【今週のラーメン３４５８】きたかた食堂（東京・新橋）醤油らーめん・あっさり　〜朝の雑踏疲れにはピッタリ！落ち着き感じる質実朝ラーメン

朝からしっかり仕事をして、朝からしっかりラーメンを食う in 新橋

朝サービス！カプチーノかスムージー！
実に落ち着く豚ガラ煮出しとほんのり煮干エキス！醤油の香りもしなやかに漂う
言わずと知れた喜多方麺！多加水モチモチ超縮れ太麺の感触全てが楽しい
バラ肉と肩ロースの定番なる煮豚式チャーシューが和む
総じまして「朝の雑踏疲れにはピッタリ！落ち着き感じる質実朝ラーメン」

　朝の始業前に現地に駆けつけて、ちょっと神経質な仕事を終える。多少の緊張感があったため、前の晩からあまり食事が喉を通らなかったものだから、終わった途端に、はぁ〜と言うため息と脱力感と空腹を覚える。これから横浜方面に戻るついでに、せっかくだから道中で朝ラーメンを食って帰ってもバチが当たるまいと思い、素直に決行しましたー。

f:id:TOMASSOON:20181016201857j:plain

　東京・有楽町・新橋と的を絞りましたが、けっこう朝ラーメンが多いのね。その中で今回は、なんとなく「喜多方」の素朴な麺が恋しくなって、新橋の「きたかた食堂」さんへとやって参りました。稲荷町の系列だよねー。だから信頼あったのも訪問理由の一つ。

f:id:TOMASSOON:20181016090132j:plain

　昼の仕込みをしながら朝営業。そんな忙しい空気感の中、カウンターには私以外は客なし。ちょっとピークアウトの時間帯だったようで、それもあって随分とくつろがせてもらいました。こちらは、「あっさり」と「まったり」でスープが選べるシステム。何が違うかと言うと背脂の有無らしい。さすがに朝だからねー、おそらくこれから昼か夜にもラーメン食うだろうし。今回は「あっさり」に抑えさせていただきました。

朝サービス！カプチーノかスムージー！

　スープを選んだ直後、カプチーノかスムージーかと問われますが、これは朝のサービスらしく、こんなちょっとした心配りも嬉しいね。ちょっと興味本意でスムージーをチョイス。いつも嫁さんせっせと飲んでるもんだから、どんなかなーってね。味としてはキウィの風合いがベースにあるみたいで、ふつうにすごく美味かったりする。ドロドロ状態もなんか濃ゆい！ってアピール感があったいい感じ。欲を言えば、もっとくれ〜。

f:id:TOMASSOON:20181016090039j:plain

実に落ち着く豚ガラ煮出しとほんのり煮干エキス！醤油の香りもしなやかに漂う

　それにしても「朝ラーメン」って、すっかり静岡県藤枝市のイメージなんだけど。都内にちょこちょこ見かける朝営業に、喜多方系を見かけるのが不思議。そう思って喜多方と言えば坂内食堂ってなわけで本店をググって調べたら、しっかり朝から営業してるのね！。いや〜不勉強でした！。ちょっと個人的には発見と自省を感じていたところで、丁度配膳を受けます。それはこんな感じ〜。

f:id:TOMASSOON:20181016090040j:plain

　おおお！王道の喜多方系って感じがありあり。濃ゆいようで赤みのある醤油感には、豚煮出しのエキスが何となく感じられる。そして少しだけ透けて見える縮れ太麺の素朴さ。チャーシューのバラ肉の縞模様と放射状に置かれた様は、見ているだけで安寧を覚える。まさに定番と言った風格です。

f:id:TOMASSOON:20181016090041j:plain

　深いような醤油ブラウンは、動物エキスに反応してややパステル調の柔らかい色合い。啜ってみると、醤油の醸造感はほんのり香る程度で酸味は薄い。塩気も意外に低めなんですが、風味は煮干しと相まって、柔らかいカエシ感に収まってます。決してニボニボしない魚介感も奥に潜めた旨味ボディ。

f:id:TOMASSOON:20181016192934j:plain

　主体の動物系は、豚ガラの煮出しが豊かでとても柔らかいエキス感。ラードもしつこくなく、サラサラと食えて行くから逆に罪深いですね。ギトギト感はないものの動物系の旨味が深いー。またネギでじはなく、カイワレ菜が薬味としていい働きをしており、軽やかな青さが出汁によくフィットしておりました。朝から少し重いかと思ってたら全然そうでない！

f:id:TOMASSOON:20181016192953j:plain

言わずと知れた喜多方麺！多加水モチモチ超縮れ太麺の感触全てが楽しい

　やはりこの麺に会いたかった。光沢が眩しさ覚えるほどのツルツル感。柔らかさよりも、モチモチ感が非常に印象的で、前歯を当てるときの弾力がいちいち楽しいです。また強く縮れはすすり上げるたびに、口の中に滑らかな刺激を与えて、麺を食う喜びに溢れるー。

f:id:TOMASSOON:20181016193110j:plain

　意外に汁吸い込みが少ないのも、この場合魅力的に映るかも。詳しい人はスープが外れると言われる・スープが抜けるともおっしゃるね。これは咀嚼が進む麺のタイプだし、また麺も淡い風合いだから太麺にしてはライトで楽に食えそうです。

f:id:TOMASSOON:20181016193127j:plain

　また最後の喉越しが楽しい〜。結局、咀嚼が追いつかず飲み込んでしまいたい。無意識で啜り、そのまま飲み込んでいることも多く、もはや脊髄で反応して食ってるオレです。

バラ肉と肩ロースの定番なる煮豚式チャーシューが和む

　やっぱこの肉ですよ。地層のような明確な平行線のバラ肉。肉身と脂身を分けるようなことをせず、そのままひとくちで食らいつくべしですな。出汁を吸い込んだ肉身と、出汁の熱で甘みを増す脂身の、両方の旨味を堪能致しましょう。また、肩ロースっぽい肉もありまして、こちらも脂身バランスが良い上に、歯応え柔らかくてナイス。朝じゃなかったらチャーシューメンにしたいところ！。

f:id:TOMASSOON:20181016192944j:plain