ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3737】 栄屋ミルクホール (東京・神田) 冷し中華 〜これを食わねば夏を迎えられん!店舗も冷や中も昭和レトロな文化財

夏の始まりは冷し中華の始まり!レトロ系でキメるならココ!
 
 実は「冷やし中華ヲタク」なオレ。まるで狂ったようにそれを食いまくる年もあるのだが、絶対に欠かせない冷や中ってのが少しあったりするんですよねー。その中の一つがここ「栄屋ミルクホールの冷し中華」。毎回言うが、この店は建物自体がいい雰囲気を醸し出してるので、それだけでも来た甲斐があるというもの。それにスタフも高齢ながらもお元気お美しいと思えるところがナイスです。
 

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 ちなみに・・・東京ではこんな冷やし中華がオススメ!ご参考まで。

 
 さてここの冷し中華を狙っているのは私だけではありませんでした。正午前後に集中して客が来る様です。近所のビジネスマンに混じりウーマンもご来店。そしてその半数以上が「冷やし中華」を所望ですよ。ちょうどこの店で解禁になったばかりなのでしょうかね・・・やけに注文率が高かったです。
 

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<全体&タレ> 醤油系の甘酸っぱい定番レトロな味わい!決め手と特徴は砂糖の仄かな忍び!
 
 ちなみに、春夏は「冷やし中華」、秋冬は「タンメン」と言うローテーションメニュー。初めて気がつきました(汗)。
 

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 こんなに暑さを感じる中でも、熱々のタンメン食いたかった後客がとても悔しそうにしてたっけ・・・愛すべき人だね。そんなことを感じていたところで、配膳が完了。それはこんな麺顔でした。
 

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 おおお!これですコレ!これぞ王道の町中華による冷やし中華の典型!。醤油系の甘酸っぱいタレがかかったシンプルな多加水ストレート細麺。その上に酒のアテやつまみにもなりそうな、中華アイテムが縦に並べたてられてます。日本人なら富士山イメージといったところか。しかも出来あいのものでなく、一点一点魂入った手作り感とその優しさが伝わってくるのがいいね!。まさに、金鳥の夏、日本の夏、冷や中の夏って感じがビシビシ伝わって来ます。
 

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 もうタレは分かり切った味ですが簡単にコメントすると、中華出汁(鶏豚煮出汁)に醤油が溶けて、そこに酢と味醂や砂糖が入っているような味風景。和辛子を好みに溶かしてゆくのがスタンダードです。この構図を店によっては、本格中華の醤を使ったり芝麻醤を溶かしたり、また酸味も柑橘系を混じらせたりと創意工夫があり。それらがかけ合わさって無数の個性を発揮するのだが、どこか似たり寄ったりな味になるの仕方のないところですな・・・。タレもよく冷えており、おそらくは大型ペットボトルか何かに入れられて、冷蔵庫で前日から冷されておると思われます。
 

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 個人的には、こちらのタレは酸味がマイルドでゴクゴクと飲み干せるところがいい感じ。紅ショウガのジリジリ感も円やかに収まっているし、まず酸味自体が尖っていないところがベースですね。そして味醂じゃなく砂糖によるコク深さを感じるのはオレだけなのだろうか・・・。味醂などでも同じ効果なんだろうけど、甘くないけど甘さが仄かにしのばされていることで、ググッと旨みの幅が広がっているのです。所詮は、レトロな冷やし中華の酸っぱいタレだろ?などと思っては、いけない気がしますー。
 
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<麺> 馴染み深すぎるほど、長年店と伴走してきたような一体感!町中華感を麺でも知る!
 
 まーこれも、ここでは何度もお目にかかってきた麺だし、またどこでも出会える馴染み感はあります。細麺でタレの持ち上げがよいし、また淡くモチモチとしつつもスパスパと容易に切れ込むのも、小気味よくていい。更にバリバリと音をたてたり、ふわふわと柔らかかったり、歯応え個性多様な具材を一気にからめてまとめるところも、なかなかいい仕事をしていると思えます。
 

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 特に冷やし中華だからと特別扱いされてない麺。ずっとこの店と歩みを伴ってきたんでしょうか。国産小麦で香りがどうのこうのと、時代は移ろうけれども、これでええやんこれで!と思える安心を覚えつつ、また今日もズボボボボボボーーーーーっと爆音を立てながら啜り食うオレです。
 

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<具材> 醤油が染み込んだロース肉!錦糸卵はダイナミックさに素朴な味が染み渡る!
 
 日本人なら解説不要なトッピング達。あえて言うなら、やはりチャーシューで、この深く醤油ダレに染まった感じがいいのだ!。たまにアイドリング時間に訪問すると、調理したての丸ごとチャーシューがテーブルの上に置かれたりしてる。黒々としてごつごつとした物体は、実に滑稽なほどに素朴感まるだしの岩石なんだけど、こうやって美しくスライスして千切りにされると、存在感が一変して貴重品なまでに愛おしい。そして染み渡るタレの塩気と肉甘味の一体感がすばらしい!。
 

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 濃い味・塩気の味わいだけではありません。となりのメンマは、とてもよく見かける量販品的な馴染みを感じますが、いやいやどうして・・・このレトロなタレには絶妙に合うのだわ!。昼間だがビールが欲しくなる・・・。そして錦糸卵。すこし玉子焼き感も混じったような風貌ですが、それがいい。これがぁいいんじゃぁ~ないか!。フカフカ感に微かな甘味と卵の風味がマッチして、そこに甘酸っぱいタレが浸透するとカオスな旨さ感が一気にアップします。
 
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総じまして「これを食わねば夏を迎えられん!店舗も冷や中も昭和レトロな文化財」
 
 ・・・と言う感想。早い年はGW明けからですが5月にはいつも始まるミルクホールの冷し中華。まだ令和になって冷やし中華デビューしてないなら、昭和レトロなここからスタートっていうのはいかがでしょう?。そんなおススメ気分満載のまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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