美しいものはやはり美味い!「もつけ」の中華そば!
- <全体> 出汁の和やかさ!麺線の流麗なる美しさ!具材それぞれパワフル!まさに隙なしの迫力的質感!
- <スープ> 穏やかな煮干の香りと甘味!軽やかなカエシが響き渡り・・・柔らかい鶏出汁のコクが深く浸透する味風景!
- <麺> 自家製麺!まるで枯山水の如くの優雅なライン!優しい歯応えと滑らかなスベリ感覚!じわじわと出汁が浸透すると甘味を感じる旨さ!
- <チャーシュー> 出汁をぎゅっと吸い込んでも・・・吊るし燻しの香りが心地よく広がる豚ロース肉!噛み締めると出汁と肉味旨味が溢れる楽しさ!
- <ワンタン> 引き締まってもソフトに崩れる豚粗挽き肉!生姜が仄かに効いた風味感が素晴らし!出汁を含んだ皮が滑らかな食感でまた楽し!
- <味玉にハズレなし!> 出汁が浸透が完璧!卵黄のマチュアで甘味濃密なだけでなく白身も風味よく旨し!
- <他具材> 出汁の味わいと清涼感楽しませる小松菜!柔らかくサクサクと軽快に歯切れる太メンマ!程よい箸休め!
- 総じまして「美しさと美味さ!素朴さと迫力!懐かしいようで新しい極上中華そば!」
訪問したのは2月11日(木)。つまり祝日。休みや仕事がないなら、絶対に酒と拉麺を合わせるのが私の主義。ところが、わざわざ酒を出さない店。そしてわざわざクルマで出かけて、酒を飲めない状況に自分を追い込んで、やってきたのが今回の「ほっこり中華そば もつけ」さんです。なぜかって?それは翌日に健康診断があるからです。フツーだったら、飛び石連休の中日の金曜なら、有給休暇使って4連休って運びでしょ!。そこに健康診断が設定されるとは・・・・。実は別の日に設定変更もできるのですが、何回もやっているといい加減にせよと叱られましてね・・・仕方なく。
自分は誘惑に弱いので、酒がない!クルマで行ってコインPなどある!そして「絶対に旨い店」と言う条件で、自らの記憶をフル回転させて導き出したのが「もつけ」。クルマの調子も見てみたいし中央高速で Go To 八王子!。
思えば、約2年弱ぶりの訪問。店前に行くと数名が待ち用のベンチに座ってるだけ?空いてる!ラッキーと思いきや、店の製麺室側の角を入ったところに並ぶようなルールになっとる。日陰になってて寒い・・・。静かに並んでると、どうも食券を購入してから並ぶのだとか。そうだったっけ?失念してただけなのかと、順番キープして慌てて購入へ。後で自分の過去ブログをチェックしたら、以前も人に教えられそうしてた(汗)。さて店内に入ってみるが、以前あった小さめな券売機が見当たらない。外に置き換えたのだとか。色々とドタバタしつつ、10人連結で30分程度並んでようやく入店です。
<全体> 出汁の和やかさ!麺線の流麗なる美しさ!具材それぞれパワフル!まさに隙なしの迫力的質感!
店前で待ちの為に設けてあるベンチに腰掛けてると、タイミングを見計らって事前に食券を回収。なので店内に誘導されて座って程なく、その一杯が提供されます。それはこんな麺顔!。
おおお!これだよこれ!麺線の惚れ惚れする美しい整いに豪勢な具材の密集感!全体的にほっこりさせる素朴さと和やかさがありあり!それはやはりスープの優しい色合いとエキスの溶け込みの見栄えがそうさせるのでしょう。なのにどこかキリリとした緊張感もあるようなないような?。おそらく麺線の優雅な部分と、箸を入れるのも戸惑う凛とした美しさがそう思わせるのか。まさに隙なしと言わんばかりの迫力と質感の高さが見事としか言いようがございません。嗚呼、今回はやっぱり特製にしてよかったよかった!。
<スープ> 穏やかな煮干の香りと甘味!軽やかなカエシが響き渡り・・・柔らかい鶏出汁のコクが深く浸透する味風景!
