真にカッコよく残そうと思ったけど、解けるし何やらで旨く残せなかったのが悔やまれる。これ一枚で、白飯丼1杯は確実に食える!。次回は週末に乗り込んで、こいつで酒をあてたい一心であります!。
 

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味玉にハズレなし!緩々な弾力にピッチリ浸透するカエシの風合い!風味深さは逸品!
 
 最近に見ない味玉の色合いの深さ!。この色合いだけ見ると濃い出汁が浸透深くて、引き締まったイメージですが、じつはふわふわで柔らかい。歯をたててみるとプチッと中身がはじけそうになるほど。白身の断面を見ると、漬込み液の時間差を感じますね。白身断面が明らかに白黒分かれていて、「濃いタレに短時間見きって漬け込んだ」のか、「薄味と濃い味で二段仕込み」なのか。普通に考えると前者なのだが、卵黄を味わうと混乱してしまいます。ゆるゆるの卵黄なのですが、出汁が確実に深く浸透。熟成タイプではなく、塩気で食わせる。その塩気の中になんとなく醤油味の片りん感じますし、これは実に面白い味玉だ!。個人的には、熱々の白飯に載せて、レンゲで潰してぐっちゃぐちゃにかき回して食うと旨いと思う次第。嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!。
 

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総じまして「さらにヒートアップの高円寺ラーメン事情!新たな台風の目か!?」
 
 ・・・と言う感覚でして、直ぐにでも塩らぁ麺を試したくなった!。これは年内確実に再訪問でしょうか。個人的には、高円寺は呑みの街ですから、酒とアテのコンビネーションも今後考えあれば嬉しい次第です。ハートランドがある店は旨い店。今回も証明されましたかな?。そんな応援気分が冷めやらぬまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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