<グッモーニン! 日本人なら朝は納豆!Nattoらぁ麺>
連休明けから、風雲急を告げる仕事の状況〜。ちょっとしんどくなりつつあります〜。数年前もこんな事あり死にそうだったんですが、振り返るとスゲェー回数、ラーメン食ってた!。ストレスのはけ口は、ラーメンしかないのか。いや、ラーメンに助けられてここまで生き延びて来たのではないだろうか。そんなことを考えつつ、千葉のローカルな電車に揺られ、やって来たのが「初石」駅。全く見知らぬ土地なんですが、安らぎを覚える雰囲気がいいね。
目的は、「The Noodles & Saloon Kiriya」さん。とても訪問ハードルが高い店ほど燃えてくるラーメン魂。今回はここで気分をスパークさせて頂きましょう。
とまあ意気込みは凄かったのだが、いざ店に着くと、ひたすら癒しを覚えるね〜。森の隣に面している古い和菓子屋を、ロハスな感じでリノベーションしたような店箱。そこで流れるBGMは、ゆる〜いレゲエテンポの曲。そしてご店主ご夫婦の接客が、これまたハートフル。満席テーブル席相席ながらも、非常に居心地がいい〜。目を閉じると寝そうになる〜。
今回は、ちょっと予習をしっかりして訪問したため、最初から食うもの決めてました。RDBで懇意にしていただいてる方々にならい、Nattoらぁ麺とさせていただきました。関西オリジンの私ですが、結構納豆を食う文化があるエリアだったので、むしろ大好きなのですー。
<まるで泡系ラーメンのようなひき割り納豆の垂れ流し感!ナットウキナーゼとニボシの蛋白質の結合が素晴らしい!>
関東のラヲタ達なら、納豆らーめんと聞いてイメージするのは、新宿「ほりうち」「満来」でな位でしょうか。私もそんな感じで、出て来る前からなんとなく味が分かってる気がしてしまうのですが、なぜこんな遠くにまで来たのかと言うと、泡系ラーメンのような美しき麺顔の実物を見たかっただけなのです。実は麺顔鑑賞と、泡感覚期待で待ち続けたそれは、こんな麺顔でした。
おおー見事なる泡立ちとその繊細なトッピングの配置。これを見ただけで目的の達成感をすでに覚えてしまいます。納豆はひき割りになっており、中央部に座布団のようにまとめて敷かれており、その上に立体的に肉、ネギ、岩海苔、カイワレが配置される。納豆の泡は麺表面に垂れ流したように、満遍なく広がり、スープ全体を蓋している感じです。山吹色というのだろうか、こういうの・・・・。和のテイスト感が深いイエローテイストです。
さて味わおうとレンゲを投入。なかなか納豆泡の量が分厚くてベーススープにたどり着けないが、遊んでいても仕方ないので、適当に口の中に運んでい来ます。すると・・・意外に煮干のフレーバーがするのが個人的には衝撃を覚えます。魚介醤油といった感じが強く、またその煮干しをメインとした魚介感と納豆の風味が、こんなにもベストマッチなのかと、ちょっとした発見気分です。あまりにも「満来」「ほりうち」のイメージが強すぎて、ライトでまろやかな醤油感だと思い込んでたからねー。
徐々に進んで食い続けると、次第に納豆の泡は、霧が晴れつつ流れるように、ベースのスープが顔を出します。そしてひき割り納豆は、丼の底へと沈みだす。ベーススープにようやくたどり着いてから、それをゆっくり味わうと、そんなにハードな煮干し感ではありません。ナチュラルな苦味と同等の甘みに支えられた感じで、魚介感にも透明感があることから節系の輪郭すら覚えます。なかなか魚介の中でもバランスが考えられた感じがナイスですね。また魚介感を引き立てる醤油の輪郭もちょうどピントが合っており、納豆のタレ的な役割もありつつ、煮干しをきりりと引き立てるような、裏方な存在感。嗚呼、やはり醤油ラーメンだったんだという安心感すらありましょうか。素晴らしい!。
