【2019年改定】 削除:慶楽(閉店) 追加:中華料理 あさひ
「10選」にするつもりが絞りきれない。今回は長々と「15選」とさせていただきましょう!
さてそろそろ、気候も春を通り越して、初夏の感じも受ける中、そろそろ「冷やし中華」が恋しくなったりしませんか?。5月になると急に暑くなったりして、いきなり人気が高まり感じるこのごろです。私もすっかりそんなモードに入りつつあります。実はある夏、私は2ケ月半の間、毎日「冷やし中華」を食べ続けておりました!。いやー食った食った(爆)。
冷やしと言っても、いろいろ流行がありそうです。例えば、「冷やし担担麺」や「冷やしラーメン」などブームが入れ替わったり。そこで、一回気持ちをリセットし、私たちがイメージしやすい「冷やし中華」とか、店が「冷やし中華」と名乗ってるニューウェーブなものなどを鑑み、東京都内で特に旨かった15店舗15杯をピックアップしたいと思いました。個人的に東京の冷やし中華で押さえておくべきと思った15杯ということです!。















一口に「冷やし中華」と言ってもいろいろあります。個人的にはタレの種類は関係なく、5系統くらいはあると考えています。そして、個人的に好みの系統もプラスしました。















そして、個人的に特に印象に残った冷やし中華を、これらとは別に最後にご紹介いたします。ほんとはもっともっと、紹介したい東京の冷やし中華はざっくざく。それはおいおいということで・・・。
それでは行きます!
ニューウェーブ系:J系などこれまでの固定概念を超えたもの
自分勝手に大袈裟なカテゴリーと三大ピックアップですが、2018年度時点で「冷やし中華」解禁の注目を集めているのは、毎年、このお店でしょう!。ラヲタにとってはオーソドックスに思うのは承知の上で、ご紹介。
千里眼(駒場東大前)
ご存知、二郎系インスパイアの筆頭とも言えるこのお店。専売特許とも言える「からあげ」が印象的であります。それは、揚げ玉に一味唐辛子をまぶしただけなんですが、それが特別にうまいわけです。そんなJインスパイア系として、確固たる人気を博しつつも、無縁と思われる「冷やし中華」を開発したのには、驚きました。個人的には、この一杯で冷やし中華の可能性が広がった!とすら思います。
なんと言っても革新的な冷やし中華だと思ったのは、この4つ。
1)太麺の冷やし
2)マヨネーズ
3)大根千切りでまとめたゴマだれサラダ感覚
4)二郎インスパイア系
これは非常に関西オリジンな私にとっては、衝撃的。世の中にこんな!これで!冷やし中華なる成立感なんですもの。詳しくは以下にて。
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いそじ(代々木)
「いそじ」の冷やし中華も、すっかり都内有名になってしまった・・・という感じですかね。この一杯は、今時点でも、「最先端の冷やし中華」だと言っても良いでしょう。6月中旬から、Twitter情報に目が離せなくなります。お店時代は、とてもオーソドックスなライト豚骨魚介の、落ち着いたテイスト感。そんな王道を突き進めるかと言うお店に限って、革新的な中華そばをくりなしてきます。
この冷やし中華の驚きは3つです。
1)豚骨魚介系でなんと冷やし!
2)濃厚タレを凍らせる・・・シャービック状の演出!
3)凍った状態で割りスープを注ぐ!
