ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4484】 麺処 たなか笑店 (東京・西武柳沢) [オープン記念メニュー]味玉タナニボ 〜味わい優しく濃密円やか!どこか斬新!コンテンポラリー煮干そば!

埼玉・東京西エリアで人気のカッパグループご出身の新店舗!

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 朝にラーメンデータベースをチェックするのが日課。急に近場に新店オープンの情報が目に飛び込んできたので、行くしかありますまい。今回は「麺処たなか笑店」さんへと伺わせてもらいました。地図を見てピンと来たのは「麺や野口」跡地。「鶏拉麺JIN」の旧店舗だからすぐわかりました。JR三鷹駅から西武柳沢駅へは、バスがガンガンと走っているので超便利。そしてすぐ近くにコインPがあるのでクルマでもアクセスしやすいかと思われます。
 

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 喜び勇んで、ずかずかとクツのまま入店してしまった(汗)。こちらは、店先で靴を脱いで上がる作りになっているのでご注意くださいまし。
 

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 さてどこの系譜・出身なんだろう・・・。お店のTwitterを遡ると、どうやらカッパ系譜。カッパグループからお花も贈られてました。個人的にはこのグループは、トマト系やシーフード系がお得意なイメージ。今回はオープンメニュー1種に絞ったご様子で煮干し系でした。それがこんな一杯!。
 

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<全体> 緑がかった灰褐色!細かく泡立つ煮干感!艶めかしい肉感も伝わる魚介×動物のハイブリッド感覚!

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 おおお!これまた不思議な煮干感!濃厚ニボ系のようで妙に明るい。なのに煮干らしい灰褐色の色合いよくよく見ると緑がかった風合いもありパンチ系なのかと言えばそうでもない。丼の内側に貼り付く煮干しの貼りつきには濃厚さが伺えます。
 

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 動物感もしっかり溶けているようで、そこが妙にコンテンポラリーさがあってイキイキと映えるイメージかな?。また、煮干しには相性が良い岩海苔が渋いイメージを醸し出す。そんなニボった感覚とは裏腹に、トッピングの肉は艶めかしいレア感を呈しておりますが違和感はなしです。うう・・・作り込み感の高さを感じまする。
 

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<スープ> 軽い苦味と優しい甘味の濃ゆい煮干感!芳醇な動物エキスと一体化した円やか旨味!

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 さてスープ。レンゲで掬うと微かにとろみを感じる様子です。ゆっくり口へ運ぶと、見かけの色合いよりは煮干しは円やかに広がるイメージ。まずしっかりとニボっとした苦味を感じさせますが、かなり軽やかな風合いで極ニボと言った風には感じず、とても食べやすい!。同時に魚介ならではの甘味を感じさせて、円やかな風合いと感じさせます。色合いは煮干エキストリームのようだが、とってもハードルが低く、とっても食べやすくて上品煮干しと言えましょう。
 

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 そして動物系のエキスもしっかり溶けているのが伺えます。鶏豚両方入ってると察しますが、個人的には鶏ニュアンスの方が勝ってる?と受け止めました。ベースは白湯系でしかも微かなとろみは、微妙に口の周りに貼り付きを覚えさせますので、ひょっとしたらモミジが意識的に使われているかもしれない・・・。しかし引き際がいい動物エキスというか、煮干しを支えるという感覚で、ペットりと舌にまとわりつくというものでもありません。煮干出汁とコラボして円やかさを高めているという感覚で、これも不思議と上品と感じてしまいます。
 

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<麺> 少しグラマスなストレート細麺!緩い出汁に濡れ絡みつかせて味わう楽しさ!具材も絡めて貼り付けて旨し!

