【コレ食ったわけ:さすがに今日だけは、嬉しくて早めに退社しました!仕事を持ち帰ってね!】
今朝、出勤しながらパソコンを叩く・・・・。社内のサーバーにリモートアクセスに時間がかかるので、その間裏画面でラーメンチェックをすると・・・なんと大阪の玉五郎が、東京新宿に前日オープンした事を知ります。「なぬーーーーーーー!」もう・・・一日そのことが頭から離れません。だから、ダレが何を言おうと、明るいうちに退社なのです! されど仕事の鬼っすから(うそです)、持ち帰りするのですが、そんな鬱陶しい気分もなく、新宿へと直行です。 新宿の伊勢丹と大塚家具の間のロケーション。こんなメジャーな場所と思いきや少し路地裏で笑う。でも・・・大変勇気ある立地。
玉五郎の暖簾を見たとき・・・泣きそうになりましたわ。だって、離阪最後の一杯は、玉五郎本店だったから・・。なのでそのときと同じメニューで本日対麺いたしましたわ。
【スープ:東京で出会うとまた新鮮!ライトと映る濃厚?という不可思議。「ライト濃厚」豚魚】
いきなりホームの気楽さありありで入店。恐らく・・・東京へはエースを仕向けていると思われるスタフさんたち。顔馴染みだった方とは違って少し残念だけど、名札に「大阪府」と書かれていたり、きっとどこかの店舗で会ってるはずな方が、威勢良く挨拶されて気持ちええやん!張り切ってるね〜と思いつつ食券を渡して・・・・配膳が完了するまでマジマジと店内を舐め尽くすように見渡します。玉五郎に来た嬉しさを確かめるように・・・。そんな気持ちだったので、あっという間の配膳にも感じてしまった。さあ!約9ヶ月ぶりの対麺!まだ一年経ってないんやけど、いろいろあって、10年ぶりにすら思えてしまいます。そのお味は・・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「相変わらずの甘みコクの中に・・・ちょっぴり東京向けアレンジも感じまんがな!」
1)旨味:ちょいライトな甘コク豚魚!苦味排除の滑らか仕立て
久しぶりとは言え、やはり食べ慣れた味というのは良いですね〜。豚魚は開発しつくされた感がありますが、このように嘗ての定番を、遠く離れたここ東京新宿で食えるとは、感慨無量でございます。また関西では豚魚がそれほど勢力を振るっていない間、この一杯は大阪で孤軍奮闘状態であったのですから・・・。大阪で豚魚つけ麺と言えば、ここしか無かったとさえ思えるのが懐かしい・・・。東京と大阪を出張で行き来していたころ、魚粉パンチで濃厚な関東豚魚と、動物系の甘みと煮干し甘みのさらっとした関西豚魚を食べ比べたものです。
濃厚一辺倒であったのも一巡して、そろそろ力の抜けた濃厚が見直されたこのごろ、妙にこの一杯の符号が一致するような気持ち・・・・。はなから度迫力なモミジ投入をきらったあっさり濃厚豚魚とでもいいましょうか・・・。濃厚そうでさらりとしたニュアンスに落ち着きを感じます。ライト系・・・・シャバ系と一蹴しては少しもったいない。という気持ちすら思います。
配合的には豚骨比率がやや高いという印象を持っており、煮干しにおいても「苦み」を微塵も感じない甘みを感じます。香ばしいまでの魚介甘みまではなく、さらりと動物系を主体に補足したような魚介の使い方か? 「煮干しらーめん」と言えば、関東では苦みを結びつけるかもですが、そこが斬新映るか、頼りないと映るかで、ここ新宿では評価が分かれましょう。何せ・・・・新宿で煮干しと言えば「凪」。全く個性の違う煮干し勝負というわけです。
2)塩気・甘み:甘み豊かな「なにわ煮干し」を広めて欲しい
最近では、関西でも燕三条系の肉煮干しなど提供する店も出て来ており、東西のラーメン文化交流も相当進んでおります。大勝軒も少しですがありますし、インスパイアも普通になってきました。5年前とは偉い違い・・・・。無いのは二郎直系くらいなもの。そんな交流の中で、関西からの進出はチェーン店を除けば、「無鉄砲」と「神座」くらいしか思いつかないのを日頃寂しく感じてました。「大阪ブラック」もなかなか東京に出てこんし(怒!)。そんなところに「なにわ煮干し」!。
煮干しの甘みを楽しんで欲しいのですわ〜。出汁文化豊かな大阪系。魚介も「イリコ」で甘み豊かに仕上げる風土ですから、大阪発の濃厚煮干しとはこんな感じになるのです。東京でどこまで受け入れられるか、本音は少し心配なのですがね。
3)香り他:ちょいと黄色い豚魚が見た目にも柔らかい・・・そんな香り
このスープの色合いが「玉五郎」といかにも感じさせます。明るい黄土色は、甘みの証拠か? 濃い茶色で魚介香ばしさを演出するのとは、また違った・・・ゆらめく優しさの甘魚介の豊かさや・・・・。そこに、デフォで投入のブラックペッパーの塩気っぽい香りが一部シャープに香り、ふわっとした甘みにもジリリとした刺激も与える香りなのです。
【麺:なにわスタンダードなプリプリ麺!これ食って、アタクシはラーヲタになった!】
博多麺以外にラーメンで低加水をしらなかった時分、中加水系なこの麺がすべてだった時代がアタクシの中ではあったのです。これ食ってさえすれば満足してたもんです。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「ちょと久しぶりでドギマギ(笑)久しぶり過ぎて感覚忘れてしもうた(反省)」
1)風貌:やや太うねりでツルツル感アピール!相変わらずでんがな!
