ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2324】 寛〜くつろぎ〜 (埼玉・鶴瀬) 煮干そば 〜淡麗煮干系の崇高さと和やかさのバランスがナイス!

<郊外の長閑さと本格的な淡麗煮干>


 春先から「埼玉ラーメン愛」が止まりません!今になって「元埼玉県人」に誇りを感じたりします(ホントか!?)。さて関東関西を中心とするあちこちで活躍の有名ブロガーさんが絶賛のこのお店。縁の全くない東武線でしかも昼だけ営業というハードルの高さゆえ、訪問の機会を狙っていた次第!・・・ようやく叶いました。このエリアはクルマで突撃することにしているのですが、この日は国道254号線がメチャメチャ大渋滞で・・・・lalaport富士見に集中するパワーがすごいです。この道をクルマで流すなら午前中のみに決めよう・・・・。







 
 また鶴瀬への道中も、細い道ばかりでしかも信号の切り替わりタイミングが悪く、あちこちで混んでる。こちら「寛〜くつろぎ〜」さんへ近づくに従い、対向車とのすれ違いもしんどいです。なんとか店の前にたどり着き、お向かいにある月極Pの指定番号に駐車したら・・・もう閉店20分前になってしまいました。あぶねー。


   






【軽やかでピュア〜な煮干の香ばしさ!薄口醤油に溶けて緩い塩気と旨味!】


 それにしても「寛〜くつろぎ〜」とはコンセプショナルな店名ですな。これで混雑でイライラさせるわけにはいきません。店内の雰囲気としては、ラーメン店を開業する前は、ズバリ・・・スナック居酒屋的でありまして、「いいちこ」のボトルキープがさぞかし並んでいたことかと想像すると面白いです。それもある意味「寛ぎ」なんですがね。そんなことを空想しながらも、「お母さんと息子二人」的な配陣で、背中からきっちりとした仕事ぶりも伺えます。崇高な寛ぎとは別の、ほのぼの系の寛ぎと解して・・・・運転疲れを癒します。







 さて配膳の一杯は・・・もろに私の好みのど真ん中といった「煮干そば」たるオーラが垂れながしです。ある程度予習はしてきたつもりなんですが、実際の配膳ではその実物印象が違います。凛々しいようで、ほのぼのしているその麺顔。透き通り琥珀色の透明感には、エキス感をアピールする淡い泡なども溶け込んでおり、すでに美味いが合唱しているような風貌。これは期待!で、実際に味合うとこれが、私の煮干センサーにはドツボにはまる次第。軽やかで濃ゆいというアンチテーゼ。苦いようで香ばしい中に甘みを感じるというバランス。塩気と旨味の区別がつかないほどの一体感・・・それはハーモナイズ。唸りますな。








 昨今の流行に背をむけるような濃厚煮干のニボ感覚を否定しているようでもあり、そのニボの奥深さを讃えんとした軽やかな仕上げがたまりません。ポイントは香ばしさ。ニボニボの上澄みを濾しとったかのようなエキスの中にも、べったりとしたニボニボ感覚は残る。そんなわけでして、それが浮き出ているように泡立つエキスが最高です。最近のニボに背を向けているようで、正統派のニボを守っているようでもあって、考えると頭の中がカオス。







 またスッキリとした香ばしさが突き抜けます。ここには、ややこしくなる動物系のエキスは存在せず、ピュアな煮干エキスの苦味と甘さだけの対立軸だけが存在するよう。そして深い旨味と感じさせ唸らせるそこには、絶妙の煮干バランス感覚があるとしか、思いつかないですかな・・・。







 また・・・薄口醤油のカエシなんでしょうかね・・・・やはり塩気がないと旨味が引き立ちません。煮干旨味パラメータの儚さを、薄口醤油がきっちりと受け止めて、フォーカスを当てたような安心感が広がります。












【極細で多少のクツクツとザラつきが快感!全粒配合の風流麺!】


 また麺がツボにはまる・・・。淡麗な煮干出汁には、極細ストレート麺が一番! そのエッセンスは、「風味」「歯ごたえ」「舌触り」。この三位一体なまとまりが堪えられません!








 まず全粒粉の混ぜ込みが明らかに感じ取れて、潰しこみがしっかりとしています。歯応えと風味の関係は切っても切れんと感じますが、風味については、端麗煮干の甘みが絡んでいる割には、粉の風合いがしっかりと感じ取れるという代物。また汁を吸い込みがちな部分も少しあって、後半になると若干粉風味が若干緩くなるんだけど、そういう変化もまた楽しい感じ。麺本来の旨さというやつかな・・・。それと呼応して、歯応えのパツパツぶりも小気味良いです。そば!という感じがとてもしますし、極細ストレートということもあって、後半はスパスパとした汁吸い感覚がたまりません。







 また少しざらつくような感覚がいいですねー。これはイメージだけの話で、本当に和そば級にザラついているわけでなし。極細麺の流れる舌触りがそうさせるのか、また風味と微かな抵抗感や口当たりの微妙さが影響するのかは不明。ともかく、ずぼぼぼぼぼぼぼーーーーっと音を立てて、汁ごと飲み込むがごとく、一気に啜りきることをお勧めしたい気分です。細麺とは言え、ボリューム感もそこそこ。160g程度か??それくらいが丁度良いかも。







【鶏はパフパフで微にスパイシ〜?豚はフレッシュさと熟成の中間の様な旨味!】


 700円の煮干そば・・・・としては大合格点。鶏肉は脂肪分を感じさせないパフパフっとした胸肉ってのはよくあるパターン。なのだけどこちらのにくは、サイズや肉厚は申し分ないとしても、周りの皮を少し残すそぶりで、しかもそこが胡椒効いてて、塩気と混じり絶妙に旨い。しかもスープを吸い込むと、どこかしら柔らかい旨さに変化するみたい。また豚肉も同じような味風景なんだけど、こちらは、半レアな部分のフレッシュさが、煮干スープに入り混じる瞬間を食うのがまた旨い。レアが熱で少し失われれたような瞬間を狙って食うので、配膳早々に食うか、他のトッピングを座布団にして対比させるしかないね。また、それだけでなく肉としても熟成したかのような芳醇な甘みも感じるし、これはタレとの相性と含みが上手だなーと感心てしまいます。










 総じまして、「淡麗煮干系の崇高さと和やかさのバランスがナイス!」な一杯と言うことで、よろしくお願い申し上げます。立地と昼だけ営業というハードルの高さですが、たまには顔をのぞきに行きたい朗らかさ・・・そんな「くつろぎ」がたしかにありますぜ。またおばちゃんの顔、そして今度は「醤油そば」の麺顔をうかがいに、また訪問したいと思います。ということで・・・・なので詠います!




   和やかで
   静かな街の
   ほっこりさ



   薫る煮干で
   にこやかなる哉



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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