まずスープ!。実に穏やか!あっさりとした印象だが実に深みのある印象。最初に感じたのは仄かな魚介です。中でも煮干し。煮干しそばと言うイメージとも違い、その風合いは実に仄かだけど、煮干しらしい香ばしさがふわっと漂うところが秀逸かと!。和風中華そばときっちり定義されたような具合です。そして煮干しは優しい甘味もやんわりと滲ませるから、またこれが染み染みとして旨い。他に昆布の滋味も感じ取れるようで、深まる旨さです。
また染み染みとさせる旨さの秘訣には、カエシの穏やかさも影響しているのでは?と妄想が止まりません。見た目の通り、醤油系でもあっさりした仕立てに見えますが、そのカエシというかその塩気と言うのがとての穏やかで、様々な旨味をマスキングせず下支えするようなイメージ。まさにゴクゴクと飲み干しても、喉の渇きなど一切感じず。
ここまでだと魚介系スープに受け取られてしまいそうだが・・・実は動物系のコク深さも素晴らしき哉。スープの表面を見ての通り、鶏エキスと思われる出汁が実にストレスなく芳醇に溶け込んでいるようです。鶏油のような明るく分厚いイメージとは真逆なように、実にあっさりと落ち着いた鶏の出汁感!。これにより乾物類の旨さもまた生き生きと広がるような味風景が見事です!。
最終局面になると、当然のように麺から吐き出される炭水化物の風合い、甘味も溶け出すので実にカオスな旨さに高まる!。当然、汁は完全飲み干しです!。ご店主から「キレイにいただいてくれましてありがとうございます!」とのお声を頂くが、前もそんなお声がけをいただいたな・・・と思い出しました。
<麺> 自家製麺!まるで枯山水の如くの優雅なライン!優しい歯応えと滑らかなスベリ感覚!じわじわと出汁が浸透すると甘味を感じる旨さ!
蘊蓄によると「春よ恋をはじめ、数種類の国産小麦にたっぷり卵を合わせて製麺しています」とのこと。食って改めて読むと、説得力ある説明ですな。美しいものは美味い!と思わせる麺線にどうしても意識が集中してしまいますが、これは啜ってよし!噛み締めてよし!実に味わう深い自家製ストレート細麺!。
序盤は少し風味を残すイメージです。箸で引き上げると割と凛々しいような腰つきで、一本一本がパラパラとバラけ、スープの持ち上げそこそこな感覚。表層は薄い半透明な膜があるような印象で、そこに出汁の浸透した味わいを保ちます。とてもきめ細かい滑らかな地肌なので、口当たりはとてもライト。ズボボボって啜ると安易に口の中へと啜りあがり、プツプツと千切ると小麦粉の風合いが実に淡いね・・・。噛み締めて軽く咀嚼して潰すと出汁と少し合わさる旨さで、麺のナチュラルな甘味を感じるのがいい感じ。
特製だから豊富な具材をあちこちと摘んでいくうちに、じわじわと麺に出汁が浸透してゆくようで、中盤以降はまた違った優しい風合いに少し変化するようです。出汁を持ち上げると言うより、出汁を溜め込む?濡れた出汁がハズレ難くなるような印象で、出汁の旨さを含んで飽和状態な麺。それを奥歯でクチリと噛み潰すと、出汁の旨味と麺の甘味の一体感が絶大!。この時点で、嗚呼・・・国産小麦にこだわる自家製麺だな!と深々と心の中で感心する次第です。
最終的には、具材の切れ端や、メンマや青菜を絡めたり巻き込んだりして、具材の旨さも更にプラスさせて、味わいを楽しみ尽くすと言った具合。この質感なら・・・つけ麺も激しく期待です。次回食らうメニュー決まった!。
<チャーシュー> 出汁をぎゅっと吸い込んでも・・・吊るし燻しの香りが心地よく広がる豚ロース肉!噛み締めると出汁と肉味旨味が溢れる楽しさ!
