<本当にうまい醤油らーめんを求めるならココは外せないよね!>
早いもので、もう3月になってしまいました。一年のうちで一番多忙な時期の到来!ってことで、食えるうちにいいもん食っとこう!と言うことで、「びぎ屋」へ。今回は実に4年ぶりの訪問になりますが、もう勝手知ったるロケーションとメニューですよ。こちらで、定番の「醤油らーめん」を頂いてまいりました。それやる気を入れんと味玉も追加。一気に暖かい風を感じると、単純バカな私は影響されて、少しだけ開放的になるのです。
やっぱり、私にとって東急東横線にのって醤油らーめん探すなら、ここになっちゃうのよねー。いろいろとご意見ありましょうが、王道の醤油をきっちりと食わせてくれるところは、非常に少ない気がする。初訪は、ラーメン本情報を頼ってのことでしたが、今回は欲望むき出しでまっすぐここに来ました。
到着すると行列ないので、休みか??と焦ったけど、しっかりと中は満席でした。ほんの数十秒待ってたら入れ替わりに入ることができてラッキーです。隣客が食ってた「つけ麺」が妙にうまそう。そうか、暖かくなったから、つけ麺気分ってのも分かるよねー・・・・。ちょっと選択ミスったか?まあ、また来て次につけ麺を食えばいいことさ。なんて席についても春気分で気もそぞろですー。
<醤油カエシと鶏油円やかさのかけ引き!鶏豚煮出しと節系エキスのバランス!ホント良くできてる!>
実は昔、祐天寺で下宿してまして、この界隈は詳しいのです。東京のハイソなエリアなんですが、庶民的な商店街もあったり、安い定食屋があったり。時は過ぎて懐かしの馴染み店の多くはなくなったが、やはりこの界隈の空気を吸うと、少し若い気になるー。そんな思い出に浸ってたところで、配膳が完了。それはこんな麺顔でした。
おおお!ネオ中華っぽい色合いのようで、もっているオーラがどこか王道の懐かしみのある、ハイブリッドラーメンやね!。スパッとキレを感じる濃い口醤油感がありますが、どこかしら丸みを感じるブラウンの色合いがなんとも和ませます。一方で表層に漂う香味油は、色気を感じます。神奈川淡麗系に、少し落ち着きを与えたような面持ちで、こういうのは結構好きなタイプ。
まずは一口目。やはり最初は「醤油感」と「鶏系の煮出し感」でしょうか。キリリとしたカエシの塩気を感じる一方で、鶏油が効果的に響きます。濃密すぎないライトな円やかさで、決してしつこくないところがナイス。また、丸鶏をつかったような鶏エキスの芳醇さがすばらしい。動物系の旨みが分厚いような、それでいて透明感があるような・・・・表現しにくい豊かな味わい。しかし鶏そばではなく、その他のエキス感の存在がやはり複雑にからみます。
食べ進めると、徐々に甘味のほのかさが、強調されてくような味の風景。ベースのスープに含まれている魚介系がじわじわと広がりを見せ、主に節系の香ばしさに酔いしれます。豚のエキスや、煮干系、その他乾物も溶け込んでいると思いますが、ここが少し神奈川淡麗系とは少し違うかなと、浅知恵ながら妄想する次第です。
また、醤油もじょじょに丸く感じてゆく。麺から滲むグルテンの風合いが溶けて、スープに影響を与えたかと思いますが、もう少しはっきりとした甘味の輪郭もあるような、ないような・・・。その不思議さもこの店の面白さの一つでしょうか。何度も食べなれたタイプの一杯なのだけど、毎度毎度発見があるから、通いたくなるのかも・・・。
<全粒混じりで程よい締りのあるストレート細麺!>
一番好きなタイプの一つ。ストレート・細麺・全粒入り・・・という3つのポイントがナイス。加水は基本的に低めがすきなのだけど、スープとの相性にもよるので、ケースバイケースで変わります。とにかく、麺の風合いがきっちりと伝わる上に、全粒の見栄えがとても興奮します。加水は低からずって感じで「中」という感じ。全体的に引き締まりがあるから、前半は歯ごたえで、風味を味わいます。中盤から後半にかけて、汁の吸い込みと攪拌により、グルテンと汁の融合する甘味を堪能する。そんな楽しみ方で、最初から最後まで飽きさせないねー。どこの製麺所でしたっけ?(三河屋??)。なかなかやります!。
多少のぬるつきが表面にあるのか?口当たりが滑らかで、ニュルニュルと滑り込んでゆく感じ。麺と麺の毛細管現象もさほど感じないのに、スベリ滑らかでライトな感じで食えるのもいいですね。これが、つけめんになったらどんな感じなんだろう・・・・ちょっとすでにそっちが気になりだしたー。
<味玉にハズレなし>
白身に醤油系のつけダレが、均一に深く浸透しているのが伺えます。それはまるで「コーヒー牛乳」のような色合いで、もし甘かったらプリンと勘違いしそうです。また卵黄は言うに及ばず、タレが染み混んでねっとりと濃厚に変化。深い味わい。塩気が卵黄と絡んで熟成すると、なぜか甘く感じるのはアミノ酸の働きなのか??
<チャーシューとは何たるかを伝えたくなる本質的な味わい!>
昨今、低温調理法が広く定着化して、あちこちでレアチャーシューが当たり前状態になってますが、こういったトラディショナルな技法も、もっと見直さねば!。豚の二種チャーシューでして、ひとつは「肩ロース肉の焼き燻」風で、もう片方は「ばら肉の煮込み」風。後者はよく見かけるけど、前者は最近機会が減ってきたような気がします。ロース肉はぎゅっと旨みが凝縮しているようなイメージ。歯ごたえはそこそこありつつ、噛むと旨みが広がり、噛むことと旨みに関連性がある気がします。ばら肉はイメージ通り、周囲の脂身はトロトロで脂の甘味をダイレクトに堪能させてくれ、赤身はスープを吸い込んで、また別の旨さに昇華しています。
こうなれば、次回はチャーシュー増しにするしかないな・・・。
総じまして、「本当に知ってる?王道の味わいと斬新な発想を併せ持つ、ハイセンス醤油そば!!」と言う感じでお伝えしたい!、何だか抽象的すぎますが、安心感と先進性を伝えたかっただけー。あしからず。思わず春の陽気にハイテンションになってしまいました。ともあれ、仕事に忙殺されるまえに、すかっと一時でも忘れさせてくれ、陽気にさせてくれた一杯には感謝です。旨かったです。また来ます。と言うことで、陽気な気分のまま、とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います!。
雨風が
夜に駆け抜け
弥生入り
ほのぼの陽気
円やか醤油
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
それでは、まとめたものをYouTubeにて↓
東横線沿線魅力の秘密 白亜の商店街からひようらまで (朝日新聞デジタルSELECT)
- 作者: 朝日新聞
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2018/01/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る