こんな大冒険な仕組みが、ちゃんと成立するから実に面白いから、毎年通ってしまう!。ラヲタにとっては毎年、この一杯のレビューやブログをあげることが、自慢になりそうです。詳しくは以下にて。
立川マシマシ(立川)
「千里眼」も「いそじ」も独創的だった。しかし、この店の冷やし中華も見逃せない。流石に先人たちの功績とダブらないような工夫がなされてます。こちらの冷やし中華で、J系インスパイアの冷やし中華には、新たな方向性が見出されたと言っても過言ではないでしょう。
注目するのは2点。
1)二郎インスパイア系
2)タルタルソースでグイグイ食わせる独自性と突拍子の欠如
マヨネーズも「ずるい」けど、タルタルソースはもっとずるい。だって何にだってかけると旨くなりそうだから。・・・・と分かりきっているんだけど、実際に商品化されたのを食うと、これが悶絶してしまうほど、旨いわけです。今では、都内各所に展開しておられますが、一気に東京ではプレゼンスを上げてきたブランドの一つ。詳しくは以下にて。
伝統的中華系:特に歴史が深いものとか、馴染み深い伝統系など
ニューウェーブ系の冷やし中華の後は、王道中の王道! 冷やし中華の基準を示して食えるような、落ち着きと旨さと伝統を伝える一杯をご紹介いたします。
揚子江菜館(神保町)
諸説ありますが、有力な一つとして「冷やし中華の元祖」と言えるのが、こちら「揚子江菜館」さんの冷やし中華です。日本で初めて提供された冷やし中華が、技術の伝統と革新の精神を続けてきたのがここの一杯なのですね。
とにかく見栄えの美しさと大胆さと、大和魂すら感じます。日本人なら誰でも愛する富士山に見立てたような盛り付け。当時としては、実に革新的なマーケティング手法を駆使したものと思われます。そして、もうひとつ伝わるのは、「冷やし中華はご馳走」と言う感覚。美しい盛り付けは、ここに必然性があるのです。詳しくは下記にて。
中華料理 あさひ(浅草)
やっぱり浅草界隈って感じする「古いものは大切」っていう感じが生きてますね。それに郷土愛は格別に強いと思われ、あと客は地縁の方が多く、地元名店の息遣いを感じます。
主に豆板醤という分かりやすいステレオタイプな肉味噌ですが、それがいいんじゃぁ〜ないか!!。豆板醤の風味が混じる醤油の輪郭は、一気に日式から大陸系な余韻に確変し、酢も何やら妙に余韻がふくよかさを増す。見た目は濁り出すのに、味わいは透明感極まるのか・・・。あとは具材の水分でやや淡く食べやすく働いているし、白胡麻がこれほどホッとさせるとは思えぬ嬉しさ。新たな町中華冷やし中華の可能性を見つけたような思いで、非常に嬉しいです。詳しくは下記にて。
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大衆町中華系:定番で一番皆さんにもなじみが深いと思われるもの
いわゆる【冷やし中華 始めました】のフレーズが一番似合うタイプ。それが、大衆町中華系の冷やし中華と言えましょう。東京には、たくさんまだまだ、ゲキ渋で旨い町中華が隠れていると思いますが、その中で【確実に旨い!町中華系冷やし中華】を4つピックアップします。
龍朋(神楽坂)
僭越ながら、まずこの系統で最初に挙げるのが「龍朋」さんです。神楽坂を少し登りますが、こちらも都内では、知る人ぞ知る「冷やし中華の名門」なんです。とても人気があるので、トップシーズンは、テーブル相席は普通のことですので、割り切りましょう。
こちらの特徴は、何と言っても玉子。一般的には「錦糸卵」と言って、薄焼き玉子を細かく千切りにするのですが、こちらは真逆。玉子が一反木綿のごとく太い!。そして玉子本来の味と風味が肉厚に感じられます。具材の種類は一般的ながらも、チャーシューの材木カットとか、キュウリ千切りの迫力が増す。そしてタレはナチュラルと言うか、伝統的な醤油系のタレですから、安定感あり、期待をハズすことがまずないです。詳しくは下記にて。
栄屋ミルクホール(神田)
この店の外観に、誰もが良き昭和のノスタルジーを感じることでしょう。店名にギャップを感じる方もおられると思いますが、その昔は甘味屋でも、中華そばを提供することは珍しくもなく、女子が白玉あんみつを堪能している横で、ばんから男子がそばを啜ると言うことも、あったとか・・・。こちらは、今は中華そば系がメインになっていると言う流れですね。