うわぁ!めちゃ美味い!出汁に思いっきり濡れているのに実に香ばしい肉。見栄えでは感じさせないが、スモーキーとすら覚える吊るし燻しの風合いが実に深いのがいいね。時々、旨い家系ラーメンで遭遇することがあるけど、それに負けず劣らず。特製にすると4枚入るが、一枚一枚が迫力あるから食べ応え満載です。
部位はロース。女性の手のひら位のサイズで割と肉厚。ロースだから少し歯応えあるかと思いきや、それがふかふかなのが堪らんね!。しかも曲がるとパカっと割れ目が生じるほど柔らかなので、そこから出汁をぐいぐいと吸い込んでいる様子。出汁を吸い込んでも香ばしいのだからすごいね。
噛み締めると、赤身が得意とする肉本来の旨味と、燻しの香ばしさがが混じり合い、そして吸い込んだスープの旨味が見事に一体化!。噛み締める楽しさを知ります。出汁と肉汁の溢れる旨さを是非とも楽しんでいただきたい次第!。
<ワンタン> 引き締まってもソフトに崩れる豚粗挽き肉!生姜が仄かに効いた風味感が素晴らし!出汁を含んだ皮が滑らかな食感でまた楽し!
焼豚追加3枚で300円。ワンタン追加3個で200円。さてデフォルトと特製の差額はどうかと言えば300円。そう思うと、この店に来て特製を食わん選択肢は、今後ありえんと思える私です。と言うことで、特製ではワンタン3個が乗る。これがまた・・・めちゃ旨かったのであります。
分厚めな皮でしっかりと肉餡を押し込めたような見栄え。よってそれなりにサイズもデカめ。おかずにもなりそうです。まず一口味わうと、引き締まっているように見えた肉餡は実にふわふわと柔らか。しっかりと粗挽き肉の歯応えを感じさせる上に、とても肉汁がジューシーに広がります。塩胡椒でシンプルに肉味が旨い。そしてしっかりと伝わる生姜の風味がまた絶大!。本能的に旨い!と反応してしまいますぞ。
皮がまた出汁が浸透して別の旨さなのよ・・・。これもいい。皮だけでも旨し。皮も甘味があるのかと感じてしまうほど。しかしやっぱり、肉餡と絡めて食らいたいので一気に食らい味わいます。これだけ充実感あるワンタンが3つもあればご馳走感覚!。激しくワンタンもオススメ!。
<味玉にハズレなし!> 出汁が浸透が完璧!卵黄のマチュアで甘味濃密なだけでなく白身も風味よく旨し!
出汁→麺→肉→雲呑・・・止まるところを知らん旨さじゃな。もつけ恐るべし。次の味玉でもそう思い知りました。薄く淡い醤油出汁系の深い浸透。卵黄まで深く浸透し、まるで飴色に変化しております。卵黄は全体的にジュレ状態になっており、微妙にトロミが残っている仕上がり。一番舌に絡みつく状態ですな。一口味わうと・・・まるで出汁が卵黄と熟したような深みのある旨さ!マチュアで濃密な甘味が素晴らしい!。酒が飲めるなら合わせたいと思うほどで・・・味玉好きには堪らん旨さ!。
実はそれだけでなく白身が旨い!。断面を見てわかるように、出汁が均一に浸透しており、結構旨味を貯め込んでいる様子。白身だけ剥がして食らっても味わい深し!。とは言え、卵黄と一緒に食った方がフツーに旨いに違いないのだが・・・汗。味玉も侮れない質感!。
<他具材> 出汁の味わいと清涼感楽しませる小松菜!柔らかくサクサクと軽快に歯切れる太メンマ!程よい箸休め!
どれを食っても相当旨しな連続で、頭も少し疲れているところで、青菜があると一息つけるのでいいです。小松菜。色合い鮮やかさキープで、仄かな甘味の中にしっかりとした清涼感が伝わり、気分もリフレッシュ!?。
そしてメンマもなかなかです。出汁や麺、具材がどれもスーパースターで目立たない存在ですが、結構質感高い。ちょっとスリムな材木型でコリコリサクサクと歯切れるのが小気味よくて快感。薄出汁仕立てなので、その上品な味わいと素材の旨さも、とてもいい感じです。繊維質がきめ細かいのがまたいいね!。これも自家製?。並んでいる時に、常連と思しき女性がお連れとの会話が耳に入り、メンマ増しの設定がないことに残念がっていたが、それが今良く分かる気がする。
総じまして「美しさと美味さ!素朴さと迫力!懐かしいようで新しい極上中華そば!」
・・・と言う感動の嵐!。八王子には旨い拉麺がたくさんあるのだけど、ここは確実に頭ひとつ抜け出てるような気がする。そんな店の一つかと。JR八王子駅からな何とか歩ける距離だし、近隣にコインPも多し。わざわざ訪ねて食いに行く価値ありの店。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!