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 深い色合いのスープに対して、麺は白地がかって美しく映える印象。煮干し系には相性の良いストレート細麺ですが、やや気のせいかグラマスに感じます。パツパツ系ではなく、密度や潰し込みに少し余裕を感じる仕上がりで、スパスパと小気味よく千切れ、微かにモチモチ感も与えます。
 

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 表面がとてもツルツルしており、スープに濡れて光るような見栄え。濡れて絡みつかせるようにスープと一体化します。気のせいかあまりスープを吸い込むような感覚は低く、最後までスパスパと麺素地の旨味を楽しめる感覚。具材や薬味がこれに貼り付き絡まります。特に玉葱と絡んだりすると、歯応えも甘味も足されて旨し!。この日は、オープンメニュー1本だったので、大盛はなかったが、メニュー拡大の折は是非とも大盛もご検討いただきたい!。
 

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<チャーシュー> レア感が意外と煮干と馴染む低温調理の豚肩ロース!脂身旨しの豚バラ肉!

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 令和の拉麺は、低温調理肉が花盛り!。こちらも例外ではありません。比較的レア感が残ってる仕上がりの、豚肩ロース肉。それでもソミュール液の淡麗な味わいが良く浸透しており、下味に赤身本来の肉旨味が実に芳醇です。また脂身は少な目ですが、出汁の熱を受けて変色しつつあるところと噛み締めると、実に甘味があって旨し!。これは、ゆくゆく特製や、別皿で酒と合わせたいと、気が逸ります。
 

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 そして、やっぱり落ち着く旨さの豚バラ肉。周囲はローストの香ばしさとタレの味わいで、仄かに甘辛さに肉味が混じって実に旨いです。箸で千切れるほど柔らかいのも印象的で、口の中へ運ぶと脂身が潰れて溶けて、旨さの余り、あっという間に飲みこんでしまう。もっと味わって楽しみたいのに・・・旨い肉は、いつもイケズですな。
 

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<薬味具材> 煮干にテッパン!相性良さの岩海苔!意外に良いぞ!しゃきしゃきモヤシ!

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 煮干しに岩海苔ってのは定番!特に背脂煮干しにはテッパンのアイテム。こちらのスープには背脂がないものの、動物系のエキスも芳醇なので、ツー以上に岩海苔が合うと感じます。麺や玉葱に絡みついてもろとも食らうと、磯の風味が口の中に広がるのがいいね!。
 

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 そして意外だったのはモヤシ。煮干そばで、これほどはっきりとモヤシを感じるのは・・・ちょっと他に直ぐ思い出せない。これが玉葱同様、シャキシャキとした歯応えと、野菜特有のフレッシュな甘みを弾けさせ、意外と煮干に合うのです。実はこのポイントが全体的には好印象!。
 
 

 

 
 
<味変化> 煮干酢!濃密感がいっきにさっぱり&円やか甘味に変化!

 

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 玉葱やモヤシで軽くさっぱりしたところで、味変化と参りましょう。カウンターセットに煮干酢があるので、少し垂らします。これは、動物系のエキスと反応して、味わいを軽やかにさせるだけでなく、後味に甘味を生むような効果もあって中々面白い。単に酸っぱいだけじゃないのが実にいいね!。好き嫌いありましょうが、酸っぱいのに抵抗感ないかたにはオススメ。
 

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<味玉にハズレなし!> スープよりも優しい甘さ!卵本来の旨味もナチュラル!ねっとり絡む濃密な旨さ!

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 味玉も王道な作り込みでした。見かけはやや濃ゆい褐色の玉ですが、割ると濃ゆいのは周囲だけで、白身はミルクティーのような色合い。白身だけでも仄かに出汁を感じる旨さです。全体的にはジュレっぽさを全体に残す仕上がりで柔らかめ。
 

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 卵黄は出汁が差してマチュアな色合いに変化。とても濃密感ありありで、飴色に蕩けるようです。その味わいは、出汁が浸透して熟した甘味だけじゃなく、玉子本来の味わいも残す仕上がりで、なかなか好みなタイプ。こちらも毎回、味玉は必食って感じです。嗚呼、やっぱり味玉はハズレなく旨し!
 

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総じまして「味わい優しく濃密円やか!どこか斬新!コンテンポラリー煮干そば!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。中々個性も質感も感じる一杯でして、今後の展開がとても気になる!再訪問確実です。静かな街でゆったり一杯啜るのも一興!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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