<シンプル イズ ベストな煮干し!>
唐突に食べたくなってやってきた「王子神谷」周辺。煮干し系に少し距離を置いていたからか、無性に食べたくなってしまいました。東京にいればいつでも食えるジャンルなのですが・・・妙に「伊藤系」を食したくて。伊藤系列の中でも、やっぱり一番好きなのは、個人的には王子神谷のお店。休みの日、たまたま都内の道が比較的空いていたので、開店時刻過ぎあたりに丁度到着しました。
鄙びた商店街の一角にあるコインPに置いて、店前に立ちますがほぼ5年ぶりの訪問とは言え、その間何も変わっていないと思える風貌。何だか愛おしいです。入店すると客入り7割程度。適当に座って「そば」とつぶやくようにボソッと注文。そうそう、前金制だったねと・・・ポケットの奥から550円を揃えてカウンターの上に置きます。汁多めなど注文も可能ですが、久しぶりなので、デフォルトで行かせていただきます。
【程よい煮干しのビターテイストと出汁の効いた塩加減がナイスバランス!】
配膳の瞬間からシンプルさが印象的ですが、スープの周りにうごめく泡の感じが、いかにもニボの凝縮を感じさせます。しかし実際に味わうと・・・以前より、私自身の煮干し経験値が上がったためか、とてもマイルドな煮干しの感じてしまう・・・しかし、その香ばしさは格別で、実にうまい!
煮干しなりのビターな味わいはしっかりと表現されていますが、塩気も下支えしつつ、実はとっても香ばしい煮干し味。後味が爽やかとすら感じる煮干しのスッキリさは、濃厚な風貌と裏腹です。煮干しが濃ゆい一方で、腸に苦味があまり感じない問いったところか?。落ち着いてもう一度味わうと、塩気が意外に立っているけどまろやか。醤油の味わいと塩気が被っているようで、判別が難しいんだけど、全体的には塩とニボ感覚のバランスがナイスです。まさしく、ビター&マイルドな味わいが素敵です。
【伊藤らしいエッジの効いたフォルムとパッツリパツパツ噛み心地!】
食った瞬間、「あ!伊藤のパツパツさだ!!」と感じます。濃ゆい煮干しには絶対に、加水の低い細めの麺が合う!。そういうテッパンな組み合わせを何杯も食っているはずなのに、なぜか伊藤の麺は、これだよね!と思わせる何かを感じてしまいます。そういうところ完全にラヲタな自分を認識します。
芯を微妙に感じさせないのだけど、粉っぽい風合いはないのだけど、全体的にパツパツと感じるグルテンがどこか「なめらかさ」を感じてしまいました。そして芯というより全体的な反発の仕方。見た目なめらかなのに、しっかりとした潰しこみを感じるところもそうかも。
今回は大盛りにしなかったので、あっという間に平らげてしまいました。なので後半になっての汁を吸って、しなやかになるところは感じなかったけれど、煮干しの濃ゆい味わいには、こう言ったしっかりとした風味が必要と強く感じました。
また麺の形状にエッジが効いているというか、舌触りから喉奥に感じるシルエットまで、麺の角ばった部分を感じるような・・・・。地肌はなめらかなので、口当たりが良い反面、シルエットまでしっかりと感じられたのは、なかなか痛快でありました。
総じまして、「素朴さとシンプルさに溢れた王道煮干し」と言う何のひねりも無い感想でごめんちゃい。いやー、550円なりのシンプルさですが、質感だけで考えると破格とも言えるこのコスパ!。もし近くに住んでたら、毎週通っても良い。飽きがこないニボのパンチが痛快なこの一杯。・・・・また来るか?と問われれば、「もちろん!私の中では煮干しの基準ですから!確かめに来ますって!」と申し上げたい。スープだけでなく、ニボに合う麺のパツパツさも好きがし!。ということで・・・なので詠います!
青き空
湧き立つ雲に
懐かしむ
夏の残り香
煮干しの香り
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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