<オープニングは大音量ハードロックで気合入れ!>
つつじヶ丘駅近くの踏切遮断機、駆け抜ける特急、それらに負けない熱いロックの大音量とともに、店は開店する。すごいねー、こんなオープニングとは知らなんだ。当然一巡目に入り込めず、しばし店外で立ちながら順番を待ちます。ここは行列イメージが強いね。店内に流れるU2の曲を聴きながら、のんびりと初秋の日向ぼっこ出来たと思いたかったが、まだ陽射しは強いー。
この日は、「鴨つけそば」が限定だそうで、それ目当てのコアなファンが集まったようですね。牡蠣バター醤油丼も限定らしく異様に美味そう!。しかし私は今回、「鶏油ブラック中華そば」とさせていただきました。これもまた【500円!ワンコインラーメン】でして、先日の鴨中華そばとどれだけ変化があるのかが、楽しみだった次第。
しかしそれにしても、行列が進まない。あまりにも暇だったので、思わず仕事メールを確認してしまったのが悪かった・・・。虫の知らせというか、休日とは言え、上期末日だから嫌な予感がしてねー。これがまさに的中!!。嗚呼・・・とため息が大きな声に出てしまう(泣)。急にそわそわしだし、立ったままから外待ち用のベンチに座れた瞬間、iPADを駆使してメール応酬と資料補正の作業嵐ですよー。これが期末ってもんさ!しかし意地でも休日出勤しねーからな!(これほどiPADをモバイルPC並みに使いこなしているオレ自身、自分に酔っているのもあるが・・)。
<甘味なのか塩気なのか・・・ペッパー感シャープにして鶏油が踊る味わい>
仕事は、一旦ストップしておいて、ここまで来たら中華そばに集中です。店内に案内されて着席した途端、カウンターでオレを除いて全部「鴨つけそば」食ってた状況には、軽い驚きを感じました。後に座った客もそんな状況で、どうも私一人が生産ロットを乱した感んじが否めません。許せ・・・。しかし、中華そばは、とても手際が早くそれこそあっという間に配膳まで進みます。助手クンは、次の鴨つけそばの準備で手が外せないらしく、ご店主から直々に受け取ります。
さてその受け取った麺顔。先日の「鴨中華そば」とは似て非なる印象で、上品な麺顔にはワイルドっぽくペッパーが降りかかっており、むしろそのアンバランスさが惹きつける。青ネギが中央にアクセントのように配されて、色バランス的にも仕上がりが美しいです。500円にしては、チャーシューもダイナミックと質感の高さが伺えて、この時点でもうコスパ最高と心の中だけで叫んでしまいます。
まずはスープから。見栄えは「鴨中華」と変わらんが、見事な味変化です。スッキリに見えて非常に味わいは複雑。甘いのか辛いのか・・・シャープなのか揺らめいているのか・・・・レンゲで啜り上げる度に脳内が駆け巡ります。醤油のまろやかさが全体的に伝わる。生醤油のような風味の良さと、さも味醂かのような仄かな甘みが広がるタイプで、色合いの透明感も印象が良いです。
全体的にスッキリ醤油そばの方向性に見せかけて、実は動物系のコクもじわじわと感じさせるパワフルさも持ち合わせます。メニュー名にもある「鶏油」エキスは、実はほのかな味醂と感じさせた部分かもしれません。でも、神奈川淡麗系のような艶かしさは影を潜め、鶏がらの炊き出しで見られるようなコラーゲン感がふらふわと漂うかの如し。一方で、全体的降りかかったミル挽きペッパーが主張します。醤油だれ、ベースストック共にまろやか系で角を丸めた味わいなのに、ペッパーが全体の味わいを後追いでデッサンするような輪郭を打ち出します。これは見事!。以前別メニューに山椒そばがあったはずだが、それを彷彿とさせる一品に仕上がっています。なるほど、これは立派な柴崎亭の系譜ですな!。
<流麗感極まる極細系ストレート麺!問答無用の風味の良さ・・・>
移転前、最寄りが「柴崎駅」だった頃と、麺が変わっているのね・・・。今更ながら感じましたが、もし違っていたらバカ舌と笑ってやってください。こちら券売機の貼り紙でも指摘しているように、茹で加減が指定できません。しかし、そういうの不要と思わせる完璧な仕上がり。カタメな茹で上げがデフォルトとなっている上に、なかなかそれが持続する不思議な麺です。
先日も指摘した博多麺に準じるような極細低加水ストレート麺。麺の巻き込みが毎度毎度見事であり、麺線の美しさを目で愉しみ、それを崩す娯しみがナイスです。前歯でちぎるとクツクツとした歯ごたえが小気味好く、その瞬間に広がる粉の風合いみたいなのがふわっと広がるから、いちいち咀嚼が楽しいです。奥歯ですりつぶす際が一番それが際立ちますし、まさに薫る麺と言った印象です。
ミル挽きペッパーが地肌に貼り付きます。麺というより、麺と麺の隙間に入り込むように貼り付いて、結構これが抵抗にならない。むしろネギの方を感じる啜り感で、啜り上げる途中に鼻腔に流れるコショウ香ばしさがいい感じです。
ところで、大盛り対応してくれるものだが、こちらはなぜか「特大」対応しかなく、中盛などという気の利いた盛設定はありません。当然替え玉もない。また「特大」で麺を残したりすると別途500円を請求するという懲罰規定もあり、なかなか手厳しい(笑)。
<脂身少なしなモモ肉のようなチャーシュー!スライス2枚で何だかゴージャス!>
前回は「鴨肉」で絶叫したんですが、今回はモモ?と思える部位の脂少ない肉。これがとてもきめ細かい繊維質で、とても柔らかい。しかも適度な厚さと大きさがある上に、二枚も投入されていてナイスです。上にはペッパーが降りかかっていて、これだけ単独で食うとどうしても陽気を鑑みるとビールが欲しくなる。いい出来栄えです。
肉自体もペッパーのぞいたら適度な塩気を含み、スープを吸い込んで副次的にジューシーな仕上がり。青ネギがもう少しあったら、チャーシューの薬味として巻き込んで食っても楽しい感じです。
総じまして、「京王本線随一?のコスパ高き中華そばシリーズ!」という感覚でしょうか。こじんまりした丼ですが、汁まで完飲するとお腹も膨れる。高品質でこれで500円というのだから、ちょっと京王線を利用するときは、寄り道したくなること必然です。駅からもめちゃ近いしね・・・。
さて週が変われば、このメニューは「鴨系」に変化するそう。鴨のブラック醤油という、これまた気もそぞろなメニューに変化らしくて、それでもやっぱり500円ワンコインなんだろうかねー・・・。東京西エリアに住まう者としては、非常に興奮を覚える週末でして、何んとなくまた来そう(笑)。
ただ今回は、食った余韻に浸ることもなく、近場のドトールに駆け込み、やりかけた仕事の続きをしましたよ・・・。次回は仕事から解放されたいわー。なんでこういつもいつもタイミングが悪いのか。オレのせいなのか?オレはそういう星の下なのか?。技術やテクノロジーが進化しても人は解放されず、ましてや縛られ続ける。世間で言う「働き方改革」じゃなく、「仕事そのもの改革」じゃなきゃダメなんだと本当に思うよ。全く・・・ってグチを言いつつ、それじゃ眠れんので、いつものように深夜に詠ってから寝ますー。
秋晴れに
ゆるり腰かけ
線路沿い
何が悲しき
モバイルワーク
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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