最近「家系」と言えば異様にここが気になる・・・
- もはや味変必要なし!と思えるデフォルトの滑らかさ!コク深さ!完成度!
- 酒井製麺:王道のカタメ風合いが期待裏切らず!濃密スープとの相性を思い知る!
- 飛粋と言えば実は「もも肉」が第一印象なのかもしれん!不思議な香ばしさ持つシットリ肉!
- 味玉にハズレなし!スープをマスキングすることないサッパリ系の味わいがいい!
- 総じまして「まさに東京トップクラスの【美しき】家系ラーメンここにあり!」
急に寒さを実感するようになった師走。雑踏を行き交う人や、電車の中でも忘年会等の話やその中の出来事等が、にこやかに会話されております。嗚呼・・・ちょっと今年は健康面はいざしらず、仕事の忙殺などにより、1回も忘年会類に参加できなくなったと言う侘しい状況。こんなの社会人になってから初めての体験でして、如何に今年が辛かったかと象徴しております。しばらくこんな感じが年明け以降も続くのですが、こんな感じだからこそ・・・・「あ!あのラーメン旨かったな!」なんてのが非常に記憶に残る。極度に忙しいときは、そんなつまらん記憶が浮かぶと、意外に気分転換になるもんですよ。
そんな感覚で、先日はケンちゃんラーメンインスパイアを2連荘で食ったりしましたが、今年は妙に「蒲田」エリアのラーメンたちが記憶に残ってる。その中でも事件とも言えるのが「飛粋」さん。近年家系によりつかなくなった私にとり、【こんなに美しい家系があったのか】と思えるほどの質感。スープや麺を好みに調整してくれるのが家系とは言え、デフォルトの旨さと美しさがすごいし、【家系なのに家を名乗らない】謎めいた部分も隠し味に思えてしまいそうです。
この日も昼飯食えずにオフィスへ戻る途中で寄りましたが、ランチタイムはとうに過ぎているのに、ほぼ満席状態が続く。忙しそうでも男前ご店主は、たった一人でオペレーションしてるのがすごい。調理や洗い物や下準備も手早い上に、接客や声がけが普通の店よりきめ細かい。こういう心配りの細やかさと、それらに対する拘り、そんなのが味に絶対に表れているはず。
ただ唯一、少しトーンダウンしたかなと思えるところは、ランチタイムのライス無料サービスが11月末で終了となったこと。食券出して・・・アホみたいに「ライス要りますか?」の一声をずーっと待ち続けたオレですが、放置プレイに疑念が生じ、目線をそらした先に、そんな終了告知のポップを見つけてしまいました・・・・。
もはや味変必要なし!と思えるデフォルトの滑らかさ!コク深さ!完成度!
昼間の営業時間蒲田の繁華街(路地裏)は面白いー。昼酒当たり前の中華屋や、24時間営業の海鮮居酒屋にて、怠惰なムードで盛り上がらない小宴会があちこち見受けられますよ。なんか時間軸がここだけ違っているように感じられまして、そんな感じだからか、こちらのお店も変な時間でも、お構いなしに人が入るみたい。近くに学校があるから、バイト前か終わってほっこりした学生さんが隣でガッツリ食っている。また自由業かと思しき方も、気だるげにもしゃもしゃ食ってたりと、厨房の中のさわやか店主と誠に対照的ですなー。そんな蒲田の人間模様を観察して軽く疲れたところに、私の配膳が進みます。それはこんな麺顔。
おおお!ビューティホー!!家系ってワイルドなイメージだったり、体育会系の男臭さが連想しがちですが、これはなんと醤油顔した男前な麺顔。スープのギトギト感が大人しかったり、また醤油ブラウンが非常に明るく思えてスッキリしてる。また何と言ってもチャーシューの配列が美しいのもあって、家系ではあるのだけど、整い感覚が大いにあるところが、実に印象的です。
一口、スープをすすると・・・濃厚豚骨系にしてはスーッとスッキリ。デフォルトの状態がすでに完成形です。家系だと、ニンニク・豆板醤・生姜・・・・場合によっては酢やニラなど、薬味入れるの前提でチューニングを楽しみたいもの。ですが、こちらのスープはそれらで変化させたくないと思えてなりません。ま、人それぞれですが、豚骨の煮出しがとてもマイルドで嫌味が一切なし。ストレス感じない煮出し方と思えてエグミが発生しないのでしょう。またほどほどの鶏油レベルなのも好印象で、スープの塩気と軽く結びつく程度。如何にも鶏油という出しゃばりがありません。また醤油のレベル感もなかなかで、しっかり醤油感が出ているけど、醤油が前に出ない下支え感がある。・・・・要するに「豚・鶏・醤油」それぞれのレベルが高くて、バランス中クラスで、雑味が低い。
酒井製麺:王道のカタメ風合いが期待裏切らず!濃密スープとの相性を思い知る!
