<トラウマ越えて、三年半ぶりにやってきた八王子・・・>
約三年半前に遡るころ、八王子ラーメンにどハマりして、ど集中して食い続けたことがありました。ちょうどその頃、仕事もどハマりしてホント死にそうな思いをいたしまして、食えなくなった時期があります。2013年は人生の中で一番思い出したくありません・・・・。それ以来、八王子は決して足を踏み入れていないのでありました。車で通り過ぎたことはあっても、高速道路に限る徹底ぶりで、いわゆるトラウマですな。ようやく、そんなしがらみから逃れようと・・・・、そしてラーメンの誘惑に素直になろうとやって来たのが「もつけ」さんです。結構、私って繊細なんすよー。
TRYの受賞を見ていて・・・「もつけ」さんはなんとなく良いなと思う直感を信じて見ました。週末、午後2時に現地到着。なんとなく周辺はのどかな感じで陽がさして風もなく穏やかな雰囲気。でも、店内だけは満席で熱気ムンムン。とりあえず券売機で食券買って、店外のベンチに座ると・・・・ぽかぽかと気持ち良いです。こういうのを小春日和って言うんだっけ??。これまで避けてきた八王子が、まさしく「ほっこり」と私を包みこむよう・・・。5分ほど待っとセータが暑くなってきて、脱ごうとしたところで、入店が叶いました。
【絵になる麺顔!乾物の芳醇な出汁と程よい動物感!王道の魚介中華そばが泣ける美味さ!】
珍しく「味玉」をトッピングして見ました。中華そば750円。味玉中華そば800円。その差50円なら味玉入りに行っちゃうでしょ!。と言うことで食券を女性スタフに渡してしばし寛ぎます。カウンターと厨房しかなくてちょいと狭い店内なのだけど、このスペースが居心地が良い感じ。若い人が真面目に仕事に打ち込んでいるオーラがじわじわと店先にはみ出てるような雰囲気。ほっこりと言うより、優しい生真面目さが印象的な風景の中、私の一杯は店主自ら、台を経由してご提供となります。
受け取った瞬間、こいつはやられた!と思いましたわ!。この麺顔は、まるで、「昔ながらの中華そば」を標本のように映した美しさです。オヤジのハートの柔らかいところに突き刺さるじゃないの・・・。部分的に、例えばチャーシューのピンクさなんて現代的なんだけど、全体的には王道の「THE中華そば」に他なりません。
さてスープから味わうか・・・と言うことでレンゲで一口。おお!これは煮干しの苦味と甘味のバランスが半々で、しかもクドくないさらりとした引き際が見事!。煮干し中華そばのお手本じゃーと思って、次から次へとレンゲを口へと運び込む。すると、徐々に動物系のコクもしっかりしているなと分かってきて、豚の丁寧な煮出し間に後半は支配されることに。醤油だれはあくまでバックアップで、塩気や香りで表には出てこん。煮干しエキスと、豚コクのバランスが崇高な一杯なんだなーと、この時点では思っていた。
しかし、現代風の煮干し中華そばでは語れない何かがあるように思えるんだけど・・・。旨味が複雑なんです。例えば、どんことか、節系とか、昆布などなど・・・あらゆるアミノ酸が溶けているような感覚で、単なる煮干しよりも深い!。旨味の渦がそこにある。それでいて、現代風の濃厚には背を向ける潔さなんて感じたりして。思い出しても、思い浮かばないもっと何かがあるような・・・・、もう一度確かめに食いに行きたいくらい。
【マイクロ平打ちストレート麺が最高!この麺にハマったかも!食感と風味の両立!】
心を捉えて離さないのは、スープよりも麺だったのかもしれません。これ好き!。自家製麺らしいんですが、唸りますよ・・・。まず形状が好き。細麺のストレートなんだけど、形状は平打ち型。マイクロ平打ち麺とでも言いましょうか・・・普通の長方形よりも長辺が長いので、舌触りがとても印象深い演出を覚えます。
そして粉は、「春よ恋」をはじめ数種類の国産小麦。それにたっぷり卵を合わせたものらしい。しっかりと麺の味がするし、そしてスープを吸い込んで、少し伸びたところが粉の旨味を感じるようです。芯はないのだけど、グルテンの風合いも感じさせるし、後半はDんぷんの甘みも感じることができる。スープがいいから、それが染みた麺が美味い。麺がいいから、スープに溶け出した麺の風合いも邪魔しないどころか旨味を分厚くする。そんな相乗効果がいいね。
忘れそうになったけど、この店は「つけ麺」があるんですね。これと同じ麺なのだろうか?。それとも太麺??。麺の器用さも期待できるので、すでに再訪する時が楽しみだったりしてます。
【安定感ある味玉安い!チャーシューも定番さが一周回って斬新か!?青菜もメンマも隙がない】
この一杯のトッピングにはスキがありません。味玉は、50円相当と言う逆算判定ですが、M玉サイズです。何もL玉必須でなくとも良いと思います。少しでも価格が下がれば嬉しいし、それに卵黄はL玉もM玉もサイズは変わらんらしいから、M玉で十分なはず。中心部がとろーりとして、周囲は緩い芋羊羹状になった卵黄は、味が優しく染みていて最高。儲けもんです。
チャーシューは、ロース部位の部分と、肩ロースの部位かな・・・。微妙に脂の刺しが違ったり、歯ごたえに個性があるので、面白い。レアチャーシュー全盛の現代にあって、こう言うティピカルなチャーシューが斬新。しっかりした歯ごたえは、硬い肉とは別物。噛んで味わいが深いタイプで、脂身だってそうだ。忘れかけてた旨さを教えてくれるかも。
青菜の茹で加減と味わいも手抜きがない。箸休めとしては絶品で追加で小皿でもらいたいくらいだ。またメンマは、薄味タイプで極細。コリコリと歯で噛み締めながら楽しむタイプで、これは酒飲みにとってはありがたい一品かも。これも質感があって美味い代物。ああ・・・この一杯は最初から最後まで、楽しかった。
総じまして、「私にとって、まさしく魂揺さぶられる王道の中華そば!」と言う感動物でして、これはまた確実にメニュー制覇をしてしまうことになりそうです。実は、こちら「もつけ」さんは担々麺がお得意なのだとかで、すでに常連さんらしき方は、食券を手渡すなり辛さの指定などされてますよ。この中華そばだけでも大満足なのに、この上「担々麺」や「つけ麺」・・・その他限定麺もなかなか崇高なレベルだとすれば、まさに恐るべしといった感じです。あと100杯程度は、新規ラーメン店舗訪問コレクションを続けたいので、それが終わったあとは、入り浸ろうかしら(笑)。とにかく、個人的なトラウマを忘れるほどに美味くて、ある意味感謝な位杯であります。と言うことで・・・なので詠います!。
気が重い
天気穏やか
秋の日に
苦労も忘れる
気持ちもほっこり
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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