【今週のラーメン２０５５】柳麺はな火屋（東京・新宿）醤油らーめん・中盛　〜西新宿のお値打ちラーメン店！必ず腹がふくれる650円！

新宿西口と大久保の間。ここもすごいラーメン激選区で、かつて西新宿ラーメン戦争と揶揄されたエリア。ここで生き残れるだけでもすごいよね。過去のラーメン店ブックマークを整理していて、たまたま見つけた「はな火」さんに突撃してみました。週末の夜、どこへ行っても満席近くてすごいラーメン需給力。中本、武蔵はのぞいみたけど、軽く行列が発生している。二郎は入れそうだったけどそういう気分でもないし、ちょうど良かった「はな火」さんだったカモです。ギリギリ残りに座れた次第。たまたま先客が団体さんで、上司が〆くらいおごってあげようという情景で配膳が遅れたけど、相当この週は疲れていて、まどろむ時間が出来て良かったカモ。

【ゆったり動物感の醤油ベースにダブルインパクト！「背脂 X 焦がしねぎ油」で円やか！！】

配膳の瞬間は、やはりスープで言うと背脂の浮きが印象的です。ギトギトと攻撃的なのとは対極的に、淡い出汁の補強としての微かな存在感です。背脂ってそれだけでも元々存在感ある。仄かに散るくらいのが好みで、京都系のクラシックなラーメンにこう言うのがたまにあるわねー。しかし、その上に香味油が降りかかり、コクが重層的に感じる構成です。

焦がしねぎ油。中でも好きな香味油です。スッキリ透明系の中にまったりした油の甘さ。いやネギの甘さか…。でも焦げた風合いはネギしか出せない香ばしさで、食欲をこれほど誘う香味油は、そうそうはないかも。

そんな脂と油のダブルインパクトが深い一杯ですが、ベースの醤油スープはややライト系です。醸造感は控えめにカエシのスッキリさが気持ちよいタイプ。そこへちょいとばかりの調味料がかすか〜に響いて、クッキリした塩気のエッジングが魅力的です。実は塩気が効いているのか？と思ったところに、徐々に影響を拡大してくるのがトッピングのモヤシ。こいつの淡い汁がこの塩気エッジングに磨きをかけるように、よりスッキリとさせてゆく。決して崇高な感じではないんだけど、それだけに等身大の甘さが光るので好きになったかも！

【密度感ある中太麺！質感高くても大盛りまで増量無料の太っ腹！】

どうやらこの店の最大のウリは麺のようです。分かりやすいところでは、「並〜中盛〜大盛同一価格」ということです。しかも定価が650円。コスパでイメージしやすい戦略は当たってますよ。憎いところは「中盛」の設定。客のハードルを何となく下げてると思えます。私もこの中盛だったわけで、中々のボリュームでして大盛にしなくて良かったかもと胸をなでおろす次第。〆ではち切れてどうするといったところを未然に防ぐ？^_^

実は、質感が高い。それなりの麺を大盛でサービスされても響かないところを、きっちりとした麺で客側の邪推を振り払いますね。丸めの形状で密度感が高い。前歯で切ると、くしくし感があって重さを感じる。束ねたところを奥歯でプレスすると、しっかりとくっしりと重めの低反発があります。多少のざらつきも気にせずズルズルとすすり上げるけど、蓄熱効果もあって、少しだけ火傷したかも知んない。

【自重で解れるロース肉、長め茹でのもやし！具も安っぽさなし】

最後まで飽きさせなかったのは嬉しいですね。さすがにチャーシューは一枚きりだったけど当たり前か。肉質メインなロース？部位で、標準的な肉厚とサイズだけど、多少かすってる。そこへスープが染み込んで逆輸入のようなジューシーさ。噛むとスポンジがはきだすような旨味の広がりです。

モヤシは、微妙にくたり前の状態。それが大変ボリューミィー。麺と絡めて食っても食ってもあまり減る気配がないほどに。スープの油のニュアンスを打ち消すようで、コラボするようで、その微妙さがたまらん！

あとは祝詞メンマだが、メンマもしっかりと味が染み込んで、いい感じ。ほどほどの食べやすさと、深い味わいがバランスいいね。

総じまして、「西新宿のお値打ちラーメン店！必ず腹がふくれる650円！」と言う感覚で、とにかくサービス性と言うか、心意気を感じる良店と良い一杯です。これは、安定して流行るな〜。と思ってたら食い終えて帰る頃には行列が発生。飲みの２クールが終わって〆に来たのだろうね。ともあれ使い勝手も良き店なので、これは定点観測候補だね。なので詠います！

酔いどれの
集まる深夜に
〆の麺

ゆっくり過ごす
待ちのひと時

お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！