家系食ってて酒井製麺を無下にはできません。やはり定番感があり、すでに貫禄の域に達しているような印象。家系スープと共に歩んで何十年・・・年季すら覚えます。今回はカタメでお願いしました。スープはデフォルトの風味バランスには、麺自体の風合いを重ね合わせたいと思うから。見慣れたやや白いようで黄色めな発色は、練水の影響だと思う。そして適度に乾いた感じをキープしており、そこにマイルド濃密スープが咀嚼と同時に混じり入るところが、とても旨い。スパスパと前歯で千切る感覚よりも、早く奥歯へと移動させてプレスして潰すのが楽しみ。
少々剛麺っぽい風情も持ち合わせるから、いつもの通りズボボボボボボボボボ・・・・っとライトにすすり上げることは無理。ズコッと短く啜ってスパスパと千切り、あとはワシワシと箸を使って口の中へと運ぶ。なので短く噛みちぎることになりますから、後半の最後は短い麺ばかり残りますな。そこを蓮華で回収するように掬って、一気に口の中へと運び入れます。これも歯で一気に潰して旨し!。
飛粋と言えば実は「もも肉」が第一印象なのかもしれん!不思議な香ばしさ持つシットリ肉!
スープはマイルド、麺も王道、そして見栄えは美しく・・・・肉は旨い。特に肉が美しさを表しているとも言って良く質感が高い。現代風の定番、低温調理に近い肉を使っているのも特徴でしょうか。ここは、もも肉とばら肉で好みで選べるのですが、一応両方試してどっちも旨かったけど、どちらかと言えば、人気はもも肉の方があるようです。
まさにくきめ細かくて柔らかい。どの方向から歯を立てても軽く千切れる仕上がり具合で、豚肉とは思えぬほどにパフパフとした歯応えです。薄味なのでそのままでも旨い。またスープに軽く浸してから食らうのも捨てがたい。この一点だけは、プラックペパーを振りかけて食っても旨い。特に秀逸なのは、香りが高いこと。燻製でもした風でもないのに、実に香ばしい。スモーク感というよりもナチュラルな感じがあり、これは次回はまたチャーシューメンにして楽しまねばなりますまい。
味玉にハズレなし!スープをマスキングすることないサッパリ系の味わいがいい!
濃ゆい味の中にあると、薄味が恋しくなる。また箸休め的な安堵感もあたえるもの。そこまで薄味じゃないけど、ふとそんなことをイメージさせる味玉。浸透深いけどふっくらとした仕上がりが印象的で、白身はふわふわしていたのがいいね。あまりつけダレに浸透されつくされてないのがフレッシュな秘訣なんでしょう。一方の卵黄は、中心に少しばかりトロミを残す仕上がり。こちらも出し浸透は軽くしているものの、熟成は割とライトで食べやすい。卵本来の味わいを十分に感じさせ、ひょっとしたらこのまま白飯の上に置いて、レンゲでグジャグジャにして崩して飯と食らうと旨いのかもしれない。ライスが無料だったらやってたねきっと・・・・。嗚呼、今回も味玉にハズレなし。
総じまして「まさに東京トップクラスの【美しき】家系ラーメンここにあり!」
・・・と言う感覚でしょうか。見栄えだけでなく、味も含めて、素材の質感ももちろんのことで。普段あまり家系で固執しないオレですが、今後はいろんなトッピングで変化を持たせて、食らい通い続けたいと思う次第。今後もよろしくと軽く挨拶したところで、とっとと最後に詠って、いつもの通りに締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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らーめん飛粋 特製らーめん(もも肉) 〜ラーメン食べて詠います