<地元愛に支えられてるような・・・東大和の名店>
週末の東京西エリアで、「通し営業」かつ「クルマが置きやすい」というポイントを叶える店はなかなか少ない。なので、「狼煙屋」さんはとても重宝するのです。埼玉のあの名店とは無関係みたいです。今回ちょっと近くのホームセンターに野暮用ついでに、週末開店時間を狙って訪問して見ました。この日は、天気は冬晴れを思い起こさせるような快晴で、それでもだんだんと師走が迫っているのを感じさせるような突風が吹く荒ぶ・・・・。そんな中、開店前に、親子連れとかカップルさんとか、ジャージとサンダル履きのおっさんとか・・・いかにも、地元民という方々が、すでに並んでます。多摩地方のラーメン本にはちょこっと載ってる程度のお店ですが、なかなか知る人ぞ知るといった貫禄すらありますね。ちょうど隣にもラーメン店舗がありまして、なんだか対照的な客入りが気になります。
定刻通りに開店。誘導された暗がりの店内ですが、職人としては脂の乗り切ったような男性2名がオペレーション。対応も気さくで元気よく気持ちよい。こってりとか、あっさりとか、細麺太麺選べるとか色々・・・客の様々なわがままを効率よく処理してゆきますー。さて、私のオーダーは・・・朝飯を兼ねた昼飯と申しましょうか、今回は「まぜそば」とさせていただきました。なんとなく全体的にはこってり系なお店で、J系スタイルも推してるような雰囲気なので、一番無難かなーなんて・・・消去法です。しかし、結果的にはなかなかナイスな選択でして、再訪問を決意するほどです。
【J系汁なしをオマージュしたような「まぜそば」!最初の魚介フレーバーが個性を感じる】
気分的には、武蔵野系油そばを少々ワイルドにしたようなのを想像していたのですが、配膳されたそれは、プチJ系をイメージするようなタイプ。おまけに生卵が割られていて、いかにもスタミナ食です。これはかき回す前にタレの味わいをと・・・・すっかり豚骨醤油を予想してチェックをしだすと、意外にも「魚介」のフレーバーも滲み出ている感覚で、J系汁なしとは別物のニュアンスを伝えます。しかし脂のまろ味も相当なもので、動物系の味わいも深い。感覚的には、魚介醤油タレに、豚骨エキスとか背脂等でまぜまぜしたような感覚でして、それが撹拌されて生卵で一体化するほどに、豚骨醤油感が増す・・・という設計ですかな。
かき回すと卵黄と卵白が、麺から解放された蓄熱が卵に乗り移り、白みがかったトロリとした風合いに変わります。そして、茹で上げ間もない熱々のモヤシとキャベツにも絡んでゆき、いい感じ。ザクザクっとヤサイを食い進めると汁がタレにも含まれるようになるので、後追いでスープが増していくような錯覚感です。汁なしが徐々に汁ありへと変貌??。もう爆食モードで一気に食いきったような感覚です。最終的に刻みニンニクを投入しましたが、これですっかり豚骨醤油の味わいが強化されてしまいました。冒頭に感じた魚介系は、ほのかな甘みとなって昇華しました。
【モツモツプツプツ、プッツリ・・・・引き締まりと明るい弾力感のバランスと、ヤサイ&生卵の絡みが楽しい】
麺は注太麺。加水はやや多めでモツモツっとした歯ごたえが印象的で、しっかりとした弾力が感じられます。前歯を押し当てるとプツリプツリと小気味好く千切れていく一方で、やはりモヤシを巻き込んでシャキシャキとした歯ごたえもあり。ランダムな歯ごたえの二重奏を楽しみながら、時々地肌に貼りついた白ごま黒ごまを奥歯で噛み締めます。生卵で合えるのはいいねー。醤油だれがダイレクトに染まるのを控えてくれるし、まろやかに絡みまくります。重たい麺でも卵のコーティングでツルツルと滑るように啜り食えるところが、ダイナミックで楽しい。
麺量は、200ー250程度かな? 並としてはまずまずの腹回り感覚。これで600円ならまずまずなコスパなのでは?と思えます。それにしても、並んでたカップルの女性はすごい・・・細身なのにつけ麺大?なのかを食ってたー。食べる女子は気持ち良いから好き!。彼氏はニンニクヤサイラーメンをやっつけてたが、決して大食いカップルに見えないから・・・最近の若者は頼もしい。
【ヤサイの質に好印象!豚の味わいと卵とニンニクのコラボで、J系的なお祭り騒ぎ】
トッピングが頼もしいJ系を彷彿とさせるヤサイの風貌。モヤシがほぼ占めておりますが、キャベツはここですよ!と叫ばんとする青々とした破片がアピールしてます。モヤシは庶民の味方・・・そこはかとない頼りない甘さが、なんとも言えません。人によってはクタッとしたモヤシが好きだとかおっしゃいますが、私は本質的にはシャキシャキッとしたモヤシが好きです。アッツアツのモヤシが、熱でへたる寸前の刹那が最高にうまい。
そして肉。「豚!」と呼び捨てにした方が、蔑んでいるような愛情を感じるのがJ系の習わしなんですが、普通のチャーシューとその豚野郎との境目ですねー。豚骨醤油系に馴染むところは豚なんですが、妙に成型されたキレイさがあり、これはやはり「チャーシュー」と呼びたくなります。意外に見た目より薄味でして、ニンニクの影響をダイレクトに受け止めます。飯より、酒より、麺に似合うチャーシューです。
卵はM卵。白身が少なめでこの一杯にはあってた!。刻みニンニクは、カウンターの上の台に乗ってるのだけど、刻みフレッシュのニンニクで好印象!。開店前に準備するのか?手間のかかることだね・・・・。
総じまして、「東大和のラーメンの盛り上がりを感じる一杯!」ということであしからず!。東京に住んでいても、東大和市ってピンとこないんだけど(ごめん!)、「大冬樹」も頑張ってるし、意外に成長株があると思えるエリアです。青梅街道をよく利用する方なら「青葉」東大和店の看板が印象深いと思うのだけど、いい店がじわじわっと実力と実績を積み重ねているという感じですよ。これは、ちょくちょくとチェックせねばなるまいと感じる次第です。また来るかと自問すれば・・・もちろん!と自答する!。次回は意外に味噌を食いたいと思うーーー!。一番遠巻きに座ってる常連のそれが、うまそうだったから(笑)。クルマで来るしか手がない店だけど、250円のビールという券売ボタンも気になるし・・・。悶絶する前に、とっとと詠います!
寒空と
突風抜ける
大街道
開店間際
しばし辛抱
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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