駅近通し営業の便利さと「玉グループ」の確からしさ!
- 「あっさり」と言いつつ豚の深みもなかなか!醤油感覚のじっとりした感覚が複雑で旨いね!
- 何はなくとも麺がクッシリと旨し!マイクロ平打ち麺を卵黄で絡めながら食らう幸せ感!
- 薄切りスライスばら肉の絨毯!一枚づつ剥がして食うか、まとめたぐちゃぐちゃ感を楽しむか?
- 岩海苔の風味と漆黒のメンマ質感も、醤油出汁の豚骨煮出汁には絶妙に合うね!
- 総じまして「マイルド豚骨に醤油のキレが沁み渡る食べごたえ!エキスみっちり駅前中華そば!」
怒涛の11月!2018年という年は、たぶん一生忘れられんと思います。こんなに苦い気持ちで過ごした一年はそうそうないね。すでに終わったプロジェクトだというのに、その後始末で奔走という、なんとも腹が立ってしょうがありません。早朝からぶっ通して働いたもので、午後4時をまわったころにはガス欠状態。辛抱できず、家に仕事持ち帰りで早めに退社し、阿佐ヶ谷駅で途中下車させていただきました。さてそれから遅い昼飯のような、早い晩飯を食らうこととなります。
本当は新規開店情報を追って、阿佐ヶ谷で降りたわけですが、なんと通し営業というのがガセネタだったらしく、中休みで食えず・・・・。多少イラッとしながらも、長い間放置していた「バラそば屋」さんが近くにあるのを思い出しました。言わずとしれた「玉グループ」の一角。町田と中野にあるのは有名ですが、阿佐ヶ谷にもひっそりと支店があったんですねー。非常に中途半端な時間でしたが、訪問すると先客3名。一人オペレーション状態ですが、これなら切り盛りは問題ないですね。非常にテキパキとした方で、何だか気持ち良いー。そんな気分で一気に気が抜けて、腹が猛烈に減りました。
それにしても、タッチパネルの券売機は、未だに慣れません。スマホをこれだけ使いこなしているのに、ラーメン券売機だけは許せませんな。画面が切り替わるのが気に入らない。いちいち画面階層を理解しないと、酒と麺とサイドメニューなど選べない?。やはりボタンの方が分かりやすいしワンストップでメニューと心が決まります。もっと言うなら、メニュー表みながら店主やスタフと会話しながら注文する方が、人間ぽくって良いな。
「あっさり」と言いつつ豚の深みもなかなか!醤油感覚のじっとりした感覚が複雑で旨いね!
今回は自分に癒しを込めて「特製」とさせてもらいました。そして「塩」がウリなバラそばなんでしょうが、以前経験済なので今回は「醤油」としました。悩んだのは「こってり」と「あっさり」の選択。バラそばで、そりゃ普通は「こってり」選択なんでしょうが、先週末に食した汁なし大盛りがまだ腹回りに横たわっているような気分。ベルト周りが苦しい。自由が過ぎても怠惰を呼び込むだけかもしれんので、「あっさり」を選択いたしました。結論言うとこれがなかなかナイスで大満足。そんなキッカケを与えた麺顔はこんな感じでした。
おおお!何だかPOPなデザインだね!。真ん中の卵黄が扇の要となっているように、そこからバラ肉スライスが広がるのが圧巻。見ようによってはテルテル坊主か、ほおずきがはじけたような絵柄にも見えます。スープは、あっさりと言う割には濃ゆい褐色を呈しており、キラキラと脂エキスが輝くのがそそる。また岩海苔の存在感が大きく、背脂コンビではない岩海苔を見たのは久しぶりかと覆います。うん!さすが手慣れたセンスを感じる玉グループ!
