<田園調布で食えるハイセンス家系〜 ^_^ >
外回りから帰る途中、東急東横線に乗ってていつも気になる看板があるー。乗り継ぎでは利用すること頻繁なれど、降り立ったことのない「多摩川駅」。ホームから見える「歩輝勇」さんの看板がそれです。一体何と読むのかな・・・と調べてみたら「ぽきお」と読むとのこと。ついでだから、いっちょ訪問しておきましょう!駅から近いんだから。そんな流れで訪問してみたランチタイム後半戦の時間帯です。
多摩川駅の周辺って、憧れるような家ばかり建っているのですよねー。そんな一角に、私でもなじみやすく洒落たようなラーメン屋があり、すごすごと入っていきますと、カウンター席と奥に小上がり席がある。カウンターほぼ満席状態で、隙間に私の体をはめ込んで座りましょう。すると暫くたって・・・ドドドドドドドっと6~7名の老人集団が入ってきて、小上がり席を独占。いきなり生ビール!を人数分注文して、そこからばらばらにオーダーを伝えだすから、店の奥さんも大変~(笑)。いつもなら「ジジイ」と表現するところだが、着ている服装もあつらえのジャケット風だったし、嗚呼、金銭的余裕を感じる品もぷんぷんする。さすがは田園調布!!
実は、「辛ネギラーメン」狙いだったのだが、他客が偶然先に注文したら売り切れ・・・とのこと(泣)。そこで戦意消失しまして、デフォルトのラーメンに切り替え。また、家系っぽいのに昼飯でライスはサービスで付かないようだったので、ライスとトッピングが一つ追加になる「ラーメンセット」とさせていただきましょう!。追加トッピングは「きくらげ」でよろしくです。
<家系なのにどこか上品!しかも濃厚!更に醤油感がナイス!>
田園調布の老人たちは、とてもおちゃめでしした。メニュー名をそのまま伝えず、例えばあるメニューに「おすすめ」というポップがあると、「おすすめ!おすすめ!」と微妙に連呼して、それがオーダーなのかも分かりにくい。また、こちらの店のスープ濃度の伝え方も少し変わっていて、家系の流儀をそのまま踏襲せず、★の数で伝えることとなっている。これがなかなか、伝わらず「普通」と伝えたいところを何度も言い直しされてて(これは老人たちのせいではない)、ちょっと面白いワイガヤ状態でしたー。そんな光景をほほえましく横目で眺めていたところで、ちょうど配膳が完了いたしました。それはこんな麺顔です。
おや?いつもの家系に違いないが、どこか上品に感じないか??。それは丼が少しこじんまりしているためでしょうか。それとも全体的にとても整った風貌だからでしょうか?。それとも・・・トッピングのキクラゲが想像以上に上等だったからでしょうか?。理由は今でも釈然としないのですが、一言でいえば美しい家系。スープの色にすら艶に品を感じてしまうのです。私自身が、田園調布の魔力に飲み込まれてしまったかのよう・・・。
そころがその品のある艶っぽさと感じたスープは、実に動物感覚が濃ゆく、けもの系とは言わないものの、コラーゲン感が実にたっぷり。豚骨に負けないほどに、確実に鶏コラーゲン!モミジのエキスが滲み出ており、飲むたびにクチの周りに貼りつきを覚えるといった感覚で、ティッシュが欠かせない。スープ量が少し少な目なのも、逆にだから濃ゆいのかと思わせる感覚があり、デフォルト(普通で★2つ)としてもかなりの濃度であり、これが★3つとか★4つとなると、恐怖さえ芽生えます。ポタージュ一歩手前の濃厚感と言えばオーバー表現かもしれませんが、そんなファーストインプレッションです。
また醤油感がとてもいい!。動物感が濃ゆいところを、この醤油ダレでかなり魔力的な旨みに高めており、いくらでもグビグビと飲めるような結びつきを感じます。つまり、醤油にキレがある。淡麗系でよく使う表現を、濃厚豚骨醤油で語れるとは、自分でも意外に思っております。スープを飲み干しても、ザラツキが残らず、こってり動物&醤油感でも滑らかさも見逃せません。