<モッチモチウネウネ多加水太麺が豊かな味わい!滑りに滑りまくるソフトタッチが快感を誘う!>
仕入れかと思ってたら、自家製麺なんですね。何ともウネウネした太麺が素朴感と味わいぶかさをアピールしまくりです。ピロピロするまで潰し込んでいない形状。しかしウネリが強くて、表面には光沢感がある多加水麺です。なので元からツルツルしている上に、納豆のネバネバがすごく絡むので、太麺なのに滑りがものすごい!。うねる形状が舌や内頬、喉越しなどで強くタッチしシルエットを印象付けるのに、超高速で駆け抜ける滑り感が、とっても面白くて面白くて、いつまでもすすり続けていたいほど。
また前歯を立てると、それは明るく弾み、ブリン!とはち切れるような抵抗感が楽しませる。奥歯でプレスして潰す時も同様で、特に束にしてまとめて潰す時は、モッチモチとした後、横ずれしてグニグニと低反発して消えてゆく感じです。その間、前半は納豆うどんのような感覚であったり、後半はつけそば剛麺感覚であったりで、意識を集中すると味風景がゆっくりと変わって行くのが楽しいー。
<岩海苔とメンマの質感が高くて・・・朝から酒を誘いまくる>
青海苔が微妙に降りかかっているけど、これがまた納豆の泡に混じるとブワッと風味を高めて、味わいを深めます。それに輪をかけるように、岩のりが混じり溶け出すと、より海苔の風味が立体的に広がるようで、これがたまらなく美味い!。よくある刻み海苔とは、海苔パワーが段違い。海苔好きとしては拍手喝采。
また、何気ないメンマが大変よくできている。ラーメンにも当然合うけど、酒のあてに合わせたような仕上がり感。長めにカットされつつ、歯切れが楽しめるシャクリとしたようで凛とした繊維質。浅い味の浸透感で素材感も楽しめ、日本酒か焼酎に絶対に合うはず。こちらは、夜営業は、金曜日のみとのこと。とても個人的には不便なので来れないため、朝しか飲めない計算になるけど、いくらなんでも・・・朝9時から飲んだら、これは立派なアル中。辛抱したーーー。
<上質な豚肩ロースのレアチャーシューは納豆に絡んでも美味かった!>
随分と後回しになって食らいついたけど、やはり肉の仕上がりも流石でした。豚の肩ロース肉。今流行りのレアチャーシューっぽいピンク色を残しつつ、周囲はペッパーが少し効いてて香ばしいです。当然柔らかい肉繊維。脂身がバランスよく全体的に差していて、塩気と脂の甘みが絶妙なハーモニーです。さらに納豆の泡にまみれても、これが不思議と違和感なく、ソースを絡めたような美味さに思えるから不思議です。嗚呼、ビールが欲しくなるー、これはすでに立派なアル中。もうそんな発想しかできない私は、やはり更生しないといけないようです。
総じまして、「素朴さがお洒落で贅沢に女優デビューしたような崇高納豆麺!」という感じかしらん。いや〜遠征活動した甲斐がありましたわー。実はこれ以外のラインナップもすごく個性的なので、すでに後ろ髪を引かれております。23区でなくとも、東京に来れば間違いなく行列店なのにな・・・・。人の生き方はそれぞれということか。見たところ、ほとんど常連さんばかりだったようだし、このロケーションで地道に続けていただければ、また遠征機会に伺います。食ってからブラブラと駅方向に向かいますが、なんだか朝早くラーメン食って胃が重いので、近くのファミレスで一休みしてから帰りました。急いで帰ることもないしー。そんな名残惜しさを思い出しつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
週末に
知らない街を
ぶらぶらと
LOHASな店で
長閑ならぁ麺
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
YouTubeにもまとめてみました!