こちらは、私の記憶では、ゴールデンウィーク明けには、冷やし中華が解禁になるはず。何と言っても、その王道の冷やし中華っぷりが見事なのです。店の外観も、冷やし中華の風貌も、両方を何かのアイコンにしたいくらい、心を掴むのです。詳しくは下記にて。
鶏舎(池尻大橋)
ここも、池尻大橋界隈では、町中華ファンにはすごく人気の高い店です。比較的麺類に力を入れてる感じがしますが、何を食っても旨い店。私は「冷し葱そば」をいただいたのですが、これが2017年夏食った冷やし中華の中では、トップクラス級に美味かった!。元来私は、ネギ大好き「ネギ星人」なので、葱メニューには、贔屓目になるものの、これはぜひ食べていただきたいです。
盛り付けはとても富士山気取りで、一見サイケデリックなんですが、全体的色合いが地味。特別感がないながらも、一口食えばハマるはず・・・。池尻大橋界隈は、ラヲタにとってはパワフルな店が他にも2件あるので、見逃しがちですが、一度は夏に食っとけと言う感じです。詳しくは以下にて。
馬賊(浅草)
浅草界隈では有名な、自家製麺ブランドですね。製麺工程がパフォーマンス化してまして、本場中国の「引き伸ばして麺を織りなす」と言うのが旨そうです。かん水による化学反応がなければ、このようなことができないし、ラーメンたる風合いには必然。麺以外も美味そうなものあるので、飽きない店ですね。
こちらは麺を打ってから、割とフレッシュな麺をいただけるところが、嬉しいですね。普段食べている冷やし中華は、具材トッピングとタレの絡みが主役を食う・・と言う感じがありますが、この一杯は明らかに麺が主役です。普段食べられない、ハリと弾力のある麺のフィーリングをお楽しみください。案外、「焼きそばにも使えて美味そう!」「つけ麺にして食べたい!」など、他のバリエーションが楽しみになってしまうのですが。詳しくは以下にて。
激安激旨系:冷やし中華はちと高い?なんて思ってたら大間違い
ここで、コストパフォーマンスの一点に絞って、これは旨い!やすい!嬉しい!の冷やしをご紹介。ああ・・・やっぱりあれかと、東京の方なら思うかも。でも、夏の外回りが多いビジネスマンなら、かなりお世話になったはず。
博多天神(新宿等・・・都内各所)
ご存知のワンコインラーメンのブランド。そして替え玉1玉無料ということで、季節を問わずいい店です。されどこのこの一杯は400円!。嬉しすぎます。思わずビール小瓶も追加してしまう。この店の費用構造は、他店と比べて抜きん出ております。
安かろう悪かろう・・・の時代は過去のこと。それなりの制約感がありますが、どれも中身を端折ってないところが、逆に誠実さを感じます。キュウリ、錦糸卵、紅生姜、そしてプラスα。洋がらしだって忘れてない。これならおやつ的に食えるって感じです。最近は新宿の店舗では、外国人観光客もここで目にするほどですが、日式冷やし中華が世界に一気に広がるのは、そう遠い話ではないのかも。詳しくは以下にて。
高級中華系:ホテル級に洗練された逸品
激安激旨とは対照的に、ちょっとリッチに本格的冷やし中華もご紹介しておきましょう。こんなところに、こんな冷やしが?と意外性も味わいのうちかも。
原宿はしづめ(原宿)
「マツコの知らない世界」にて少し紹介された店です。2017年夏は、自分は徹底的に冷やし中華に邁進した自負があったのですが、上には上がおられまして、「冷やし中華」のみに特化して毎年活動してるお方がおられて、そこで紹介されたもので、さっさと突撃して食した流れです。
それにしてもオヤジが私が原宿など縁なく、また高級中華料理店で、一人ポツンご冷やしを啜るのも、実に妙な感じがしました。裏を返せばオシャレに食したい・・・そんなニーズには完全一致。ホテル中華をリーズナブルな価格で、味わえて、雰囲気もよし、サービス&接客もよしです。当然味わいもお値段に敵う味わいでして、大陸的醤の風味と山椒の効かせ方など、麺ヲタクとしても非常に勉強にもなりました。ここは次はワイフと行きたいところですが・・・果たしてこんな私に付いてきてくれるかどうか(汗)。詳しくは以下にて。
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そして個人的にハマった・・・冷やし
ここから4つ。私が個人的にこれは!と思ったものをご紹介。甲乙つけがたいその他の冷やしもあるのですが、それはまた2018年の活動をしてから、修正見直ししていこうと思う次第です。
七彩 八丁堀(日本橋)
