味と接客、店の空気感がますます引き寄せられる〜
- 大人の休日の過ごし方・・・サッポロ黒生!
- 青森シャモロックの滋味上品にて優しき甘味のダブルエキス!染み透るような旨味!
- 全粒配合でしなやかな印象!密度感低めでも風味が強めでナイス!
- さすが特製!部位の種類多くて素晴らし!肩ロース!バラ!モモ!?+α
- 味玉にハズレなし!出汁の浸透深く熟成感アリアリな濃密卵黄旨し!
- 総じまして「ハートフルな雰囲気に料亭的な滋味深さが浸透する、崇高系シャモそば」
開店当初に伺った時は、かなりイケてるいい店という記憶が深い!。茗荷谷は全く地縁がないため、それからずっと放置状態してしまいまして、3年が経過したようです。その間に東京のラーメン界で着実に人気を固めてるのも存じておりましたが、ラーメンデータベース「塩」のカテゴリーで、かなりのハイランクに上り詰めつつあるとは、正直言って驚きだったわけです。ここは小豆島の生揚げ醤油が有名でしたからね・・・。そんな流れでとある休日にやって参りました。
30分前では少し早すぎたか?と思いきや、なんだなんだやっぱり行列発生中じゃないか(汗)。しかも、家族連れと、カップル客しかおらんがな!。ラヲタムードを醸し出す、あの馴染み深い彼らは一体どこへ行ったのか。超地元密着型のお店ですねー。こういう場合、なかなか客回転が遅いのは経験知ですので、ゆっくり焦らず待ちましょう。ちょうど気持ちよい小春日和でしたので、文庫本も一気に読み進めることもできましたー。
なんと言ってもこちらは「美味い」のは当たり前なんですが、接客がピカイチ!。本当に居心地のよい雰囲気だし、全体的にハートフルな空気に溢れます。以前特に印象的だった奥様は、今回は厨房作業にこもりっきり状態でして、フロア担当の男性がサービス業の鑑的に、朗らか流暢丁寧に、配膳と接客を重ねておられる。今月限定のグリーンカレーつけ麺を勧めてもらいましたが、ごめんね・・・・今回は「塩」と決めてた!。
大人の休日の過ごし方・・・サッポロ黒生!
とりあえずビールで喉を潤そう!。小春日和でポカポカ陽気だとは言ったが、正直背中が暑く感じる程度の強い陽射しで、ちょうど喉が乾いたところだったのだ!。こちらは小瓶のみラインナップでプレモルとサッポロ黒生を選べるシステム。久しぶりに黒生でもいただきませう。昔ながらの黒ラベル。昔むかし、アルバイト先の支配人がこの銘柄が好きで、よく仕事終わりに飲ませてくれたもんです。酒を覚えたての身には深く染み入ったっけ・・・。今回も甘くも感じる苦味うまさを堪能です。ラーメンを邪魔しない小瓶サイズがちょうどいいかもしれないね。うまし!
青森シャモロックの滋味上品にて優しき甘味のダブルエキス!染み透るような旨味!
「宮内庁御用達地鶏」それが青森シャモロックでございます。香りが高くて弾力のある肉感。なんとも凛々しいうんちくポップ書きが印象的。青森シャモロックってこんな羽模様だったのね・・・初めてこんなに美しいなんて知りました。結構先入観って大事で、しかも扇動されやすい性格なオレなので、こういう情報を与えられると深く反応してしまうね。多少、依怙贔屓があったとしても、そこはご容赦いただきたい。そんな言い訳を考えていると、案外早めで配膳が完了いたしました。それはこんな麺顔。
おおお!これは美しい!!ビューティホー!!!「特製」ってどこかごっつい感覚や、多少うるささを感じるようなトッピングの盛り具合を感じさせるもんだが、こんなに美しい特製があっていいのか。写真では分かりにくいが、肉盛りガッツリなのに、淡麗にも感じる存在感ですよ。スープの穏やかさと透明度も素敵。これは隙がない一杯だと確信の瞬間です!。
なんとシャモ地鶏ですからね・・・濃密な味わいを待ち受けつつ、レンゲで掬ってまずは味わいます。するとそれは淡麗と濃密と上品のイメージが鬩ぎ合う!。シャモと言うとパンチのある濃密な旨味を想像しがちですが、実はすっきりと嫌味のない透明感が主体で、そしてゆったりとした旨味の分厚さが後追いで感じられます。鶏油の色気は確かにある。しかしその鶏油自体が、まるで上品に濾過されたかのような、すっきり濃密感があってどこかアンチテーゼな旨味の深さです。スゲー!これはスゲー!!。
塩気の輪郭はかなり丸まっており、シャープさとかパンチとかは無縁。青森シャモロックの旨味に完全に取り込まれております。しかし、それだけでこんなに円やかで上品さが生まれるものなのか?・・・。魚介のエキスがなんとなく溶けていないか?。もしくは後述するが麺の風合いが溶け出して、糖質化していないか??。鶏出汁だけの透明感だけでなく、もう一つ旨味の軸があると思うのだが、駄舌ゆえに特定できず。どことなくここでは魚介の雰囲気と述べておきましょう。ただそんなダブルスープ感も明確でないので、サッポロ黒生に酔った身ではわからん(汗)。
全粒配合でしなやかな印象!密度感低めでも風味が強めでナイス!