少し見ないと・・・・ややスレンダーに感じてしまうのは錯覚か? もう少し・・・一回り太目で、もう少しウネリのカーブが強かったような気がしますが・・・・。でもウネリと丸っぽい切り口麺が、妙につるつるさをアピールしており、まるで「早よ食え、早よ食え」とこちらを手招きしておるかのようです。
2)感覚:もちもち感覚で食わすタイプ!箸が止まりませぬ
どちらかと言えば、もちもち&プリプリの「もちプリ麺」と申せましょう。中加水の中でも、やや加水多めに属するその麺は、前歯の当たりでもスパスパとした余韻の中にも弾力を与え、奥歯の押しつぶしに至ってはプリプリとハッキリとアピールをしてまいります。このプリプリ感が・・・過ぎないで程よい感じなので、「ライト濃厚(?)」なスープには良く合うと思えてナイス!
3)スベリ他:ややコーティングを感じる滑らかさ!
なんとなくコーティングを感じる表面の感覚。その通りなスベリの良さ!スベルというより滑らかに過ぎ行く・・・といった叙情を感じます。軽くスープ表面にあるラードも一枚まといますから、その滑らかさは尚更!ま・・・お試しあれ。
【具:世話になった肉、今でも艶かしい味玉】
1)チャーシュー(なにわで一番世話になった肉)
大阪時代に食ったのよりは、たまたま多少ジューシーに感じたその肉。微妙に繊維質を感じる部分が、カスカスっぽいところを、「ライト濃厚(?)」豚魚を吸い込みまして・・・味わい深いのです。このカスカス感が少し残っているのが、たまらん! 世に、旨いチャーシューは数々あれど(炙り、薄切りミルフィーユ、角煮、ブランド肉等)、個人的には、大阪で一番お世話になった肉!多少分厚いのもええやん!コレ好き!
2)味玉(相変わらずエロい)
この・・・妙にオレンジでゆるいジェル状な気味がとろけ出すお姿はなんぞ!この艶かしいオレンジ色はどうやって出すのか!・・・・実に色っぽい黄身ですね・・・。思えば、この黄身も・・・当時大変お世話になったわ! ここ新宿でも食えるとは感慨無量です。
3)海苔(肉厚香り良し)
海苔・・・・気のせいだと思うけど、妙に旨かったっす!熱ダレせず、麺に巻いて風味が抜群でございました。そういえば、関西では海苔は排除な土地柄だったような気がしますが、最近関西でも海苔は普通になりましたね。そんな関西における海苔のプレゼンスも向上したことも何故か思い出してしまいましたわ。
4)メンマ・ナルト・薬味ねぎ
ナルトと薬味ネギはほどほどとは言え、メンマも中々フレッシュ感と質実さが相まってよかったかな・・・。八王子方面で食う色濃いタイプとはまた違った・・・適度な味の染み込み加減と、シャクリとした歯ごたえがとても印象的でありました。
総じまして、なにわの一杯が東京に進出してくれたことは嬉しい!特にここ新宿でとはね!! だけどコレからが本当の勝負ですね。玉五郎は、限定とかやらないで、定番で勝負し続けるところが好きでした(限定あったのを知らないだけだったかもですが)。関西では、ラーメンにハマれば、ダレもが一度は食う麺。定番すぎて面白く無いという人もいるかもですが、そんな麺が東京進出ですもん。これは、心では今でも関西フランチャイズなアタクシとしては、応援するしかおまへんがな!是非、東京で踏ん張って欲しいです。なので詠います!
待ってたぜ
夢の対麺
玉五郎
なにわの花を
ここで咲かせん
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。