東京のラヲタなら知らない人はいないかな。以前は東京駅ラーメンストリートにあった店が移転。当時は通勤経路だったので、頻繁に利用させてもらいました。自家製麺を提供する中、注文を受けてから麺を打ち、茹で上げるスタイルがとても個性的で、かつ人気が高い。しかし冷やしとつけ麺系は、それ用に準備した麺の様子。
何が私の琴線に触れたかと言うと、トマトで少し洋風にもアレンジされたところでしょうか。プチトマトのマリネは自宅でも頻繁に作る一品。そのいいところを冷やし中華にもアレンジされているのです。こちらのお店は、トマトの限定も以前は出していたので、ご店主もトマトが好きなのかも(笑)。女性にも受ける冷やし中華と思われますので、カップルで行っても使える店ですね。詳しくは以下にて。
二階堂(九段下)
2016年にオープンした割と新しい店。基本的な中華そばも美味しいのですが、限定がとてもバリエーション豊富で、また創作性があるのが特徴的です。基本的に何を食っても旨い店ですね。冷やし中華は、醤油派とゴマだれ派に分かれるのでしょうが、こちらの2017年の冷やし中華は、一度でそのどちらも味わえると言う、ちょっとズルイ・欲張りな演出がされてました。
まずは定番のあま酸っぱい醤油系のタレでいただく。私の好みの味ですが、その後から濃厚なゴマだれを溶かして味変化させてゆくと言う趣向です。このゴマだれが、普段醤油派の私でも旨しと深く思える香ばしさと味わいでして、一気に魅了されてしまいました。さらに見過ごしがちですが、こちらは「麺がうまい」と思う店でして、冷やし中華にしても残念さが微塵も感じられません。おそらく2018年もやってくれると思うにので、今から心待ちです。詳しくは以下にて。
鶉(武蔵境)
ご店主は、七彩@都立家政、くじら食堂@東小金井・・・の関係者らしいのですが、詳しいことは知りません。されど、平打ちで縮れの強いピロピロした多加水麺を見れば、無関係とは思えませんね。こちらも比較的新しい店ですが、味噌らーめんに特化した専門店です。その質感は高く、東京の味噌ラーメンランキングでも見かける名店に成長した感じがあります。
そんな味噌ラーメン専門店で、冷やし中華があるとはつゆ知らず。こちらの「味噌冷やし中華」は、毎年一度は食しておくべき一杯と、私の中では確立しています。味噌だれの旨いことは言うに及ばず。チャーシューとか玉子焼きの質感がめちゃ高いので、実に高品質と感じられます。平日昼の限定だったところを、夜の部に訪問して無理に作っていただいたのが、とても感謝です。次回は間違いないようにしないと。詳しくは以下にて。
こてつ(下北沢)
私が2017年夏に連食し続けた冷やし中華の中で、ナンバーワンと思えるのがこちらの冷やし中華です。これは私は自信を持ってお勧めできます。奇をてらった部分がなく、かと言って伝統に縛られることもなく、一つ一つ隅々まで丁寧に仕上がっているのです。
醤油ダレの美味いことさることながら、トッピングのチャーシューはデフォルトで二種類。レアチャーシューの短冊切りと炙りの肉とあって、楽しませてくれる。玉子焼きも丁寧な作りだし、キュウリ・トマト・白ネギなど野菜類の歯ごたえと鮮度も見事。麺ももちろん風味をキープして美味い!。これも間違いなく、夏には何度も食いたくなる一杯です。いつも冷酒をいただくのですが、それとも非常にマッチします。激しくおすすめ。詳しくは以下にて。
いかがでしたでしょうか?。もうすでに食べたくなった!これが特に食いたい!など、少しでもご参考になれば、とても幸いです。それでは、これからのシーズン、旨い冷やし中華で季節を美味しく過ごしましょう。
ではまた!
<閉店>
慶楽(日比谷)
醤油派か、ゴマだれ派か。冷やし中華の中では主流派争い論争が、毎年夏にやって来る?と言う感じです。私自身は、実は醤油派なのです。しかし、相手側なれど天晴れ!と思えるゴマだれの冷やし中華。それを述べるとしたら、ここかもしれない。店内には、新橋・有楽町の年配ビジネスマンやら、お芝居・映画・歌劇を見にきたついでといったマダムの姿がちらほらと・・・・。それでいて、敷居が高いわけではないので、いい感じ。
感じて欲しいのは、ゴマの「香ばしさ」。ゴマの甘みとかコクの深みとかより、本当はゴマは香りを楽しんでいただきたい。軽く焙煎したような、厚みのあるゴマの香ばしさを感じられる、高品質ゴマだれをぜひ、この夏に機会があれば!。そんな詳しい詳細は下記にて。