この一杯は、2つの驚きがありました。まずは既述の通りのシャモ味の滑らか上品さ。そしてもう一つは「麺の風合いの強さ」。全粒が配合されて風合いの強さはイメージさせますが、それだけではないイメージ。風合いを感じさせるなら、加水は低めで、パツパツとした密度の高いストレート細麺がまず頭に浮かびますが、こちらは密度感低めで熟成感があり、また歯応えはどちらかと言えば柔らかめです。それなのに、グルテンを芳醇に感じさせるー。
よくよく観察すると、麺の表層には薄皮一枚の透明な滑る部分があり、中心部に芯を感じさせる。しかしこの芯に当たる部分は、クチクチと容易く切れ込み、そして風味を与えるのですが乾いたイメージが全くないのにすごいね。またスープの持ち上げが強そうで実はそうでもないみたい。どちらかと言えば汁を浸透させて味わいに溶かし込むタイプで、湿度でうまさを感じさせる。それなのに麺風味が強い。
実に不思議だー・・・。たったビール小瓶一本でこんなに酔うとは思えないのだが、これはもし替玉があるのなら、オレはきっとそうしたよ!。これはまた再訪問したい気分になってしまうが、もしこの麺でつけ麺があれば、翌週にはまた来るのだが。
さすが特製!部位の種類多くて素晴らし!肩ロース!バラ!モモ!?+α
実は肉盛り具合がダイナミックな仕様。それなのにスッキリ感満載。肉は全部豚だが3種類の部位で実に飽きさせないアピール感。
まず一番は肩ロースの低温調理のレア感覚のもの。心憎くもちゃんと皮に近い脂身もキープしており、軽いペッパー味付けの感覚が残ってます。これは間違いなく酒に非常に合う。そしてバラ肉。これはかなり余計な部分をカットして整形したイメージですが、大衆的パーツなバラ肉を、すごく上品に仕上げた感じです。さらに・・・・ロースかモモがわからなくなるほどの肉身。この脂皆無な柔らかさはモモだとかじるのだが。これが化粧パフのように柔らかく、どこから歯を差し入れても優しくちぎれる。まさに特製の醍醐味なんだけど・・・・全体的にはどれも上品にまとまってます!さすが東京トップクラスの店ですな。
味玉にハズレなし!出汁の浸透深く熟成感アリアリな濃密卵黄旨し!
味玉が完璧です。これはお土産で持ち帰りたいくらいに。出汁がとにかく深く染み込んでいます。その浸透の深さは白身でわかる。深いカフェオレ色して、全体的にムラがない。白身だけを食らって風味を感じるとはスゲー。しかし味が濃すぎることはなく、むしろあっさり味。卵黄はもはや芸術的。深く染み込んで熟成の極みを感じさせます。周囲のスカスカ部分もしっかり残しす。中心部は深く明るいオレンジ色で、見ようによってはガーネットかネーブルオレンジのような感覚。ジェルの粘度が強く、周囲のスカスカ部分から中心部に向かって見事なグラデーションです。これを4クチに分けて味わいますが、どれもねっとりと舌に絡みつき、その味は薄い塩気と熟成の甘みで、味覚を埋め尽くす。うわーーーこれは参った!!。実に今回は・・・・嗚呼、味玉にハズレなし!ハズレがありようもない!!
総じまして「ハートフルな雰囲気に料亭的な滋味深さが浸透する、崇高系シャモそば」
・・・と言う感覚でしょうか。これは普通に「鶏塩そば」と片付けられませんね。人気の理由が実に理解できました。私の訪問ブランクの3年の間に着実なる進化。これはまた食った後も辛くなるじゃないですか・・・。これから限定もちょくちょくとチェクせねば。今回は実に食べたいタイミングと、そのレベル感のすごさにただ感動。デフォルトメニューのレベル高さを宣伝させていただきましょう!そんな感動気分で、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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