<大勝軒制覇ツアーの中で一番忘れられない一杯が・・・・なんと「油そば」>
そろそろ大勝軒巡りも本格再開したいと思うこの頃です。3月4月とあまりにも集中的に食い過ぎたので、多少飽き気味な感覚で過ごしてきたのですが、その中でも妙にもう一回食いたいのがありまして・・・それが「青梅街道 大勝軒 杉並」さんの「油そば 550円」です。価格もさることながら、非常に丁寧な作り込みと質感の高さに感銘を受けまして、私的には「名作」と呼ばせていただきたいところです。汁系とかつけそばを押しのけて、汁なし系が一番うまいのか!?と批判を受けそうですが、ご容赦ください。美味さは保証しますって。
<「またおま系」と揶揄される豚骨魚介が、汁なしで「非またおま!」に変幻!>
前回のレビューと内容がかぶると思いますが、何と言っても「またおま系」と近年揶揄さえれてきた豚骨魚介が、こうもしっかりと基本を押さえつつ、汁なし系で再現され、飛び抜けて旨いとは想像もできませんでした。「またおま」にして「またおま」に非ず・・・どこかアンチテーゼなまたおま系と申せましょう。
結構なレベルで典型的な豚骨魚介で、魚粉を感じさせる部分が強いです。またおま豚骨魚介の全盛期の当時は、「魚粉と溶かした」濃厚さが、どこか勝負所のような感じがしませんでした?。そこまで粉々ではないけれど、甘く香ばしい魚介のざらつきがうっすらと適度に溶け込んだタレです。豚骨系の出汁も芳醇ですが、決してシャバつかず、さらさらっとした粘度が素晴らしい。麺に満遍なくまとわりついて染み込む。微かに丼の底に溜まるタレは、麺の風合いや粉風味を溶かしこみ、そのまま舐めても美味そうです。
麺をすすると、実に豚骨魚介が濃ゆい。濃ゆいけどしつこくなく、さらさらと食える。細麺の感覚が、定番の「つけそば」とはまた違ったニュアンスを高めて斬新に感じさせます。
<デフォの味付けが美味し!加えるなら「おろしニンニク」がオススメ也!>
油そばには、「辣油」と「お酢」なのですが、今回はあえて封印です。それをやってしまうと、何でも「武蔵野系油そば」の雰囲気一色になってしまうような気がして(それはそれでいいのだが)。何も足さなくても、十分に旨いです。しかしね・・・何かを足したくてうずうずしてしまうのが私。色々考えた挙句、業務用だと思うが「おろしニンニク」をひとさじ多めに投入して、よーくよーく・・・撹拌してみました。
これがまたナイス!直感が当たった感じがして、魚介の甘さと豚骨のコクと、その上にうっすらシャープなニンニクのジリジリ感が、非常に合います!この味変化対策はオススメ!。
<麺がなかなか質感高い!角型ストレート細麺で風味もアリアリ!滑らかなスベリ!>
ところで、このお店は「南阿佐ヶ谷」から移転してきたのですが、当時の印象は曖昧なものの、私が麺がこんなに美味かったっけ?と感じたのは、ここ荻窪・四面道交差点に越してからです。しかも細麺がこんなにしっかりと旨味と風味と啜りやすさを感じるなんて。角麺の麺線も綺麗だし、腰つきがなめらか。それでいて、麺に密度感があるから、グルテンの風合いというか旨味というかがしっかりしているし、濃厚な豚骨魚介タレをしっかりと受け止めて負けていない。すすりも滑らかで、微妙にタレを吸い込む性格が後半には、より滑らかに印象付けるのです。
メンマは短い札タイプの薄味で、タレを絡ませて食うフレッシュタイプ。この油そばの設計図にはとてもマッチします。細切りチャーシューは、大抵は「一枚にしてくれよ」と残念感が残るものだが、これはとても良い質感を保っています。混ぜ込んでも、他の味に埋もれない美味さというか・・・うまく表現で気ないな。でも、旨いから仕方ない。あと、海苔だけはご愛嬌ということですかな。配膳の瞬間から麺水分をしっかり吸着してしまってたが、汁系ではよくあることだし。
総じまして、「東池袋系王道でありながら唯一無二の質実油そば!」という、これまた何の捻りもなくそのままの感想でごめんちゃい!。いやーうまかった。ご機嫌で帰路につき、ニコニコ笑顔で自宅へ戻って「ただいまー!」って叫んだら、嫁さんが出てきてひとこと・・・「クサッ!」。しまった、二郎だったらブレスケアとクロレッツ噛みまくって対策を施していたのだが、大勝軒のおろしニンニクひとさじだけで大騒ぎするかよ?と油断していたー。私は罰として、その夜は就寝するまで、自宅でマスクをして過ごすこととなりましたー。でも美味かった感動があるからいいか。てな感じで、平日の夜は更けてゆく。なんだかんだ、旨くて好きなものを食って一日が閉められた。そんな気分でさらっと詠ってもう寝ます!。
油そば
気分はとても
プレミアム
王道豚魚に
新たな扉
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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