そしておもむろにスープを味わい始めますが、あっさりイメージで啜ったとたんにギャップが広がる。そして段々面白くなってくる。いろいろエッジが効いてる味ですよこれは。まずはベースの豚骨はもちろん深い。深いけど嫌味がなく、軽い白濁あるのはナチュラルに溶けだす髄のエキスが乳化したものか?。超微粒で漂う骨の感覚が、サラサラとスープの中を漂い・・・それはまるで味噌を溶かしたかのようなイメージにも似ています。そこに醤油の風合いがびっちりと響く。塩気が割と出ているタイプだけど、それは醸造感と結びつくもの。塩気と共に仄かな酸味を引く・・・そんな後味です。とにかく後味の軽い酸味がいいね。ひょっとして生姜が溶けているのかと思うほどにジリっとした風味も混じる。これで「あっさり」なのだから、「こってり」はかなり期待が寄せられます。
何はなくとも麺がクッシリと旨し!マイクロ平打ち麺を卵黄で絡めながら食らう幸せ感!
麺が旨かった!これは替え玉をしようとかなり迷いましたが・・・これ以上ベルト回りが苦しくなるのはいかんので泣く泣く辛抱。全体的にはクッシリとした感覚がとても清々しく、かといって低加水のようにハードな面はありません。しなやかなのに、どこか風合いをしっかり伝えるグルテン。形状としては長方形の切り口で、スリムな平打ち麺と言えなくもなし。表層は軽く滑る層があって、クッシリとした割にはツルツルと滑り込んでゆきます。芯は明確に認められず。アルデンテを少し過ぎた感じが一番旨いのかもしれません。
箸でリフトするとそれほど貼りつきません。スープの持ち上げ感はほとんどなく、汁を浸透させて旨しと思わせてくれるタイプでしょう。表面に近い部分は、中盤になると汁を吸い込み、歯で噛みしめるたびに塩気と旨みが一体化して唾液がほとばしる。途中何度も岩海苔が貼りつきますが、その風味に負けずに、醤油と豚のエキスに麺風味で応えます。
このままでも十分でしたが、あえて卵黄を絡めましょう。卵黄がスープに溶けて微妙に濁るよりは、麺とガッツリと対峙させ、絡みに絡ませて麺を食らうのが私の選択。へへへ・・・この方が旨いに決まってる!。これ以上の説明は不要なほど・・・・じっとり醤油味に卵黄のマイルドさが絡んで旨い!。
薄切りスライスばら肉の絨毯!一枚づつ剥がして食うか、まとめたぐちゃぐちゃ感を楽しむか?
薄切りスライスチャーシューは、低温調理のレアタイプが登場するまでは、割と冷遇されてきたかも?。京都出身京都ラーメン好きなオレとしては、Welcomeなのだが・・・・ペラいとか揶揄される評価を数々見てきました。しかしこのミルフィーユ状にしてくらう楽しみを知れば、俄然好きになると思うのだがね・・・・。
オレ流としては、まずは半分は一枚づつ剥がして食らう。それも麺を包み込むようにして一体化しながら食らう。そして残った半分は、箸でががっと・・・・フグ刺しを一度に救い上げる手順で、一気に持ち上げ、クチへと全部運ぶのだ!。薄いスライスが、口の中でランダムに砕けながら、脂の旨みを絞りだして溶けてゆく・・・ここが快感の絶頂。こりゃここに来るときは、毎回肉増しか、特製にしないといけなくなってしまいました。
岩海苔の風味と漆黒のメンマ質感も、醤油出汁の豚骨煮出汁には絶妙に合うね!
岩海苔って、実はそれほど好んで食わないんです。なのでこれを引いて別のアイテムに代えてもいいのですが、邪魔くさいのでそのまま受け入れた次第。しかし、醤油と豚エキスの出汁を吸い込んだ岩海苔も・・・・なかなか旨いもんだね。背脂の甘味しか合わないと思い込んでたんですが、ちょっとこの歳にして旨さの新しい扉を開けましたよ。またメンマがいいね!。漆塗りかと思うような色合い。それでいて風味があるが塩っぱくない。コリコリ感もキープされていて、これは酒にあうはず!。この店に日本酒があったなら、別の利用方法をしてたかもしれませんね。
総じまして「マイルド豚骨に醤油のキレが沁み渡る食べごたえ!エキスみっちり駅前中華そば!」
・・・と言う感覚でして、短くまとめきれなくてごめんちゃい。正直言ってもっと早く訪問すべきでした。バラそばの醤油あっさりが、こんなにイケてたなんてね!。この冬は限定で味噌も出してるみたいだし、ここは再訪問確定です。次回はビールもいただきましょう。そんな再評価高まる勢いで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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