ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2752】 綾瀬 大勝軒 (東京・綾瀬) 中華そば

<Wオヤジの切り盛りに親しみと寛ぎを覚える春宵気分>


 所詮私は関西人。お好み焼きや焼きそばを「おかず」として、白飯をガツガツと食うのに違和感なし。それを東京の人は笑うけど、誇りすら感じる関西の庶民的食文化であります。先日、会社の仲間で久しぶりに飲んだ時、たまたまそんな話になった。焼きそばと御飯の組み合わせは、何とかその場では関東関西のコンセンサスが取れた。中華料理の一種と焼きそばを解釈すれば、それはありと言う(本音はちゃうねん!と言いたいところだが)。しかし、お好み焼きと御飯が、絶対に組み合わせとしてはおかしいと言うわけだわ。白木屋でもう論争ですよ。「だったらたこ焼きで御飯食てるの?」って言われて、バカにしとんのかボケー!って叫んでしまったら、お店に注意された。いやー、最近深酒とは言わんが、酒に弱くなったわー。








 そんな前夜のしこりを残しつつ、なんとその同じ面子で翌日、柏方面への外出。大人ですから、仕事は淡々と済ませて夕方早めにキリがついた。そこで「昨日の仲直り会で、飲んで帰る?」って誘ってくるが、「ちょっと用事があるから」と袖にして別行動しました。実はこの外出機会に、「綾瀬大勝軒」を狙わない手はない。飲んでる場合ではないのだこっちは。しかし、今から思うと、「だったら一緒にラーメン食いに行かない?」って言えばよかったかも。・・・・全然思いつかんかった。







 そんなこんなで店に一人で来てしまって考えてしまった。先客ゼロだったこのお店。長い対面式カウンターが中央にありまして、いい感じのオヤジコンビがナイス連携で、店を切り盛りです。出迎え、食券回収、オーダー飛ばしたらコンビで仲良く分担調理。ぼーっと眺めてしまったけど、気が落ち着くと言うか、教えられる。仲良きことは美しきかな。やっぱりヤツも誘ってやれば良かったな・・・・。













汁:「豚骨と魚介の煮出しはしっかり!塩気控えめで・・・鶏コラーゲンのコク分厚き!」


 そんなモヤモヤ感を抱え込んでいるところに、こんな穏やかな東池袋系が配膳されてきました。いやー、優しさと豚骨魚介の甘みが伝わって来そう!。ミニチュアにしてキーホルダーにしたいほどに愛おしい麺顔。癒しというやつですな。スープカラーからして、穏やかな濃厚さをアピールして来ます。心の中では膝枕してもらってるような心地よさ・・・(アホじゃ)。オヤジさん店員の膝枕?と頭を掠めた瞬間に正気に戻る。







 味わうと穏やか。それを「ライト」と呼ぶのか「さっぱりした濃厚」と呼ぶのか、自分の中でも正直整理できてません。煮出しとしては、豚骨のエキス感が嫌いなくスッキリ&シッカリしていて、嫌味が全然ないところが実に秀逸。一方の魚介は、甘みを感じさせるものの、舌への絡みはさらっとしていて、ガチで旨味アピールしてくる訳でもない。つまり、煮出しとしては濃厚系な感じがしている。少ないと言えば塩気と言うかカエシの部分。醤油ダレがちょっと少ないのか薄いのか、控えている分、エッジが感じられないところは、あると感じました。










 しかし待て・・・この口の中と周りの微妙な貼り付き感覚は、もしかして鶏系のコラーゲン?。そんな感じを受けています。単に豚の背脂だったりして(笑)。後は、自分の好みに合うように、自家製辣油を垂らしてエッジを作り出してゆき味わいました。ちなみにほぼ食い終わってから気づきましたが、生ニンニクは言えば対応してくれるそうです。これは合うはず!もっと早く知ってればと多少の後悔を抱えました。














麺:「 やっぱり繰り返してしまう表現、王道のモチモチ感! スープのヌメリが乗り移って艶かしきスベり感がナイス!」


 もう、東池袋系で、特に「のれん会」のメンバー店だと、中太い麺のモチモチス感覚は外せません。こちらも例外なく。いつものように、密度感が軽めの柔らか系多加水麺ですから、茹で上げ表示300gでも、難なく食えます。プツプツ前歯で切るのがリズミカル!。奥歯でプレスすると横ずれしてヌチヌチっと淡く潰れるのがダンシング!。








 印象的だったのは、スベり。と言うかヌメリ。最初は失礼ながら、湯切りの甘さかと勘違いしてしまいましたが、これはスープのコラーゲン感じる部分が貼り付いているものと思われます。なので意外にスープの持ち上げは優れていると言えなくもない。ズボボボーーーというより、ニュルニュルニュルリン!とした、関西で言う「細うどん」の温いやつをすすってる感覚に似ていなくもないです。












具:「のれん会に見られる典型的な肩ロースのスライスチャーシュー! タレの浸透もいい感じ」


 何もかもが、王道を意識させますねー。今ではレアチャーシューが当たり前になっていますが、一周回ってこう言う典型的な肩ロースのスカッとした肉が新鮮に感じます。しかも、元タレがじっくりと染み渡っているので、スカッとした感触ながら、どこかしらジューシーな味わいも醸し出します。スープに一回沈めてから食うともっといいね。京都では「味が良うしゅんどる」と表現しますかな。













 総じまして、「ライトのようで重厚な動物感、重厚なようでライトな魚介感、裏腹感が旨しな東池袋系!」と言う何だか変なまとめでごめんちゃい。唐突に旨いものはみんなで食うべしとは、教えられたことがまた思い出される。また近いうちに、ヤツをラーメン食いにでも誘ってみるつもり。だってこれでもかなり各地の大勝軒をまわったので、ヤツの趣向に合うのもいくつか思いつくし。ここ綾瀬大勝軒もそうかもしれません。と言うことで反省交じりで詠います!。



   春の宵
   駅が吐き出す
   人の群れ



   ため息揺らぐ
   拉麺の湯気



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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