こんなこれまでにない家系感覚なのですが、やはり家系ということで、ニンニクを少々投入。するとあのいつものフレーバーが広がり、飯を欲してしまいます。海苔を浸してライスへと運び、あとは爆食へと続きます。
<三河屋製麺:常識覆すスリムでカタメなストレート麺!実に合うねぇ〜!>
家系と言えば酒井製麺ばかりではないですが、それでも三河屋製麺で、しかもこれほどスリムに感じるストレート麺は、まず見たことがない。そうだ!スープからはみ出て見える麺の細さが、上品な家系と感じさせるのでありました。リフトして麺全体を確認してみると、家系の見栄えではありませんな。かろうじて黄色い色合いが、まだ家系オリジンを残しているような感覚。
実際に味わうと、デフォルトの茹で上げにもかかわらず、クシクシっとした乾いた部分も少しあって、カタメな印象です。この感覚もまた個人的には新鮮味がある。ガツガツ食らうというより、ちょっと濃厚な汁麺を食っている感覚で、ずぼぼぼぼぼーーっと勢いよくすすり上げては、その感触を楽しみました。奥歯へ運んでプレスしても、濃厚なスープの味を通り越してグルテンの風合いが滲む・・・。咀嚼すると唾液が一気に吹き出し、旨味へと昇華させる流れは、ほかのラーメンと一緒です。
<一級品のキクラゲには驚き!!>
これは上等!高品質!一級品のキクラゲだ!!間違いない。高円寺でキクラゲラーメンを食した記憶がよみがえる・・・。きくらげにも産地ブランドってのがあるらしいんだけど、そこまでは聞き出す勇気なし。ただゴリゴリというだけじゃないのよ!いいキクラゲって。ちょっとソフトな感じもあって、プルン!とかモチっとした部分も微妙に含んだゴリゴリ感なのが、本当の持ち味なんです。これがしっかりと感じ取れたから、家系の中でありえんだろうと思ってた。さすがに、田園調布で流通しているキクラゲは違うね。量も十分多かったし、100円は値打ちありです。激しくおすすめ。
<赤身脂身程よいバランスの肩ロース肉!ライスの食が進みまくり!>
ホエー豚っていうものらしい。うんちくによると、乳清(ホエー)を与えて育てたイタリア産豚肉らしい。普通に家系の麺顔に入っててスペシャリティを全く感じませんが、引き上げて単品でそのまま食うと、実に肉味が深くて脂の甘味もスッキリしているのが分かります。ちょうどよい塩味でローストされており、思わず残りの肉は麺丼から引き上げて、ライスの上にトッピングしなおしました。即席ホエー豚丼完成。一枚の肉で茶碗半分近くが食えてしまう、そんな芳醇な味が素敵!
総じまして、「濃厚パンチとハイセンスさが香る!田園調布の高級家系!」と言う感覚でしょうか。ゆえに家系イメージで安く腹いっぱいに・・・というイメージとは少し違った立ち位置だと思います。別メニューを眺めると、広島牡蛎のトッピングがあったり、味玉だって「奥久慈卵」というブランドだったりするこだわりのようす・・・。家系も田園調布に合わせたフィーリングとなっているのでしょうか。それでもまたここは訪問したくなってます。なぜなら・・・味変化できるから!。マー油、シビ辛ラー油、グリーンカレーなど、3色のバリエーションあるらしくて、デフォルトでもこの感動ですから、ここからどんな展開に染まっていくのかが非常に楽しみ。メニュー制覇したくなってきました。しかし、隠れた人気店のようで、私から後客数人で、材料切れで閉店とな・・・・まだ午後1時半回ったところなのに。次回は早めに調整して突撃します。そんな新たな発見的家系の感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
昼下がり
川の流れも
穏やかに
ハイソな風に
豚骨漂い
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
YouTubeにまとめてみました!
麺家 歩輝勇 ラーメンセット(きくらげ・ライス中) 〜ラーメン食べて詠います